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アラブ首長国連邦・ドバイ--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) --2023リーチング・ザ・ラスト・マイル・フォーラムに参加した世界のドナーは、顧みられない熱帯病(NTDs)の制圧・撲滅・根絶に貢献するために、総額7億7720万米ドルの提供を誓約しました。これは、NTDsに関する世界保健機関(WHO)の2030年ロードマップに概説された目標達成に向けた前進を加速させる画期的な取り組みです。
NTDs流行国と協力し、気候変動に直面するNTDsとの闘いを強化し、壊滅的でありながら予防可能なNTDsに冒されている世界16億人の人々の生活向上に協力するという緊急の呼びかけに、ドナーは応えました。
この誓約イベントは、ビル&メリンダ・ゲイツ財団とのパートナーシップの下、UAE大統領シェイク・ムハンマド・ビン・ザーイド・アル・ナヒヤーン殿下の慈善活動によって推進されているグローバル・ヘルス・イニシアチブであるリーチング・ザ・ラスト・マイル(RLM)が主催しました。このフォーラムは、国連気候変動会議(COP28)期間中、COPで初めて設けられた「健康の日」に開催されました。
UAEのシェイク・アブドゥッラー・ビン・ザーイド・アル・ナヒヤーン外務大臣殿下は、タンザニアのサミア・スルフ・ハッサン大統領殿下、シエラレオネのオースティン・デンビー保健衛生大臣殿下をはじめとする世界の指導者とともに、NTDsに対する流行国のリーダーシップを示しました。
また、ビル&メリンダ・ゲイツ財団のビル・ゲイツ共同議長と、リーチング・ザ・ラスト・マイルを統括するUAE大統領府開発問題室のシェイク・テヤブ・ビン・ムハンマド・アル・ナヒヤーン会長も、閣僚や世界の保健分野の指導者とともに出席しました。
シェイク・アブドゥッラー・ビン・ザーイド・アル・ナヒヤーン殿下は次のように述べています。「UAEは、この極めて重要な会議を主催できることを誇りに思うと同時に、顧みられない熱帯病撲滅への決意を新たにする機会を得たすべての人々に感謝の意を表します。今回の世界的連帯の表明は、すべての人々の未来を向上させ、尊厳に満ちたものにするという決意の共有を反映したものです。過去20年間の驚くべき進展は、NTDsのない世界が達成可能な目標であることを証明しました。私たちと共に歩んでくださる各国政府、支援者、パートナーに心から感謝するとともに、目標達成に向けて努力いたします」
リーチング・ザ・ラスト・マイルは、ゲイツ財団および世界のパートナーと共に、リーチング・ザ・ラスト・マイル基金(RLMF)を1億ドルから5億ドルに拡大することを発表しました。これにより、アフリカとイエメンの7カ国から39カ国に基金の範囲が広げられたことで、アフリカ大陸からリンパ系フィラリア症とオンコセルカ症(河川失明症)という2つのNTDsを撲滅するという大胆な目標が掲げられました。
今回の資金提供は、10年間のマルチドナー基金として2017年に発足したRLMFの先駆的な成功に基づいており、サハラ以南アフリカでこの2つの病気を撲滅するモデルを確立するものです。
シェイク・テヤブ・ビン・ムハンマド・アル・ナヒヤーン殿下は、次のように述べています。「今回、私たちはこれらの貧困病を撲滅し、世界中の人々の生活を守り、改善するという誓約を再確認しました。気候変動はすでに感染症のパターンに影響を及ぼしており、各国がこれまでに成し遂げてきた多大な成果を危険にさらしています。
「流行国が主導する中、リーチング・ザ・ラスト・マイル基金は、アフリカ全土のコミュニティを2つのNTDsの脅威から解放し、パートナーシップによって、健康な世界をもたらす可能性を打ち出す、歴史的な機会となるものです」
「気候変動は、何百万人もの人々に影響を及ぼしている貧困や病気と切っても切れない関係にあります」と、ビル&メリンダ・ゲイツ財団のビル・ゲイツ共同会長は述べています。「だからこそ、救命医療への資金援助は極めて重要なのであり、私たちが世界的なパートナーと協力し、これまでのリーチング・ザ・ラスト・マイル基金の素晴らしい進展を土台にして、アフリカ全土や他の地域でのリンパ系フィラリア症と河川失明症の撲滅を加速させているのです」
リーチング・ザ・ラスト・マイルの新たな1億ドルの誓約は、ゲイツ財団の1億ドルの誓約に匹敵するもので、基金発足時にそれぞれ行われた寄付の5倍に相当します。
シエラレオネ、カーター・センター、サイトセイバーズ、児童投資基金財団(CIFF)、ヘルムスリー慈善信託、END基金、アブダビ国民保険会社などの国やドナー・パートナーからさらに拠出されることにより、RLMFはその範囲を大幅に拡大し、2030年までに3億5,000万人以上の人々がこれらの病気による治療を必要としなくなることを目指します。
シエラレオネのジュリアス・マダ・ビオ大統領は、次のように述べています。「アフリカ大陸からNTDsをなくすというビジョンは明確であり、需要もエネルギーもアフリカでは高まっています。政治的誓約は、キガリ宣言や、『NTDsに関するアフリカ大陸の枠組みおよびアフリカの共通立場』を通じて維持・活性化されています。後者についてはシエラレオネが承認したもので誇りとしているものです。そのため、シエラレオネは、河川失明症とリンパ系フィラリア症のないアフリカを目指すことを誓います。顧みられない熱帯病は何百万人もの人々に苦しみをもたらしており、これ以上、顧みないでおくわけには到底いかないのです」
タンザニアのサミア・スルフ・ハッサン大統領は、次のように述べています。「河川失明症とリンパ系フィラリア症のないアフリカというこの野心的なビジョンの立ち上げを中心となって関与できたことを大変誇りに思います。タンザニアは、NTDsと闘うための国内拠出金の増額を約束しますが、今回の取り組みでは開発パートナーからの継続的な支援も期待しています。
「NTDs対策資金は依然として世界的に不足していますが、このイニシアチブは、タンザニアの人々だけでなく、アフリカ大陸に住むすべての人々の健康と生活の質を向上させる上で、極めて重要な一歩を意味します。力を合わせれば、このような恐ろしい病気をなくすことができ、私たち全員にとってより健康で明るい未来への道を切り開くことができるのです」
RLMFは、5年間で1億回以上の治療を提供し、130万人の医療従事者に研修を行い、NTDsの監視と検査をサポートする9つの研究所を設立しました。RLMFはまた、ニジェールでの河川失明症の伝染を阻止する上で重要な役割を果たしましたが、これはかつてアフリカでは科学的に不可能と考えられていたほどの成果なのです。セネガルでもこの画期的な段階に近づけるよう支援を行っています。
資金提供はさらに広がりを見せ、ドイツ政府とベルギー政府に加え、アネスバッド財団、CIFF、USAID、グローバルヘルスEDCTP3、UBSオプティマス財団、NALA財団、エビデンス・アクション、ヘレン・ケラー国際財団、フレッド・ホローズ財団などの団体から、新たに数百万ドルを提供する誓約がなされています。
WHOのロードマップ目標では、2030年までに少なくとも100か国がNTDsを少なくとも1つ撲滅し、NTDsの治療を必要とする人々の数を90%削減することを掲げており、これらの誓約は、この目標達成を促進するために必要な資金の不足を解消する一助となります。
現在までに、50か国がNTDsを少なくとも1つ撲滅し、6億人が治療を必要としなくなっています。ギニアワーム病や睡眠病など、何世紀にもわたり地域社会を悩ませてきた疾病の症例数は、過去最低を記録しています。
しかし、気候変動は、NTDsのような感染症の感染範囲や流行に影響を及ぼし、制圧の成果を消し去り、将来の進展を遅らせる恐れがあります。
今回の誓約はとりわけ、必要不可欠なプログラムや治療法への資金援助、新たな研究やイノベーションの支援、最前線の保健システムや労働力の強化などに貢献するものとなります。
世界保健機関(WHO)の事務局長であるテドロス・アダノム・ゲブレイエスス博士は、次のように述べています。「今回の2023リーチング・ザ・ラスト・マイル・フォーラムでの誓約を踏まえ、国際社会、特にシェイク・ムハンマド・ビン・ザーイド・アル・ナヒヤーン殿下率いるアラブ首長国連邦の極めて重要な指導的役割に深い感謝の意を表したいと思います。
「今回の誓約は、NTDsの根絶・撲滅・制圧に向けた大きな前進であり、2021-2030 NTDsロードマップに完全に合致するものです。各国と世界のドナーの協力的な取り組みは、これらの疾病に罹患している16億人の人々の生活向上への揺るぎない献身を示すものです。このようなパートナーシップは、特に気候変動がもたらす課題に直面する中で、希望の光であり、世界が団結した行動によって何が達成できるかを示すものです」
2023リーチング・ザ・ラスト・マイル・フォーラムは、450人以上の政府閣僚、世界の健康・発育の専門家、慈善活動家、市民社会のリーダーを招集し、気候危機が人間の健康に及ぼす影響を緩和する具体的取り組みの喚起を図りました。
リーチング・ザ・ラスト・マイルについて
リーチング・ザ・ラスト・マイル(RLM)は、UAE大統領シェイク・ムハンマド・ビン・ザーイド・アル・ナヒヤーン殿下の慈善活動によって推進されている、疾病撲滅に向けたグローバル・ヘルス・プログラム、投資、イニシアチブのポートフォリオです。RLMは、パートナーシップやプログラムを通じて、質の高い医療サービスを受けられない地域で治療や予防医療を提供し、誰一人取りこぼさない「ラスト・マイル」の疾病撲滅に注力しています。
RLMの使命は、世界で最も脆弱な地域社会に影響を及ぼす予防可能な病気をなくし、何百万人もの子供と大人が健康で尊厳のある生活を送れるようにすることへの殿下の献身を表すものです。
https://www.reachingthelastmile.com
ビル&メリンダ・ゲイツ財団について
ビル&メリンダ・ゲイツ財団は、すべての生命には等しく価値があるという信念に基づき、すべての人々が健康で生産的な生活を送れるよう支援する活動を行っています。途上国では、人々の健康向上と飢餓や極貧から抜け出す機会を与えることに焦点を当てています。米国では、すべての人々、特に最も資源に恵まれない人々が、学校や生活で成功するために必要な機会を利用できるようにすることを目指しています。ワシントン州シアトルに本部を置く当財団は、ビル・ゲイツとメリンダ・フレンチ・ゲイツの両共同議長、および評議員会の指揮の下、マーク・スズマンCEOが率いています。
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