豪マイクロバ、ソニック・ヘルスケアと初の販売代理店契約を締結
マイクロバとソニック・ヘルスケアが、オーストラリアでマイクロバの先進的な感染症検査技術MetaPanel™の販売に関する商業契約を締結
この新しいメタゲノム診断検査は、病原微生物と遺伝子の包括的なパネルの同定により、消化器感染症病理学の標準治療向上に貢献する
ソニック・ヘルスケア（ASX：SHL）がマイクロバの株式19.99%を取得して以来最初の両社間における契約締結で、両社がマイクロバの世界をリードするマイクロバイオーム検査技術をソニック・ヘルスケアの主要市場に投入する第一段階となる
この発表に関する、マイクロバの最高経営責任者ルーク・リード博士のプレゼンテーション動画：https://ir.microba.com/presentations/
豪ブリスベン--(BUSINESS WIRE)--（ビジネスワイヤ） --マイクロバ・ライフサイエンス（ASX：MAP、以下「マイクロバ」）は、ソニック・ヘルスケア（ASX：SHL）および完全子会社のダグラス・ハンリー・モア・パソロジー（Douglass Hanly Moir Pathology Pty Ltd）を介し、マイクロバの先進的感染症検査MetaPanel™の販売に関する商業契約（販売契約）を締結したことを発表しました。
今回のMetaPanel™販売契約に関する発表は、ソニック・ヘルスケアが2022年11月29日に行ったマイクロバへの1780万ドルの戦略的投資以来、初めて締結された商業契約です。この投資に際してソニックとマイクロバは、マイクロバのマイクロバイオーム検査技術をソニック・ヘルスケアの主要市場に販売する戦略的パートナーシップの初期条件に合意しました。今回の販売契約締結により、その商業的販売に関する取り決めの第一段階が完了し、MetaPanel™検査はソニック・ヘルスケアのオーストラリア病理ネットワークを通じて、オーストラリア全土で販売されます。
マイクロバの最高経営責任者（CEO）であるルーク・リード博士は、「ソニックヘルスケアの専門的な全国研究所ネットワークを通じて、マイクロバの検査製品をオーストラリア全土の臨床医と患者の皆さんに提供できることを嬉しく思います。MetaPanel™の技術は長年にわたって開発されており、病理学において、消化管感染症の包括的メタゲノム検査により世界に先駆けています。ソニック・ヘルスケアは高品質な病理検査サービスを第一線で提供しており、MetaPanel™検査をオーストラリア全土に提供する商業化努力を主導します。ソニック・オーストラリアがマイクロバの技術を販売する最初の地域となり、世界中のさらなる市場にも提携を通じて、当社の検査技術や製品の販売を計画しています」と述べています。
メタパネル技術について
MetaPanel™は消化管感染症の原因物質を検査するための先進的な対外診断薬です。この検査は、マイクロバのメタゲノミクス技術を使用して細菌、真菌、寄生虫、DNAウイルスなどの感染性病原体を、病原因子や抗菌薬耐性（AMR）遺伝子の評価とともに診断し、的確な治療方針の決定をサポートします。この検査により、臨床医が脆弱な患者の転帰に影響する可能性のある、カバー率が低い複数の診断検査を逐次行う必要がなくなります。MetaPanel™技術は、消化管感染症に関する病理診断の新たなケア基準を創出します。マイクロバは、臨床微生物学者や感染症の専門家との緊密な協力のもとに対象リストを設計し、医療の検証をサポートしてきました。オーストラリアで最も高く評価されている良質な病理サービスチームのひとつであるソニック・ヘルスケアのダグラス・ヘンリー・モアのチーム、ブリスベンのメーター病院で感染症部門長を務める第一線の臨床医であるポール・グリフィン博士などが協力者に含まれます。
消化器感染症病理検査に関する市場について
病院内で病原体検査を定期的に受けている、リスクが高く消化管感染症に罹患しやすい患者は世界中で年間1600万人以上いると推定されており1、そのうちオーストラリアの患者は10万人を超えます1。また、AMRと抗生物質の過剰使用や誤用に対する懸念は世界的に高まっており、治療方針の決定やベストプラクティスの抗生物質処方を導くために病原体検査やAMR検査の利用を増やすことが提唱され、需要が高まっています。現在の診断検査法には、培養技術やポリメラーゼ連鎖反応（PCR）などの核酸増幅検査があります。これらの検査手法では、多様な病原体、サブタイプ、AMR遺伝子を網羅する能力は限定的であり、治療方針を迅速に決定できない要因となる逐次検査の要因となることがしばしばあります。マイクロバのMetaPanel™技術は先進的なメタゲノミクスを採用することで、たった一回の検査で病原体、AMR、病原性因子遺伝子を幅広くカバーし、適切な治療の指針として新たな基準を生み出すことができます。
ソニック・ヘルスケアについて
ソニック・ヘルスケアはオーストラリア、ヨーロッパ、北米で事業を展開する世界有数の医療プロバイダーであり、検査医学／病理学、放射線学、プライマリ・ケア医療サービスにおいて定評があります。当グループは、臨床医（GPおよび専門家）、病院、地域保健サービス、およびその患者に高度に専門化された病理学／臨床検査や放射線学サービスを提供しています。ソニックは病理／臨床検査サービス（一部の市場では「検査医学」と呼ばれる）において世界第3位のプロバイダーです。
ソニックは世界中に4万1000人の従業員を擁し、民間病理企業としてはオーストラリア、ドイツ、スイス、英国で第1位、ベルギーとニュージーランドでは第2位、米国では第3位の規模を誇ります。
マイクロバ・ライフサイエンスについて
マイクロバ・ライフサイエンスは、人々の健康増進を目指す精密マイクロバイオーム企業です。ヒトの腸内細菌叢を測定する世界最先端の技術を持つマイクロバは、主要な慢性疾患に対する新規治療薬の創薬と開発を推進し、研究者、臨床医、消費者に腸内マイクロバイオーム検査サービスをグローバルに提供しています。マイクロバは第一線の機関とのパートナーシップを通じて、マイクロバイオームや健康／疾病との新たな関係を発見し、新たな健康ソリューションの開発に貢献しています。
1世界的な免疫不全患者およびその他の消化管感染のリスクが高い推定患者数（世界では810万人超、オーストラリアでは6万8000人超の化学療法で治療された固形腫瘍がん患者、世界では110万人超、オーストラリアでは8000人超の血液がん患者。DOI：https://doi.org/10.1016/S1470-2045(19)30163-9）、（世界では300万人超、オーストラリアでは1万2000人超の透析患者。DOI:10.1038/s41581-022-00542-7）、（世界では14万人超、オーストラリアでは1000人超の臓器移植患者https://www.transplant-observatory.org/）、（世界では350万人超、および2万5000人超の長期滞在ICU患者。https://ourworldindata.org/grapher/intensive-care-beds-per-100000）に基づく推定
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