セプトアグリは2016年12月に、世界で初めて(特許出願時点、弊社調べ)露地の水田で液肥もハウスも使わずにリーフレタス(サニーレタス)の水耕栽培に成功したことを本日発表いたしました。これと同時に、収量と収益を劇的に向上させ得る独自の新技術(PCT国際特許出願済)を応用した「水田型EZ水耕」の販売を本日2月3日より開始しました。

[水田での栽培の様子]



[水田型EZ水耕で生育中のリーフレタスの接写]



[店頭に並ぶ水田型EZ水耕で収穫したリーフレタス]

■超低コスト化の工夫で設備導入コストを激減

 EZ水耕では生産に必要な最小構成の徹底追及と試行錯誤の末に、導入コストの激減を実現しました。
 従来の水耕栽培設備は1反(300坪=1,000平米)あたり4,000万円~5,000万円のコストを要していました。費用がかからないと考えられがちな露地土耕栽培でも、生計を立てるために必要な規模で新規就農する場合は土地整備や重機、農機具、付帯設備などをそろえるために約2,000万円の設備投資を要していました。
 一方、水田型EZ水耕ではコストの大半を占めるハウスを使わないことに加え、液肥調整システムも不要で、水耕ベッドやベンチ、プールも不要です。これらの工夫により劇的なコストダウンが実現されました。
 水田1反で水田型EZ水耕を導入する場合、300万円(税別)にて導入可能です。水田2反で水田型EZ水耕を活用して新規就農を行う場合、付帯設備(車両・作業用パイプハウス)や井戸掘削を含めても800万円で収まります。

■高収益、高効率

 水田型EZ水耕を用いて水田1反で1株100g前後の小株リーフレタスを生産する場合、年4回の栽培で75,000株の生産が見込めます(歩留まり75%・関東の場合)。これを1株80円で販売した場合、年600万円の売上(露地土耕レタス換算で12~14反相当)、減価償却後で200万円強の利益となり、2反以上の導入時には約2年で投資回収が可能となります(付帯設備も含む投資総額で算出)。

■栽培技術の習得が極めて容易

 水田型EZ水耕では、液肥を使わないことによって従来の水耕栽培技術をさらに容易化しました。
 土の管理、水やり、肥培管理に膨大な工程と経験を要する土耕栽培は、栽培技術の習得に長期間を要します。また、従来の水耕栽培では土の管理が不要となるため土耕栽培に比べると早期に栽培技術を習得できるものの、液肥の扱いに専門技術や経験が求められるため、これが栽培を難しくする要因となっていました。
 一方、従来の水耕栽培技術を改良して生み出されたEZ水耕では、土を使わないだけでなく液肥も使いません。極限まで技術と工程を簡素化し、栽培技術の習得を極めて容易にしました。この結果、農業完全未経験で入社したセプトアグリの新入社員は簡単な指導のもと、EZ水耕によって入社直後にリーフレタスの生産を開始し、栽培開始から2ヶ月経たずに収穫、販売することに成功しています。
 栽培が簡単なEZ水耕は、新規就農者や異業種参入に加え、既存生産者の転作にも最適な技術です。

■作業が軽微で重機も不要、労働効率が高い

 土を扱わないため、生産工程において最も大きな身体負荷となる「重量物を運ぶ作業」「力仕事」がなく、重機も不要です。また、土の管理や水やりだけでなく肥料の管理も不要であり、雑草も生えないため定植後から収穫まで、ほとんどすることがありません。作業工程の内訳の大半は定植・収穫・包装出荷が占めており、その他の工程はほとんどありません。このため労働効率が大きく向上しています。

■設置、撤去が簡単

 水田型EZ水耕は1反分の導入・撤去ともに1日で完了します。管理者のいなくなった栽培ハウスがコンクリートや鉄材を残したまま放棄されるような心配がありません。

■EZ水耕で葉菜生産に革命をもたらし、強い農業を確立します

 EZ水耕を導入することにより、狭い面積でも大量の葉菜が生産可能となります。栽培技術は短期で習得できます。EZ水耕の普及によって、新規就農者の増加や大規模化、効率化、地方活性化、そして水田の有効活用が促進されることが期待されます。セプトアグリはEZ水耕の普及を通じて、今後10年以内に起こるであろう高齢生産者の一斉大量離農による水田の放棄荒廃を食い止め、助成金に頼らずとも利益が出せる強くて儲かる農業を確立することで、我が国の農業復興に取り組んでいきます。

以上。

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株式会社セプトアグリ
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情報提供元: Dream News