- 週間ランキング
「通信範囲の拡大」・「通信速度の向上」・「メッシュネットワーク」によりIoT向け機能を充実化
Bluetooth Special Interest Group(本部:米国ワシントン州カークランド、以下Bluetooth SIG)は、米国時間11月11日、2016年技術ロードマップの概要を発表しました。Bluetooth(R)技術はモノのインターネット(Internet of Things: IoT)向けの機能拡張を目的としたアップデートを行います。主な機能強化には、通信範囲の拡大、通信速度の向上、メッシュネットワークが含まれます。これら2016 年に実装されるBluetoothの機能強化により、スマートホーム、産業オートメーション、位置情報サービス、そしてスマートインフラストラクチャといった成長著しい業界にさらなる活力がもたらされます。
Bluetooth SIG理事会の会長であるトビー・ニクソンは次のように述べています。「本日発表したBluetoothの新機能についてBluetooth SIGのメンバー企業や業界から非常に高い期待が寄せられています。現時点の予測によれば、IoTの潜在的な市場規模は2025年までに2兆ドルないし11.1兆ドルにも達します。2016年に予定されているBluetooth技術の機能強化により、IoTの成長を加速させ、予測実現に貢献します」。
今回発表した機能強化が、増え続けるIoTアプリケーションにさまざまなメリットをもたらします。例えば、Bluetooth Smartの通信範囲が最大4倍に拡大するため、スマートホームおよびスマートインフラストラクチャアプリケーションに変革がもたらされます。住宅全体や屋外といったあらゆるユースケースで、より遠距離かつ信頼性の高い接続性が実現できます。また、電力消費を増やさずに通信速度が100%向上するため、医療機器などの重要なアプリケーションのデータ転送が高速化し、応答速度が向上して、レイテンシが短縮されます。さらに、メッシュネットワークによりデバイス同士の相互接続が実現され、ビルや住宅全体を網羅するネットワークが構築されます。これによりホームオートメーションおよび産業オートメーション向けアプリケーションの開発が促進されます。
Bluetooth SIGのエグゼクティブディレクターであるマーク・パウエルは次のように述べています。「今回紹介した技術ロードマップは、Bluetoothが産業革新のプロモーターであり続けるということを力強く表明しています。Bluetoothは、IoT向け接続ソリューションとして無数の開発者や製品メーカーによって採用されています。これらの新たな機能により、IoTのコア技術としてBluetoothの役割はさらに強固なものになります」。
新機能実装を行なう開発者のサポート強化するために、10月に発表したBluetooth Developer StudioなどのBluetooth SIGメンバーツールやトレーニングプログラムのアップデートを予定しています。2016年ロードマップに盛り込まれる追加機能やプロファイル更新については、数か月以内にプレビューを発表する予定です。
Bluetooth(R) 無線技術について
Bluetooth無線技術は、幅広い電子機器を簡単な操作で接続することができる世界的な無線規格です。Bluetooth Smart技術は、低消費電力を特徴とする更新可能なプラットフォームであり、「接続された世界」を背景に携帯電話、家電、パソコン、自動車、医療と健康、スマートハウスなどの領域で新しい可能性を創出します。およそ30 億の年間出荷台数を誇る Bluetooth 技術は、世界中の開発者、製品メーカー、消費者に実証されたワイヤレスソリューションを提供できる唯一の技術です。Bluetooth SIGは、業界をリードする企業を中心に 27,500 を超えるメンバーが参加する団体であり、Bluetooth 無線技術でのコラボレーション、技術革新、普及推進に取り組んでいます。詳細については、www.bluetooth.comをご覧ください。
<本件に関する報道関係者からの問い合わせ先>
Bluetooth SIG PRセンター
(株式会社アクティオ内)
TEL: 03-5771-6426
担当:有本、本間、増田、大石
e-mail: sig@actioinc.jp