ALS Trial NavigatorがALS患者に参加資格のある治験の検索方法を提供

米カリフォルニア州レッドランズ--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- 筋萎縮性側索硬化症(ALS)の治療法に特化した非営利バイオテクノロジー機関であるALS治療開発研究所(ALS TDI)は、ロケーション インテリジェンスの世界的リーダーである エスリのマッピング テクノロジーを活用し、ALS Trial Navigatorを開発しました。この新たなツールは、ALS患者とその介護者が現在のALS研究について学ぶプロセスを簡素化および合理化するように設計されています。 ALS Trial Navigatorでは、ユーザーは対話型マップを探索することで、参加可能な治験が行われている場所を見つけることができるようになります。また、自身の希望やALSの病状に基づいてカスタマイズされた地図を受け取ることもできます。




ナビゲーターのデザインと作成を担当したALS TDIのコミュニティ・エンゲージメント・ディレクターであるナディア・セーシー氏は、「ALS Trial Navigatorは、コミュニティに世界中で現在行われている研究に関する情報を提供することで、ALS患者、将来ALSに直面する可能性のある方々、そして治験への登録を検討されている研究者を支援します」と述べています。


神経関連の難病であるALSと診断を受けた場合、参加可能な近くの治験を探すのには非常に時間がかかります。というのも、ほとんどの研究では症状発現から24か月で参加資格を打ち切っており、診断が下されるまでにその半分の時間が費やされる可能性もあるからです。


エスリの元ソリューションチームのリーダーで、2016年からALSを患っているパット・ドーランは、ALS TDIの開発者に、ALS Trial NavigatorのTrial Map機能の開発に使用されたエスリのマッピングAPIを紹介しました。同氏は、家族とともに数か月かけて治験のプロセスを進めた後、3つの有望な試験に参加する機会を逃しました。彼が別の治験を見つけることができた時には、それらはもう参加者を受け付けていないか、彼には参加資格がなくなっていました。彼は、ALS Trial Navigatorを使えば、新たに診断を受けた人が、有望な治験への登録を12か月早められると確信しています。


彼は「患者は治験中、何度も施設を訪問する必要があるため、診療所や治験実施場所が治療を受ける際の最初の障壁となっています。私たちにとって数か月かかった作業が、Navigatorでは数分で完了します」と述べています。


さらに彼は、「ALS Trial Navigatorが他の治験検索ツールと異なるのは、その中核にある機能で、つまり、ALS患者の疾患の進行状況、遺伝、居住地に基づき、治験要件と参加応募状況も考慮しつつ、ALS患者に最適な治験を特定する機能です。最も近い治験を見つけても、それが特定の状態、遺伝子プロファイル、進行状況に合わせたものでない限り、何の役にも立ちません。これが、多くの治験が失敗する理由です」とも述べています。


ドーランは、治験では薬や治療法が対象とする症状に適合する患者が必要だとしています。このツールは、患者が自分にとって最適な治験を見つけ、治験に最適な候補者を見つけるのに役立ちます。「Navigatorは、ALS治験に関する状況に大きな変化をもたらすことでしょう」とドーランは述べています。


ALS Trial Navigatorは、2024年2月に発表されました。ALS Trial Navigatorの主な機能には、対話型マップに加え、治験ブラウザーとガイド付き治験ファインダーが含まれます。ALS患者は、世界中で進行中の治験の一覧から、プラセボ比、遺伝、国などの条件で絞り込むことができます。また、症状が始まった時期や移動できる距離など、自分自身に関する情報を入力したり、参加資格や希望に基づいてパーソナライズされたリストを作成することも可能です。ALSの研究者の支援者も、このツールを使用して現在の治験の状況について詳しく知ることができます。


セーティー氏は「このツールの情報を利用すれば、人々は自身にとって最も重要な研究の側面について検討し、自身に適している可能性のある治験の一覧を作成し、その情報に基づき医師と相談できるようになります」と述べています。


ALSを対象とする治験場所検索と臨床リソースについての詳細は、ALS Geospatial Hubをご覧ください。


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情報提供元: ビジネスワイヤ
記事名:「 エスリのテクノロジーをALS治療開発研究所が治験場所検索に採用