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報道関係者各位
プレスリリース
有限会社電机本舗はシミュレーション/暗号化に不可欠な検査ツールとも言えるNIST(アメリカ国立標準技術研究所)の乱数検定ソフトSP800-22の最新版STS2.1.2の機能強化版「NIST SP800-22 STS2.1.2×100」を6月14日に無料配布開始しました。
SP800-22 STS2.1.2にはNISTの現行最新版です。これをWindows上にて動くようにし大幅に機能強化しました。
NISTでは「SP800-22」にて乱数ファイル10本を検定して8本以上の合格を指針しています。従来は乱数ファイルを1本ずつ検定していましたが「NIST SP800-22 STS2.1.2×100」では100本のファイルを連続検定できるよう機能を強化しています。
本ソフトは秒速16GBPS、超長周期10の27000乗を生成する乱数ソリトン・ランダム・ジェネレータ(SRG)の検査ツールとして開発しました。これを拡く一般に配布するものです。
ソリトン・ランダム・ジェネレータ(SRG)は日本特許4351731、アメリカ特許番号US 8,510,359 B2取得の高性能乱数生成装置です。
1.乱数の重要性
乱数はIT・シミュレーション・スーパーコンピュータ・通信において重要な役割を担っています。
スーパーコンピュータ内で行っているシミュレーションの精度を決定するものが乱数です。
オンラインバンキングで判るとうり暗号化技術は必須です。銀行口座、クレジットカードの情報は暗号化が必要であり暗号化は使用する乱数の性能で強度が決まります。現在脚光を浴びている量子暗号はこの乱数を使った暗号と言えます。
NIST SP800-22はこの乱数の性能を検定するものです。
NIST(アメリカ国立標準技術研究所)が開発し、事実上の世界標準となっています。
このNIST SP800-22の最新版であるSTS2.1.2を使いやすいようWindows上で動くようにし、機能強化したものが「NIST SP800-22 STS2.1.2×100」です。
マルチタスクに対応し一括で100本の乱数ファイルを検定を実現しています。
2.良い乱数、悪い乱数
電子機器における乱数とは簡単に言うと「電子サイコロ」の事です。
電子サイコロで数字の目を出し電子機器で使えるようにしたものを示すと思ってください。
乱数の出す数字x,y,z座標として点描する乱数の性能が一目瞭然に出てきます。
こだわった数字が出るため、悪い乱数を利用するとシミュレータの精度が落ちます。
暗号においては解読しやすくなります。
「NIST SP800-22 STS2.1.2×100」は乱数の品質をワンタッチで測定するツールです。
3.100乱数一括検定機能を実装
従来「NIST SP800-22」は検定したいファイルを一つづつ測定して時間をかけて調べていました。
「NIST SP800-22 STS2.1.2×100」は並行処理で同時に「NIST SP800-22」を5つ起動し5倍速で実行できるようにしています。
さらに各「NIST SP800-22」には20本の乱数ファイルを連続して検定を設定できます。
5x20の合計100本の乱数ファイルを一括で検定します。
一般的なIntel Core i7で30時間で100ファイルを検定します。この操作を全自動化します。
4.強力なレポートジェネレータを実装
100本の乱数ファイルを検定すると100の結果が出ます。これを手間隙掛けて分析するのは大変です。
「NIST SP800-22 STS2.1.2×100」はこれを一括で集計するレポートジェネレータが付属します。
・ワンタッチで100本の検定結果を集計。
・さらに各検定結果が持つ詳細な検定記録30セット、x100で合計3000の記録を同時集計します。
5.サービス/製品紹介URL
http://dnki.co.jp/w2/2017/06/14/nist-sp800-22-sts2-1-2/#more-785
http://srg.dnki.co.jp/
【配布開始時期】
2017年6月14日
【本件に関するお問い合わせ先】
有限会社電机本舗
TEL : 03-5449-7057(13:00~17:00)
FAX : 03-3447-2775
E-mail : info@dnki.co.jp
郵便番号108-0074
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