• 2件の独立した臨床研究により、マイクロバのMetaPanel™検査は、フレアを経験している炎症性腸疾患(IBD)患者の35%超に消化管病原体を検出し、従来の検査法では60%超が見逃されていたことが判明


  • これらの成果は、治療プロトコルを変革し、不要な治療強化や手術を回避する新たな寛解への道をIBD患者に提供する可能性を示す


  • マイクロバ、オーストラリア最大級の民間消化器内科サービスであるColonoscopy ClinicおよびIntegrated Gut Healthと提携し、微生物診断検査を日常診療に組み込み、患者の転帰改善を目指す

オーストラリア、ブリスベン--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) --マイクロバ・ライフサイエンス(Microba Life Sciences Limited、ASX:MAP、以下「マイクロバ」)は、精密マイクロバイオーム企業として、このたび2つの重要な進展について発表しました。ひとつは、MetaPanel™胃腸病原体検査に関する新たな臨床的有用性データを発表したこと、もうひとつはオーストラリア最大級の民間消化器内科サービスであるColonoscopy Clinicおよびその完全子会社であるIntegrated Gut Healthとの戦略的提携を発表しました。






IBDケアの変革: MetaPanel™が高い臨床的有用性を実証


オーストラリアの著名な消化器内科医であるジェイク・ビガン准教授およびグラハム・ラドフォード・スミス准教授が主導した2件の独立した臨床研究により、マイクロバのMetaPanel™が、クローン病および潰瘍性大腸炎を含む炎症性腸疾患(IBD)患者の管理において、説得力のある高い臨床有用性を示すことが実証されました。


この研究では、次のことが明らかになりました。



  • 疾患の再燃を経験したIBD患者の40%が消化管(GI)病原体陽性であった。


  • 現在のルーチン検査法では、これらの病原体の60%超が見逃される。


これらの結果は、IBD患者の臨床管理に関する重要な新たな知見を提供し、MetaPanel™検査の標準的ケアプロトコルへの組み込みを支持するものであり、査読付き学術誌に発表される予定です。フレアエピソード中に治療可能な消化管病原体を検出することで、より効果的な寛解への道が開かれる可能性があり、臨床医は不必要な治療強化を回避し、治療失敗のリスクを低減し、外科的介入の必要性を最小限に抑えることができます。


オーストラリアにおける炎症性腸疾患(IBD)分野の第一人者の一人であるグラハム・ラドフォード・スミス准教授は、次のようにコメントしています。


「これらの結果は、MetaPanelの臨床応用例としても、消化器病学における精密医療の将来にとっても、非常に説得力のあるものです。私のように複雑なIBD症例を管理している臨床医にとって、ルーチン検査で見逃される病原体を検出できる能力は、患者の治療方法を大きく変える可能性を秘めています。これにより不必要な治療強化による副作用を回避し、IBD治療への反応性を高め、最終的に患者の転帰を改善できると考えます。」


Colonoscopy ClinicおよびIntegrated Gut Healthとの提携により実臨床へのインパクトを実現へ


マイクロバはまた、年間10000人超の患者を診療するオーストラリア有数の民間消化器内科サービスであるColonoscopy Clinicとの臨床提携契約を締結しました。この合意のもと、マイクロバとColonoscopy Clinicは、患者向けの臨床プロトコルにMetaPanelTMおよびMetaXploreTM検査を統合するために連携します。


提携の主な要素は以下の通りです。



  • MetaPanelおよびMetaXplore検査を日常診療に活用し、診断および治療方針決定を支援すること


  • マイクロバの診断検査が患者の転帰に与える影響を定量化するための共同臨床研究および学術論文発表の推進


  • マイクロバの精密診断を中心とした次世代消化器病ケアモデルの開発


この提携は、マイクロバが掲げる「精密マイクロバイオーム診断検査によって消化器疾患患者の標準的ケアを変革する」というビジョンに沿ったものです。


Colonoscopy Clinicの消化器内科専門医を務めるダン・ワースリー准教授は、次のように述べています。


「現在、標準的な検査や内視鏡検査だけでは全体像を把握できない、慢性かつ複雑な消化器症状を持つ患者が増えてきています。マイクロバの検査は、隠れた病原体やマイクロバイオーム、消化管機能に新たな視点を提供し、患者に対して新たな診療成果をもたらしています。マイクロバとの提携により、消化器内科の診療をより正確でデータ主導型の治療へとシフトさせることができ、最終的には患者により良い結果をもたらすことができます。」


魅力的な商機


全世界で700万人以上がIBDに罹患しており、疾患管理におけるマイクロバイオームの役割に対する認識が高まる中、MetaPanel™は、フレアの原因となる要素を特定するための、差別化された臨床的に検証済みのツールを提供します。マイクロバは、Colonoscopy Clinicのような消化器内科分野の主要な中核施設と連携しながら、この先進的な検査アプローチの普及を推進できる独自の立場にあります。


マイクロバ・ライフサイエンスについて


マイクロバ・ライフサイエンスは、人々の健康改善を使命とする精密マイクロバイオーム企業です。ヒトの腸内マイクロバイオームを計測するための世界最先端の技術を有しており、主要な慢性疾患向けの新規治療薬の発見・開発を推進するとともに、研究者、臨床医、消費者向けに腸内マイクロバイオーム検査サービスをグローバルに提供しています。マイクロバは、各分野のリーディングカンパニーとの提携を通じて、マイクロバイオームと健康・疾患との新たな関連性を発見し、新たなヘルスケア・ソリューションの開発に貢献しています。


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情報提供元: ビジネスワイヤ
記事名:「 マイクロバ、IBDにおける画期的成果を発表し、大手消化器内科パートナーと提携