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近年の急速な自動車の電動化、車載システムの電装部品増加、複雑化にともない、ワイヤーハーネスの増加による車両重量増が課題になっています。この課題解決には、HMI[注2]のスイッチ、センサーなどから1対1で接続する従来のシステムから、多重伝送の車載通信技術によりワイヤーハーネスを削減するシステムへの変革が必要です。HMIにおいて既存のCAN[注3]はコスト面で、LIN[注4]は応答性で課題がありました。
CXPIは、CANよりも低コストながらLINでは実現できなかった応答性に優れた車載サブネットワークに適した日本発の車載通信プロトコルの国際標準規格です。新製品は、応用例として、モータードライバーとCXPI通信を組み合わせて、ドアロック、ドアミラー制御を行うなど、車載ボディー系アプリケーションのネットワークのインターフェースや、ゾーンECU[注5]のインターフェースとして好適です。
新製品は、外部端子によりコマンダーノードとレスポンダーノードの用途に切り替え可能で、いずれのノード用途としても使用できます。また、消費電流(スリープ) (IBAT_SLP)を標準5μA[注6]に抑え、待機時の低消費電流を実現しました。さらに、過熱検出、低電圧検出などの異常検出機能を搭載しています。
パッケージは、標準的なパッケージサイズのP-SOP8-0405-1.27-002 (6.0×4.9mm)を採用しています。
動作温度範囲を-40~125℃に拡張し、車載電子部品認定規格であるAEC-Q100(Grade1)に適合予定です。
当社は、本製品で培ったCXPI物理層の技術資産を活用することで、今後はCXPI物理層、CXPIコントローラー、プロトコル制御用ハードウエアを一体化したインターフェースICを順次開発していく予定です。
[注1] CXPI(Clock Extension Peripheral Interface) : LINを進化させた車載サブネットワーク用の日本で企画、開発された通信規格
[注2] HMI(Human Machine Interface) : 人と機械が相互にやり取りできる仕組み
[注3] CAN(Controller Area Network) : 主に自動車用の通信ネットワークとして用いられるシリアル通信規格
[注4] LIN(Local Interconnect Network) : CANと比較して、低コスト、低速の車載サブネットワーク用の通信規格
[注5] ECU(Electronic Control Unit) : 主に自動車に搭載される電子制御ユニット
[注6] 測定条件 : VVIO=4.5~5.5V、VBAT=7~18V、Ta=-40~125°C、NSLP=L、TXD=H、BUS=VBAT
応用機器
車載機器
新製品の主な特長
■新製品の主な仕様
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パッケージ |
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新製品の詳細については下記ページをご覧ください。
TB9032FNG
当社の車載ネットワーク通信向け製品の詳細については下記ページをご覧ください。
車載ネットワーク通信
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