フロスト&サリバンはグローバルのゲーム市場に関する見通しをまとめ、ゲーム市場は2020年に向けて世界的に成長していくという予測を発表しました。フロスト&サリバンのリサーチ分析「ゲーム市場のグローバル展望」によると、モバイルゲーム及びコンソールゲームの世界市場*規模は、2015年の520億米ドルから2020年には650億米ドル以上に成長する見通しとなっています。今回の分析では、モバイルゲーム及びコンソールゲームのハードウェアとソフトウェアを対象としています。(*世界市場の対象地域は、ゲームの主要市場である米国、英国、日本、ドイツ、フランス、オーストラリア、中国、インドネシア、台湾、シンガポールが含まれます。)

モバイルゲーム市場はこれまでに、スマートフォン向けゲームのスーパーセルやミクシィなどの企業が主要なシェアを握りつつあり、同市場はある種の行き詰まり感も見られていました。また、日本や米国、欧州、韓国といったゲーム産業における主要市場が飽和状態となる懸念や、インドネシア等の新興市場におけるオンライン決済手段の不足といった問題が、ゲーム市場の成長における主な課題となっています。

しかしこのような課題が存在する一方で、フロスト&サリバン ジャパンのICTリサーチ部門ディレクター、マーク・アインシュタインは、ゲーム市場の将来的な見通しは明るいとみています。「モバイルゲーム市場は、今後著しい成長を遂げることが予測されます。米国で人気を博しているスマートフォン向けゲーム『ポケモンGO』は、拡張現実(Augmented Reality: AR)やモバイル・ロケーション・ゲームのコンセプトの導入と受容を証明しました。また、先に発表された日本マクドナルドと『ポケモンGO』のコラボレーションは、ゲーム会社にとって収益源となる新たなビジネスモデルの一例として挙げられるでしょう。さらにスマートフォンと連携し、デジタルの世界と現実のモノをつなげる『コネクテッド・トイ(つながるおもちゃ)』といった新種のゲームも登場しており、ゲーム市場は今後さらに成長していくことが予測されます」と、アインシュタインは話します。

「アジアなどのゲームの新興市場において、画期的なオンライン決済手段が誕生するのは、時間の問題と言えるでしょう。インドネシアやブラジルといった国々では、ビットコンの関心が高まりつつあり、結果としてモバイルゲーム市場の成長にもつながるでしょう」とアインシュタインは話します。

一方で、コンソールゲーム市場は、モバイルゲーム市場の成長に伴い、徐々に縮小していくことが予測されます。アインシュタインは、「モバイルゲームの大規模な台頭は、新興市場の成長や、先進国市場でのコンソールゲームの売上にも大きな影響を与えたと言えるでしょう。将来的に、コンソール製造メーカーはARやバーチャル・リアリティ(Virtual Reality: VR)などの新しい市場の成長の可能性を今後も探っていくことが必要となるでしょう」と話します。


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情報提供元: Dream News