レノボ、第1四半期は好調な業績 - 全ての事業で収益性が改善、ハイブリッドAIの機会獲得で大きく進展

香港--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) --レノボ・グループ・リミテッド(HKSE:992、ADR:LNVGY)およびその子会社(以下「当グループ」 )は、2024/25会計年度の第1四半期決算を発表し、すべての事業で収益性が改善し、ハイブリッドAIの機会獲得について大きく進展したことをお知らせします。グループ売上高は前年同期比20%増の154億米ドル、純利益は非香港財務報告基準(非HKFRS)[1]ベースで前年同期比65%増の3億1,500万米ドル、PC以外の売上高構成比は前年同期比5ポイント増の47%と、史上最高水準に達しました。当グループの業績は、明確な戦略と強力な実行力、イノベーションとオペレーショナル・エクセレンスへの粘り強い注力、そしてグローバル化したビジネスによる強みを反映しています。




AI PCのようなAIデバイス、すべての主要アーキテクチャをサポートするAIサーバー、AIネイティブで組み込みAIを活用した豊富なソリューションとサービスを特徴とするフルスタック・ポートフォリオにより、レノボ・グループはハイブリッドAIの時代をリードする独自のポジションと十分な体制を整えています。5つの主要な特徴を備えたレノボのAI PCに関するユーザーからのフィードバックは非常に励みとなっています。5月に第1弾となるAI PCが発売され、今年後半に開催されるIFATech Worldではさらに多くのAI PCが発表される予定です。当グループは、次世代AI PCにおいて業界トップの市場シェアを獲得できると確信しており、2027年までにPC全体の50%以上のシェアを占めると予想しています。当グループは引き続きイノベーションに取り組んでおり、研究開発費は前年同期比6%増の4億7,600万米ドルとなりました。


今後の成長を見据えて、レノボは2024年5月、PIFの子会社であるAlat戦略的提携を結び、転換社債発行による資金調達を発表しています。レノボ・グループが財務の柔軟性を高めて変革を加速させ、急速な勢いで成長する中東ビジネスの機会を捕捉し、そして中東への新たな製造拠点設立によりサプライチェーンを多様化・強化するうえで、これらの取引は大きな力となります。なお、本取引は株主および規制当局の承認が条件となります。


楊元慶(会長兼CEO)のコメント


「当社の明確な戦略と強力な実行力、絶え間なく続くイノベーションとオペレーショナル・エクセレンス、そしてグローバル化による優位性によって、今年度は素晴らしいスタートを切ることができました。当社は将来を見据え、ハイブリッドAIの時代をリードし事業全体にわたり大きな成長機会をつかもうとしています。そのために、フルスタックのAIポートフォリオにより市場において独自のポジションを確立し、十分な体制を整えています。ICT市場が回復するなか、当社の堅調な業績とハイブリッドAIの継続的な進展が相まって、これからも持続可能な成長と収益性の向上を実現できると確信しています。」


財務ハイライト

















 


24/25年度第1四半期


単位:100万米ドル


23/24年度第1四半期


単位:100万米ドル


変化


 


 


グループ収益


15,447


12,900


20%


 


税引前利益


313


228


37%


 


純利益(株主に帰属する利益)


243


177


38%


 


純利益(株主に帰属する利益 - 非HKFRS)[1]


315


191


65%


 


 



1株当たり基本利益(米セント)


1.99


1.48


0.51


 


インテリジェント・デバイス・グループ(IDG): パーソナルAIの勝利により、高い収益性を確保しつつ2桁の売上高成長を達成


24/25年度第1四半期業績



  • 売上高が114億米ドル、営業利益率が前年同期比約1ポイント改善し、IDGは前年同期比で2桁増収という好調な四半期を達成しました。


  • PC事業は、出荷台数およびデバイスのアクティベーションともに市場リーダーとしての地位を維持しており、世界市場シェアは23%を記録し、成長率では市場平均を上回る結果となりました。


  • スマートフォンおよびタブレットの両事業において、前年同期比約30%増の大幅増収を達成しており、特にプレミアムスマートフォンが急成長を遂げています。


機会および持続可能な成長



  • IDGは、中国市場向けAI PCの初回発売に関する好意的なフィードバックに後押しされ、今年後半に開催されるIFAとTech Worldで、追加の発売について世界中に発表する予定です。


  • PC市場は、AI PCが牽引する形で新たなリフレッシュサイクルに入りつつあり、当該カテゴリーは2027年までにPC市場全体の50%以上を占めるまでに成長すると見込まれています。当グループは、次世代AI PCの市場シェアで業界をリードできると確信しています。


  • IDGは、パーソナルAIエージェントの可能性を最大限発揮するため、引き続きポートフォリオ全体において画期的なイノベーションを実現するとともに、戦略的提携を強化・深化することで、多様なポートフォリオと豊かなエコシステムを構築していきます。


インフラストラクチャソリューショングループ(ISG):ハイブリッド・インフラを推進し、収益性の改善を伴う急速な成長を実現


24/25年度第1四半期業績



  • クラウドサービス・プロバイダー事業の力強い成長が牽引し、ISGの当四半期の売上高は前年同期比65%増の32億米ドルと過去最高を記録し、営業損失は前四半期比、前年同期比ともに縮小しました。


  • ストレージ、ソフトウェア、サービス事業を合わせた売上高は前年同期比59%増と、記録的な大幅増収を達成しました。


  • ISGの液冷サーバー、NeptuneTMの売上高は、AIワークロードに対する業界のニーズが高まる中、当社独自の持続可能性におけるメリットが牽引し、50%以上の増収となりました。


機会および持続可能な成長



  • ISGは、エンタープライズおよびSMB向け事業のビジネスモデルの最適化、とりわけポートフォリオの簡素化とオペレーションの改善により、収益性の回復に注力しています。


  • また、業界をリードする液冷技術を引き続き活用することで、AIワークロードの需要拡大に対応するとともに、AIサーバーおよびストレージ市場における新たな成長機会を捕捉していきます。


  • ISGは今後も主要な戦略的提携を拡大し、ハイブリッドAIソリューションをサポートするインフラストラクチャ・プラットフォームの構築に取り組んでいきます。


ソリューション&サービス・グループ(SSG):2桁成長と高い利益率を実現し、エンタープライズAIを構築


24/25年度第1四半期業績



  • SSGの売上高は19億米ドルとなり、13四半期連続で前年同期比2桁増収を達成しました。


  • 第1四半期の営業利益率は20%を超え、グループの成長エンジンおよびプロフィットセンターとしての地位が強化されました。


  • マネージド・サービスとプロジェクト&ソリューション・サービスの売上構成比は、前年同期比で3ポイント上昇し、SSGの売上高全体の55%を占めています。


機会および持続可能な成長



  • AIサービスは、市場の一般的な成長スピードの約2倍の速さで成長し、今後数年間でITサービス市場の主要なけん引役になると予想されています。


  • レノボは、引き続きデジタル・ワークプレイス・ソリューション、ハイブリッド・クラウド、サステナビリティ・ソリューションなどの主要サービスにAIを組み込んでいく予定です。


  • SSGは、より多くのAIネイティブサービスを開発し、お客様のAI導入やAIにおけるROI(投資収益率)測定をサポートし、変革を推進していきます。


ESGおよび企業のハイライト


前四半期の成果、発表、顕著な取り組みには次のようなものがあります。



  • レノボは、2024年のガートナー・サプライチェーン・トップ25において、世界で最も優れたサプライチェーンを持つグローバル企業として、あらゆる業種のなかから10位にランクインし、世界最高のサプライチェーンの1つに選ばれました。この有名な年間ランキングは、財務データおよび企業の社会的責任に関するデータ、そしてコミュニティーの意見など、様々な基準をもとに評価されます。


  • レノボは、ダグ・フィッシャーを最高セキュリティ・AI責任者に任命し、従来のセキュリティ担当から、AIに関するグループの企業方針の推進や責任あるAIに関する委員会との協働といった、AIガバナンス全般へとその職務領域を拡大しています。


  • レノボは7月、グループの技術ビジョンとAIリーダーシップのさらなる加速のために、ヨン・ルイ博士の後任としてトルガ・クルトグル博士をグループの新たな最高技術責任者(CTO)に任命したことを発表しました。同時に、新技術のインキュベーションと商業化の役割を担うエマージング・テクノロジー・グループの設立も発表しています。エマージング・テクノロジー・グループはヨン・ルイ博士が率いています。


[1] 非HKFRS測定は、損益を通じて公正価値で測定される金融資産の正味公正価値の変動、合併および買収に起因する無形資産の償却、合併および買収関連費用、子会社のみなし処分益、無形固定資産の減損および償却を除外することによって調整されました。該当する場合は、それに対応する所得税効果も考慮されます。


Lenovoについて


レノボは、世界的なテクノロジー企業であり、年間売上高は約570億ドル、Fortune Global 500では248位にランクされています。180の市場で毎日何百万人もの顧客にサービスを提供しています。すべての人々によりスマートなテクノロジーを提供するという大胆なビジョンに焦点を当て、AIに対応し、AIに最適化されたデバイス(PC、ワークステーション、スマートフォン、タブレット)、インフラストラクチャ(データセンター、ストレージ、エッジ、高性能コンピューティング、ソフトウェア定義型インフラストラクチャ)、ソフトウェア、ソリューション、サービスなど、フルスタックのポートフォリオを備えた世界最大のPC企業としての成功を築きました。レノボは、世界を変えるイノベーションへ継続的に投資することで、どこにいても誰にとっても、より公平で信頼できる、よりスマートな未来を構築していきます。レノボは、Lenovo Group Limited(HKSE:992、ADR:LNVGY)として香港証券取引所に上場されています。詳しくは、https://www.lenovo.comをご覧ください。最新ニュースはStoryHubでご覧ください。





































レノボ・グループ


財務サマリー


2024年6月30日に終了した四半期


(単位は百万米ドル、一株あたりのデータを除く)


 


 


24/25年度第1四半期


23/24年度第1四半期


前年同期比


収益


 


15,447


12,900


20%


売上総利益


 


2,560


2,252


14%


売上総利益率


 


16.6%


17.5%


(0.9) pts


営業経費


 


(2,066)


(1,862)


11%


研究開発経費

(営業経費に含まれる)


 


(476)


(451)


6%


経費と収益の比率


 


13.4%


14.4%


(1.0) pts


営業利益


 


494


390


27%


その他営業外収益/(費用) - 純額


 


(181)


(162)


12%


税引前利益


 


313


228


37%


税金


 


(60)


(45)


33%


当期利益


 


253


183


38%


非支配持分


 


(10)


(6)


47%


株主に帰属する利益


 


243


177


38%


株主に帰属する利益 - 非HKFRS[1]


 


315


191


65%


EPS(米セント)

基本

希薄化


 


1.99

1.92


1.48

1.43


0.51

0.49


本記者発表文の公式バージョンはオリジナル言語版です。翻訳言語版は、読者の便宜を図る目的で提供されたものであり、法的効力を持ちません。翻訳言語版を資料としてご利用になる際には、法的効力を有する唯一のバージョンであるオリジナル言語版と照らし合わせて頂くようお願い致します。


Contacts


Hong Kong – Angela Lee, angelalee@lenovo.com, +852 2516 4810

London – Charlotte West, cwest@lenovo.com, +44 7825 605720

Zeno Group - LenovoWWcorp@zenogroup.com

情報提供元: ビジネスワイヤ
記事名:「 レノボ・グループの2024/25年度第1四半期業績