調査対象となった最高経営責任者(CEO)およびIT幹部の5人中4人以上が、自社のAI成長を推進している

カリフォルニア州、サンノゼ--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) --インテリジェント・データ・インフラ企業であるネットアップ(NetApp®)(NASDAQ:NTAP)は、AIイノベーションの世界的覇権をめぐる熾烈な競争をリードする国々を検証した新たなレポート「The AI Space Race」を発表しました。一部の国が他国より先行する中、本調査はアメリカ、中国、イギリス、インドのCEOおよびIT幹部を対象としており、すべての国がAI覇権をめぐるグローバル競争で成功する可能性を持っていることが明らかになりました。




AIは、ビジネスにおいてもはや不可欠な存在となっており、AIイノベーションで世界をリードする地域は、将来的にテクノロジー大国としての地位を確立し、経済成長や生活の質の向上、さらには国際的な政治的影響力といった潜在的な利益を推進できる立場になると言えます。AIイノベーションを加速し成功させるためには、あらゆる場所に存在するデータをアクセス可能で、安全かつスケーラブルな状態に整え、信頼性が高く、価値ある成果を生み出すことが組織に求められます。


ネットアップの最高マーケティング責任者(CMO)であるゲイビー・ボコは、次のように述べました。「1960年代の『宇宙開発競争(Space Race)』では、世界の大国が国家の誇りをかけて科学技術の革新を加速させようと競い合いました。AI Space Race(AI覇権争い)の結果は、今後数十年にわたり世界のあり方を形作ることになるでしょう。AIに向けてデータを整備できる企業や地域は、差別化されたビジネス・インサイトを生み出し、業務効率を飛躍的に向上させることで、競合をリードすることが可能になります。インテリジェントでスケーラブルかつ安全なデータインフラは、グローバル競争が企業にAIへの取り組みを強化させ、それを真の持続的な優位性へとつなげる方法を理解させるための決定的な要素となります。」


AI覇権争いの行方は依然として混戦


長期的にAIイノベーションを主導する地域はどこかという質問に対し、各国の回答者はいずれも圧倒的にアメリカ(43%)を挙げました。


しかしながら、すべての国が自らをAIに対して準備ができていると認識しており、各地域はグローバルなAIイノベーション競争において競争力があると考えています。本レポートによると、世界全体の回答者の81%が現在AIを試験運用または拡大中であり、88%が自社はAIによる変革を維持できる準備が概ねまたは完全に整っていると考えています。世界各地でAIイノベーションに対して莫大な投資が行われていることは、すべての国がAIイノベーションの世界的リーダーを目指して取り組んでいることを示しています。しかし、各国で取り組みの熱量には差があり、中国とアメリカが明確なリーダーと見なされている中で、インド(29%)やイギリス(32%)の回答者は、より強い競争圧力を感じていると報告しています。こうした熾烈な競争と活発な投資が続くなか、どの国にもAI分野の主導的地位を確立するチャンスがあると言えるでしょう。


AIイノベーションの進展に地域差が生じているのは、その導入方法における優先事項の違いです。中国の回答者はスケーラビリティに大きな重点を置いており、35%が最重要な能力として挙げています。これは世界平均より11%高く、初期段階でのインパクトを狙った迅速な展開に重点を置いていることを示唆しています。一方で、アメリカ、イギリス、インドのリーダーたちは、既存のシステムとの統合により大きな重点を置いています。短期的なアプローチの方が即時的な成果を生む場合もありますが、持続的なAI成長を可能にするためのこの長期的な戦略は、将来的により大きなビジネス価値をもたらす可能性があります。


ビジネスの野望とテクノロジーの現実との整合性


組織がAIイノベーションの加速に注力する一方で、CEOとITリーダーは、自社のテクノロジー環境の現状と長期的な成功およびリーダーシップを実現するための計画について一致している必要があります。


中国では、AIへの準備状況および実際の導入に関して、中国のCEOとITリーダーとの間に大きな認識のずれがあることが調査で明らかになっており、これは長期的なリーダーシップの可能性を妨げる要因となり得ます。中国のCEOの92%がAIプロジェクトを積極的に進めていると回答した一方、中国のITリーダーではその割合が74%にとどまっています。アメリカでは、CEOとITリーダーの間での認識の一致がより強く見られ、CEOの77%、ITリーダーの86%が同様の見解を示しています。ただし、AIへの準備状況に対する認識については、依然としてずれが見られます。中国のCEOの68%が自社はAIに対して準備ができていると考えている一方で(世界平均62%)、それに同意している中国のITリーダーは58%にとどまっています(世界平均72%)。アメリカでは、AIへの準備状況に対するCEOとITリーダーの認識がより一致しており、それぞれ60%、61%となっています。これらの違いは、AI戦略の実行において、単なる野心だけでなく、地域や役割に応じた社内の認識の一致が重要な要素となる可能性があることを示唆しています。


しかしながら、AIプロジェクトから得られる成果の質に対する懸念が解消されない場合、イノベーションの進展を妨げる可能性があります。世界全体で79%の回答者が、不適切なデータおよびクラウド戦略により、モデルの破綻や偏ったインサイトが生じることへの懸念を抱いていると回答しています。AIイノベーションの機会を活用したいと考える企業は、デジタル・トランスフォーメーションの基盤として、強固なデータ・ガバナンス戦略を構築する必要があります。


「柔軟性があり、安全かつスケーラブルなクラウド・ソリューションによるデータ・インフラとデータ・マネジメントこそが、AI覇権争いにおける最も重要な成功要因の1つとなります」と、ネットアップのプロダクト・マネジメント担当シニア・ディレクターであるラッセル・フィッシュマンは述べました。「AIイノベーションを妨げることなく推進するためには、インテリジェントなデータ・インフラを整備する必要があると認識している組織こそが、勝者となるでしょう。これは、企業の規模、業種、地域にかかわらず、極めて重要なことです。世界中の組織がAIを大規模に導入する中、ネットアップはデータを統合・管理・活用し、最適なAI成果を引き出すためのAI対応データ・インフラを構築することで、組織がデータから最大限の価値を引き出せるよう支援しています。」


AI覇権争いは始まったばかりですが、最も迅速に行動できる組織がAIイノベーションをリードすることになります。本レポートで浮き彫りになった熾烈な競争は、AIを安全かつ効率的に活用し、競争の展開がどれほど速くても一歩先を行くための優位性を見つけ出すことが、企業にとって必要であることを示しています。インテリジェントなデータ・インフラを採用すれば、クラウド移行やAIワークロードの拡張がシームレスに実現できます。また、コスト削減や変化するニーズへの柔軟な対応も可能になります。AIがコンテンツの生成から実際の行動へと進展する中で、企業にはデータそのものを起点としたセキュリティが求められます。完全な信頼のチェーンを提供できるのは、企業が制御を損なうことなく迅速に行動することを可能にするインテリジェントなデータ・インフラなのです。


詳しくは、レポート概要およびインフォグラフィックをご覧ください。


ネットアップおよびNANDリサーチのスティーブ・マクドウェル氏とともに、6月25日(水)午前11時(米国東部時間)に開催されるLinkedInライブイベントにぜひご参加ください。https://www.linkedin.com/events/7340492842705821697/about/


調査方法


ネットアップはウェイクフィールド・リサーチと提携し、2025年5月にアメリカ、中国、イギリス、インドの4か国において、IT幹部400人およびCEO400人を対象とした定量調査を実施しました。


参考資料


ネットアップについて


ネットアップは、統合データ・ストレージ、統合データ、運用およびワークロード・サービスを組み合わせたインテリジェント・データ・インフラストラクチャー企業であり、混乱の多い世界をお客様にとってのチャンスへと変えています。同社は、可観測性とAIを活用し、業界最高水準のデータ管理を可能にすることで、サイロのないインフラを実現します。また、世界最大のクラウドにネイティブに組み込まれた唯一のエンタープライズ・グレードのストレージ・サービスとして、シームレスな柔軟性を提供します。さらに、ネットアップのデータ・サービスは、卓越したサイバー・レジリエンス、ガバナンス、アプリケーションの俊敏性によって、データの優位性を生み出しています。また、当社の運用およびワークロード・サービスは、可観測性とAIにより、インフラとワークロードのパフォーマンスと効率を継続的に最適化します。ネットアップを利用することで、データの種類、ワークロード、環境を問わず、データ・インフラを変革し、ビジネスの可能性を実現することが可能です。詳細は www.netapp.com をご覧いただき、 XLinkedInFacebook 、および Instagram で当社をフォローしてください。


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情報提供元: ビジネスワイヤ
記事名:「 ネットアップのレポートで、世界のAI覇権をめぐる熾烈な競争が明らかに