ISGリサーチの調査報告書によると、AIと運用管理ソフトウェアにより、インフラがよりインテリジェントになり、事業者は再生可能エネルギーや双方向のエネルギーフローの統合に取り組む

シドニー--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) --AIを核としたテクノロジーのグローバルな調査・アドバイザリー企業であるインフォメーション・サービス・グループ(ISG)(Nasdaq:III)が発表した新しい調査報告書によると、アジア太平洋地域の電力・公益事業業界は、電力需要の増加や再生可能エネルギーの開発に伴う運営上の課題に対処するために、AIやその他のデジタル技術への投資を拡大していくとされています。




ISGは、アジア太平洋地域のエネルギー需要は、工業化と人口増加により、世界全体の電力消費量の半分以上を占めるほど急増していると述べています。データセンター、AI、暗号通貨のマイニング、急速に成長するEV販売が需要の主な要因となっており、今後10年間でこの地域では発電に3兆ドル以上が投資されることが予想されています。これを受け、各電力会社は送電網の強化と新たな再生可能エネルギー供給源の統合という複雑な課題に対応するため、さまざまなデジタルソリューションを導入しています。


「アジア太平洋地域の公益事業者は、エネルギー構成の変化と深刻化する気候変動の影響に対応しながら、エネルギーの安定供給を確保する必要があります」と、ISGのパートナーであり、チーフ ソフトウェア アナリストのマーク・スミス氏は述べています。「革新的な電力網および施設管理ソフトウェアは、効率性と信頼性を高めながら、これらの変化に対応するためのさまざまなツールを提供します。また、公益事業者が新たな要件に適応できるよう、サービスプロバイダーが支援しています。」


ISGは、ソフトウェアおよびサービスの選択を公益事業者が行う際の指針となるよう、「2024 ISG Provider Lens™ 電力・公益事業業界:アジア太平洋地域を対象としたサービスおよびソリューション」レポートと、2つのISGバイヤーズガイド「電力・公益事業向けグリッド管理」および「電力・公益事業企業向けアセット マネージメント」を発行しました。この3つのレポートは、企業がソフトウェア ソリューションと、コンサルティング、導入、統合、管理サービスのプロバイダーを選択する際に役立ちます。


ISGによると、アジア太平洋地域の電力会社は、再 生可能エネルギーの拡大、および炭素排出量ゼロの目標達成をサポートするため、送電網を近代化し、容量を増やしています。これには、離れた地域からの新エネルギー源を統合し、電圧変動を制御し、自家発電を行う顧客との間のフローを管理することが求められます。電力損失を最小限に抑え、ピーク需要を安定させるための高度なグリッド計画は、この移行の重要な要素です。


ISG Provider Lensのレポートによると、AIがアジア太平洋地域における多くの先進的なエネルギー技術の中核を担っています。公益事業者は、風力発電所や太陽光発電所の出力を最適化するために、AIを活用した予測ツールを導入しています。また、AIは電力網の運用を最適化するために電力消費パターンを分析し、エネルギー管理を改善しています。一方、スマート照明などAIを活用した建物のシステムは、顧客の省エネ効果を高めています。


ネットワーク、データ、アプリケーションに対するサイバーセキュリティの脅威が高まる中、各地の公益企業や政府はサイバーセキュリティ対策を強化しているとISGは指摘しています。例えば、オーストラリア政府は、重要インフラの所有者や 運用者に新たなサイバーセキュリティ責任を課しており、インドは、同国の電力供給の回復力と信頼性を確保するため、サイバーセキュリティ監査の義務化などの措置を打ち出しています。


「アジア太平洋地域のエネルギーの発展には、新たなセキュ リティリスクが伴います」と、ISGアジア太平洋地域パートナー兼リージョナル リーダーのマイケル・ゲイルは述べています。「ベンダー各社は、ソフトウエア プラットフォームのセキュリティを継続的に強化しており、サービス プロバイダー各社は、電力会社が地域の重要な防御策を構築できるよう支援しています。」


アジア太平洋地域の電力および公益事業会社が直面する課題についてのインサイトと、それらの課題に対処するためのISGのアドバイスについては、こちらの「ISG Provider Lens™ 注目のポイント報告書」をご覧ください。


「ISG バイヤーズガイド™ 電力・ユーティリティ向けグリッド管理」では、12社のソフトウエア プロバイダーを評価し、GEベルノバ、シュナイダーエレクトリック、シーメンスを総合リーダーに選出しました。また、「ISG バイヤーズガイド™電力・公益事業企業向けアセット マネージメント」では、12社のソフトウェア プロバイダーを評価し、SAP、IBM、日立エナジーを総合リーダーに選出しました。


「 ISG Provider Lens™ 電力・公益事業業界:アジア太平洋地域を対象としたサービスおよびソリューション」は、5つの分野にわたって29のサービス プロバイダーの能力を評価しています。具体的には、インテリジェント・ビジネス・プロセス・マネジメント・サービス(iBPMS)、次世代ITサービス、グリッドの近代化、エンタープライズ・アセット・マネジメント(EAM)、そして顧客情報システム(CIS)ならびにカスタマー・エクスペリエンス(CX)です。


このレポートでは、アクセンチュア、IBMコンサルティング、インフォシス、TCS、Wiproを5つの分野すべてでリーダーに選出。キャップジェミニとHCLTechはそれぞれ3つの分野で、日立デジタルサービスとテックマヒンドラはそれぞれ2つの分野でリーダーとして選出されています。Acquire BPO、富士通、ProbeCXは、それぞれ1つの分野でリーダーに選出されています。


また、キャップジェミニ、サイエント、LTIマインドツリー、ProbeCX、テックマヒンドラ、WNSは、ISGの定義による「有望なポートフォリオ」と「高い将来性」を持つ企業として、それぞれ1つの分野で新たなスターとして選ばれています。


こちらのウェブサイトで「ISG 電力・公益事業向けバイヤーズガイド」の詳細と、2つのレポートの要旨についてご覧いただけます。7つの項目にわたるプロバイダーのランキングとカスタマー エクスペリエンス評価、および各プロバイダーに関する詳細な調査結果を含む全レポートは、ISG Software Researchまでお問い合わせください。


「2024 ISG Provider Lens™ 電力・公益事業業界向け:アジア太平洋地域を対象としたサービスおよびソリューション」は、このウェブサイトから定期購読、またはご購入が可能です。


ISGソフトウェア リサーチについて


ISGソフトウェア リサーチ(旧 Ventana Research)は、ビジネスおよびITソフトウェア業界に関する信頼性の高い市場調査と情報を提供しています。ユーザーコミュニティを通して日々調査結果やインサイトを配信し、企業、ソフトウェア、サービスプロバイダー、投資会社向けにコンサルティング、助言、リサーチ、教育などのサービスを提供しています。また、オンデマンド サービスでは、担当分野の専門家による体系的な教育と助言サービスを提供しています。「ISGバイヤーズ ガイド」は、RFI/RFPのプロセスをサポートし、カスタマイズされた評価サービスおよびISGソフトウェア・リサーチ・バリュー・インデックスの手法を用いて、企業がソフトウェア プロバイダーを評価・選定できるよう支援します。詳細と無料コミュニティ会員登録は、research.isg-one.comをご覧ください。


ISG Provider Lens™ 調査について


ISG Provider Lens™ Quadrant調査シリーズは、データに基づいて行われる実証的な分析と、ISGのグローバルアドバイザリーチームの経験と見解を組み合わせた、他に類を見ないサービスプロバイダー評価です。企業の皆様には、適切な委託先を選択する際の指針となる詳細なデータや市場分析が豊富に用意されている一方、ISGのアドバイザリーチームは、このレポートを活用して自らの市場知識を検証し、ISGのクライアント企業に提言を行います。この調査は現在、ヨーロッパ全域、米国、カナダ、メキシコ、ブラジル、英国、フランス、ベネルクス、ドイツ、スイス、北欧、オーストラリア、シンガポール、マレーシアなど、グローバルにサービスを提供するプロバイダーを対象としており、今後さらに追加される予定です。ISG Provider Lens™ 調査についての詳細は、こちらのウェブページをご覧ください。


ISGについて


ISG(Nasdaq: III)は、AIを核としたテクノロジーに関するリサーチとアドバイザリーを行うグローバル企業です。世界のトップ企業100社中75社を含む、900社を超えるクライアントの信頼できるパートナーであるISGは、テクノロジーと ビジネス・サービスにおける長年のリーダーでありながら、現在ではAIを活用し、組織の卓越したオペレーションとさらなる成長の実現を支援する最前線にいます。2006年に設立された当社は、独自の市場データ、プロバイダーのエコシステムに関する深い知識、そして世界中の1600名のプロフェッショナルが一丸となってクライアントのテクノロジー投資の価値を最大化する支援に取り組んでいることで知られています。


本記者発表文の公式バージョンはオリジナル言語版です。翻訳言語版は、読者の便宜を図る目的で提供されたものであり、法的効力を持ちません。翻訳言語版を資料としてご利用になる際には、法的効力を有する唯一のバージョンであるオリジナル言語版と照らし合わせて頂くようお願い致します。


Contacts


Press Contacts:


Will Thoretz, ISG

+1 203 517 3119

will.thoretz@isg-one.com


Julianna Sheridan, Matter Communications for ISG

+1 978-518-4520

isg@matternow.com

情報提供元: ビジネスワイヤ
記事名:「 アジア太平洋地域の公益事業各社、需要増に対応するため送電網を近代化