注目ポイント:







  • 71.4%のMetaXplore™レポート(4616人の患者)で治療可能な所見を特定


  • 41.9%の患者で、消化器の健康に関する異常な腸内細菌マーカーが陽性


  • 9.9%の患者で、炎症、膵機能不全、便中出血などの消化器マーカーが陽性


  • 19.6%のレポートで、腸内細菌および消化器の複数マーカーが陽性


  • 65%の患者が、医師の指導によるMetaXplore™活用により健康改善を報告

ブリスベン、オーストラリア--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) --マイクローバ・ライフ・サイエンシズ(ASX:MAP、以下「マイクローバ」または「当社」)は、4600件以上のMetaXplore™ GI Plusテスト結果の分析による暫定結果を発表しました。この検査は、慢性腹痛、腹部膨満感、便秘、下痢などの症状を含む下部消化器疾患の診断および管理を目的とした包括的な検査であり、今回の研究により、この検査が従来の検査では見逃されがちな腸の根本的な問題の特定と、それに基づく医師による適切な対応の支援に有用であることが示されました。全体の70%以上の症例で、腸内細菌の異常、感染の兆候、炎症や機能不全のマーカーなど、治療方針の決定に役立つ所見が確認されました。さらに、別途実施された追跡調査の結果、この検査を用いた診療を受けた患者の約3分の2が、症状の改善を報告しています。


これらの結果は、慢性の下部消化器疾患を抱える患者の転帰改善において、MetaXploreの検査結果が持つ臨床的価値を強調しており、こうした疾患の診療管理を再構築し、新たな標準治療を築く可能性を示しています。また、MetaXploreの対象となる患者集団に関する医療請求および保険請求データを詳細に分析した結果、米国、ドイツ、イタリア、スペイン、フランス、英国、オーストラリアにおける対象患者数は8220万人と推定されています。


MetaXplore™、大多数の症例で治療可能な所見を特定


マイクローバがオーストラリアの4,616人のMetaXplore™ GI Plus検査結果を分析したところ、71.4%(3295件)の報告で治療につながる実用的な結果が特定されました。



  • 41.9%(1932件)の報告で消化器の健康に関連する腸内細菌マーカーの異常が確認されました。そのうち7%では、消化器感染症を引き起こす可能性のある病原菌が陽性でした。これらの異常は、エビデンスに基づいた栄養指導や生活習慣の改善、あるいは病原菌が特定された場合には抗菌療法(抗生物質の投与)によって対応可能です


  • 9.9%(459件)の報告で、消化器マーカーが陽性となりました。(例:炎症、膵機能不全、便潜血など)。これによりさらなる診断が促され、炎症性腸疾患(IBD)、大腸がん、膵機能不全といった疾患の管理において、生物学的製剤を含む薬物療法が検討されます。


  • 19.6%(904件)の報告で、腸内細菌および消化器の複数のマーカーが陽性でした。これらには、薬物療法、栄養管理、生活習慣の見直しを組み合わせた個別化された対処法が適用されます。


これらの結果は、MetaXplore検査が新たな重要な知見を提供し、慢性および機能性の下部消化器疾患を抱える患者の臨床管理を支援するために、個別化された多次元的な治療計画の適用を可能にすることを示しています。また、特に重大な所見が確認されなかった症例においても、検査結果は医師による消化器症状の原因の絞り込みや潜在的な要因の除外に役立ち、症状の背景に心理的または神経学的な要因がある可能性を示唆することで、追加的な臨床的アプローチの決定を支援します。本研究は現在も継続中であり、MetaXplore検査を標準的な診療プロトコルに統合することを支持しており、査読付き学術誌での発表が予定されています。


MetaXplore™を受けた患者による明確な健康改善の報告


マイクローバが実施した、MetaXploreによる診療を受けた84人の患者を対象とした別の調査では、65.5%の患者が健康の改善を医師の指導に従った結果実感したと報告しました。



  • 22.6%の患者が大幅な改善を報告


  • 42.9%の患者が何らかの改善を認識


これらの暫定結果は、MetaXplore検査の結果と、個別化された的確な介入が患者の転帰を改善することを浮き彫りにしています。今回の初期患者調査データは、MetaXploreで陽性所見が得られた患者において健康状態の改善との関連が見られたことを示しており、マイクローバが医師および患者とともに確認している臨床的効果を裏付けるものです。また、この結果は、今後計画されている、より大規模な患者転帰評価研究への足がかりともなっています。


消化器疾患の第一人者であり、機能性胃腸障害の専門家であるグラハム・ラドフォード・スミス准教授は、現在、自身の診療においてMetaXplore™の臨床的有用性に関する研究をマイクローバと共同で進めており、次のように述べています。


「MetaXploreは、持続的な胃腸症状を抱える患者に対する診断ツールとして、非常に強力な手段となります。この製品により、マイクロバイオームの異常を客観的に特定し、食事の質を評価し、エビデンスに基づいた栄養戦略を患者に提案することが可能になります。さらに重要なのは、腸および腸内細菌のプロファイルが正常な患者を識別できる点であり、こうした患者には、さらなる侵襲的検査や薬物療法の強化ではなく、心理的支援が有効となる可能性があることを示唆してくれます」


下部消化管症状のある8200万人以上の患者が対象市場


MetaXploreの対象患者層に関する医療請求および保険請求データの詳細な分析により、米国、ドイツ、イタリア、スペイン、フランス、イギリス、オーストラリア1を合わせた潜在的対象者数は8220万人と推定されています。この対象には、慢性的な下痢や腹痛、膨満感、便秘などの非特異的な腹部症状を抱える患者が含まれており、過敏性腸症候群(IBS)と診断された患者や、炎症性腸疾患(IBD)と診断された患者も含まれます。現在、これらの患者に対する標準的な治療では、およそ50%の患者が症状2の改善に至っておらず、より優れた診断・管理ツールの導入が求められています。MetaXplore™は、以下の機能を備えた包括的な検査を通じて、医療従事者による診療支援および患者の転帰改善を後押ししています。



  • 腸内細菌叢における構造的および機能的な異常の評価


  • 見落とされがちな有害な腸内細菌(病原菌)、炎症マーカー、機能不全マーカーの検出


  • エビデンスに基づいた、個人に合わせた薬物療法・栄養療法・生活習慣改善戦略の特定


  • 患者のモチベーション向上および薬物療法・栄養療法・生活習慣改善の順守支援


  • メンタルヘルス支援が適切と考えられる症例の特定を支援する可能性


慢性消化器疾患の負担が増大し続ける中で、MetaXploreは、消化管機能障害を評価・管理するための、拡張性のあるエビデンスベースの新たなソリューションを提供しています。


マイクローバ・ライフ・サイエンシズについて
マイクローバ・ライフ・サイエンシズは精密微生物叢科学の企業であり、人々の健康向上を使命としています。マイクローバは、世界をリードする腸内微生物叢の解析技術を活用し、主要な慢性疾患に対する新たな治療法の発見・開発に取り組むとともに、研究者、臨床医、消費者に向けてグローバルに検査サービスを提供しています。また、世界中の有力な組織との提携を通じて、微生物叢、健康、疾患の間にある新たな関係性の発見を推進し、微生物叢の力を活かした次世代のヘルスソリューションの創出を目指しています。


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情報提供元: ビジネスワイヤ
記事名:「 マイクローバ、4600人超の患者による画期的な消化器研究の結果を発表