株式会社パテント・リザルトは2016年5月31日、独自に分類した自動車部品業界の企業を対象に、2015年の特許審査過程において他社特許への拒絶理由として引用された件数を企業別に集計した「自動車部品業界 他社牽制力ランキング2015」をまとめ、ランキングデータの販売を開始しました。

この集計により、直近の技術開発において競合他社が権利化する上で、阻害要因となる先行技術を多数保有している先進的な企業が明らかになります。

集計の結果、2015年に最も引用された企業は、デンソーの5,188件、次いで矢崎総業の1,082件、住友電装の1,067件となりました。

1位デンソーの最も引用された特許は、産業技術総合研究所との共同保有である「窒化アルミニウム薄膜を備えた圧電体薄膜」に関する特許(特許第5190841号)で、後発の特許9件の審査過程で拒絶理由として引用されており、企業別には村田製作所の5件をはじめ、太陽誘電の3件、産業技術総合研究所の1件となっています。このほかには、「ヘッドアップディスプレイなどによる運転者への情報の表示方法」(特願2002-101505)や「ハイブリッド車両や電気自動車などに用いられるクローポール型モーター」(特許第5347587号)などが引用件数の多い特許として挙げられます。

2015年に、デンソーの特許によって影響を受けた件数が最も多い企業はトヨタ自動車の467件、次いで三菱電機の221件、日立オートモティブシステムズの136件と続いています。

2位矢崎総業の最も引用された特許は、「端子と電線の接続部の防水構造」に関する特許(特願2001-12311)で、後発の特許6件の審査過程で拒絶理由として引用されており、この6件はいずれも古河電気工業と古河ASの共同出願特許となっています。このほかには、「車両用ワイヤレス充電システム」(特許第5238420号)やトヨタ自動車との共同保有である「充電コネクタおよび充電ケーブルユニット」(特許第5420883号)などが引用件数の多い特許として挙げられます。

2015年に、矢崎総業の特許によって影響を受けた件数が多い企業は住友電工グループ、古河電工グループのほか、トヨタ自動車、デンソー、パナソニックなどとなっています。

3位住友電装の最も引用された特許は、昨年に引き続き「自動車用アース端子と電線の防水接続構造」(特許第3994822号)で、後発の特許14件の審査過程で拒絶理由として引用されており、企業別にみると、古河AS、古河電気工業の共同出願13件、矢崎総業の1件となっています。このほかには「電気自動車用充電システム」(特許第3586955号)や「小型化可能な雌端子金具」(特許第5381492号)などが引用件数の多い特許として挙げられます。

2015年に、住友電装の特許によって影響を受けた件数が多い企業は矢崎総業、古河電工グループのほか、デンソー、トヨタ自動車、日立金属などとなっています。

詳細については、ランキングデータ「自動車部品業界 他社牽制力ランキング」にてご覧いただけます。

■価格:50,000円(税抜)
お申し込みは下記URLをご参照ください。
http://www.patentresult.co.jp/news/2016/05/fcitamp.html


<<特許・技術調査レポートについて>>
http://www.patentresult.co.jp/report/index.html


<<特許分析セミナー情報>>
http://www.patentresult.co.jp/seminar/


<< 本件に関するお問い合せ先 >>
株式会社パテント・リザルト 営業グループ
Tel:03-5835-5644、Fax:03-5835-5699
ホームページURL:http://www.patentresult.co.jp/


<< 会社概要 >>
社名:株式会社パテント・リザルト
住所:〒111-0053 東京都台東区浅草橋5-3-2 秋葉原スクエアビル4 階
事業内容:特許分析ソフトウェア、技術力評価指標の開発・販売、情報提供など

情報提供元: Dream News