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【ヘンケルがツタンカーメン専用接着剤を開発】
カイロのエジプト考古学博物館で、あごひげ部分が破損したツタンカーメンの黄金マスクが12月16日、修復を終えて報道陣に公開されました。ヘンケルは接着剤の専門家として修復作業に加わり、カスタムメイドの接着剤を開発し、黄金マスクの修復に貢献しました。あごひげ部分は清掃作業中に外れ、不適切に接着されていたことが今年1月に発覚していました。
修復プロジェクトを担当したローマ・ゲルマン中央博物館(ドイツ・マインツ)のクリスチャン・エックマン(Christian Eckmann)氏は記者会見で、「ヘンケルの接着剤研究部門の専門家の適切な助言と協力が大いに役に立ちました。私たちは不適切に接着されたあごひげをマスクから外し、ヘンケルが特別に開発した接着剤で固定したのです」とヘンケルの功績を強調しました。同氏はまた、修復作業に資金援助をしたゲルダ・ヘンケル財団にも謝意を表明しました。
「このようなプロジェクトに参加でき光栄です」と、ヘンケル北アフリカ副社長兼ヘンケルエジプト社長のアハメド・ファミ(Ahmed Fahmy)は述べています。「長い歴史を持つエジプトはヘンケルにとって重要なマーケットです。歴史上の有名な遺物の修復に専門技術で貢献できたことを誇りに思います」
【ヘンケルの接着剤専門家らの協力】
今回のプロジェクトは、ホットメルト接着剤の専門家ダーク・カスパー(Dirk Kasper)博士が新聞で、不適切な接着剤の使用により3000年以上前のツタンカーメンのマスクが傷ついたという記事を読んだことから始まりました。同氏が修復チームに直接電話をかけ、協力を申し出たところ、感謝をもって受け入れられました。
彼の同僚のレイナー・ショーンフェルド(Rainer Schönfeld)博士のチームによりマスクが調べられました。「ひげ部分はエポキシ樹脂系接着剤を使って不適切に接着されていました。私たちはエポキシ技術について多くの経験を有しており、このタイプの接着剤の除去の仕方もわかっていました」
同チームは細かい分析を行い、マスクからエポキシ樹脂系接着剤をあとを残さずきれいに取り除く方法を考案しました。「同時に、ヘンケルの技術ポートフォリオ全体を確認し、修復に最も適した接着剤を特定しました」と、ダーク・カスパー博士は説明しました。求められた技術は高度なもので、接着剤はあとを残さずに取り除けるものでなければならず、エジプトの高温や輸送中の振動にも耐えられるものでなければなりませんでした。
さまざまな測定、3Dモデルの活用、接着剤のテストを行うことで、専門家チームは理想的な接着剤を開発することに成功しました。「先端技術を取り入れた接着剤を作ることはいつもやっていることですが、このプロジェクトはチーム全員にとって格別でした。今では、世界的に有名なツタンカーメンのマスクをヘンケルのホットメルト接着剤が固定しているのですから」
(本プレスリリースは12月17日にドイツ・ヘンケル本社発表のプレスリリース翻訳版です)
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ヘンケルについて
ヘンケルはブランドとテクノロジーのグローバルリーダーとして、ランドリー&ホームケア、ビューティーケア、アドヒーシブテクノロジーズ(接着技術)の3つの分野で事業展開をしています。ヘンケルは1876年の創立以来、コンシューマービジネスおよび産業分野において、Persil (パーシル)、Schwarzkopf(シュワルツコフ)、Loctite(ロックタイト)などに代表される有名なブランドの数々と共に、グローバルにおけるマーケットリーダーとしての地位を維持しています。ヘンケルの従業員数は約50,000人であり、2014年の売上高は164億ユーロ、調整後の営業利益は26億ユーロを計上しました。ヘンケルの優先株はドイツ株式指数DAXのリストに入っております。
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ヘンケルジャパンホームページ:http://www.henkel.co.jp
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