HDMI Forum, Inc.は本日、HDMI規格のバージョン2.1を発表しました。この最新のHDMI規格は、より高い動画解像度とリフレッシュレート(8K60、4K120など)のレンジ、ダイナミックHDR、(新しい48Gケーブルによって)拡大された帯域幅をサポートします。HDMI規格のバージョン2.1は、旧バージョンとの後方互換性を提供し、HDMIフォーラムのテクニカルワーキンググループによって開発されました。同グループは、家庭電化製品、PC、モバイル端末、ケーブル、コンポーネントの世界有数のメーカーを代表するメンバーで構成されています。

HDMIフォーラムの会長を務めるロバート・ブランチャード氏(ソニー・エレクトロニクス)は次のように話しています。「この新規格のリリースは、コンシューマ向けエンターテインメントにおけるユーザーエクスペリエンスの向上と、民生AV市場に強力なソリューションを提供するための幅広い高機能を提供します。これは圧倒的かつエキサイティングな高性能な機能に対するマーケットニーズは高まっています。HDMIフォーラムは、このニーズに対応するHDMIエコシステムに向けて規格を策定することを継続的ミッションとしています」

HDMI規格2.1の機能:


-より高い動画解像度は、没入型視聴やスムーズで素早いアクションのディテールのために、より高度な解析度と、より速いリフレッシュレート(8K60Hzと4K120Hzを含む)のレンジをサポートします。

-ダイナミックHDRは動画のすべての瞬間で(シーンごと、あるいはフレームごとに)深度、ディテール、明るさ、コントラスト、幅広い色域が最適な度合いで表示されることを確実にします。

-48GケーブルはHDRの8K動画などの非圧縮HDMI 2.1機能をサポートし、帯域幅48Gbpsまで対応可能です。このケーブルはHDMI規格の旧バージョンとの後方互換性があり、既存のHDMI機器で使用できます。

-eARCが、オブジェクトベースオーディオなどの最新のオーディオフォーマットをサポートし、最新のオーディオ信号コントロール機能(デバイス自動認識など)を可能にします。

-ゲームモードVRRの可変リフレッシュレートは、3Dグラフィックプロセッサがレンダリングされたイメージを瞬間に表示できるようにし、よりスムーズでディテールの優れたゲームプレーを実現します。また、ラグやスタッター、ティアリングを低減または無くします。



この新規格はすべてのHDMI 2.0採用企業に提供され、2017年の第2四半期初めに予定しているリリースに合わせて告知されます。


HDMIフォーラムのグローバル会員拡大に向けた取り組み

HDMIフォーラムは、HDMIテクノロジーを未来へと導き、HDMI規格の新しいバージョンを開発・策定するオープントレードアソシエーションです。現在83社の会員企業を擁するHDMIフォーラムでは、さらに多くの企業会員の参画を推進しており、HDMIテクノロジーの未来への貢献を積極的に呼び掛けています。また、HDMI対応の製品とソリューションの世界的な普及が進んでいる中、より多くの企業に参加を呼び掛けています。



コムキャスト・ケーブルのビデオ機器技術部長ジョセフ・フランク氏は、以下のようにコメントしています。

「世界のコンシューマ向けエンターテインメントの中核を担う当社では、ユーザーエクスペリエンス全体にインパクトをもたらすテクノロジーの開発と革新において積極的な役割を果たすことを、戦略的に重要だと考えています。当社の顧客がPC、モバイル端末、家電製品で動画配信サービスを楽しめることは非常に重要です。それこそがコムキャスト・ケーブルがフォーラムに参加した理由です。他社にもメンバーシップの詳細についてHDMIフォーラムに問い合わせることを強くお勧めします」



【本件に関する問い合わせ先】

HDMI Licensing Administrator広報事務局 神谷

Tel:03-5269-1038

Mail:HDMI@jspin.co.jp


情報提供元: Dream News