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全国保証社は1981年に公的融資の保証業務からスタートされて以来、1997年に民間金融機関の住宅ローン保証業務に進出し、独立系であることの、ともすればハードルとなる立場を逆に強みとして、2019年には保証残高が13兆円を超えて国内トップとなり、2020年には財務基盤も盤石である証となるAレンジの信用格付けも取得されました。現在の保証残高は15.4兆円(22/3期末)に達し、国内民間住宅ローンの内8.2%(推定)のシェアを有する圧倒的ポジションを構築されました。当社の上場から丸10年の節目となり、足元、さらなる飛躍のスタート地点に立たれている成長企業であると私どもは理解しており、一少数株主として応援しております。しかしながら、市場における当社の株価評価はここ数年反対に下落傾向にあります。
そこで、私どもはこのような状況を分析整理し、表層的問題(IR表現)、及び本質的問題(ROEとPBR評価)という2つに大別し、当社取締役会宛てにその対処施策の提言書の送付を致しました。特に、本質的問題に関して、ROEの低下を食い止める2つの施策、(i)総還元性向の下限を70%とするなど資本政策の大幅変更、及び (ii) 資産運用の高度化についての提言を致しました。
当社の経営陣の皆さまには、一少数株主よりこのような提言があったことを真摯に受け止めていただき、経営陣、従業員株主、取引先株主含む全国保証社の全ての株主にメリットがあると思われるこの提言を取締役会・経営会議体にてご検討いただきたく、また、当社を支える他株主の皆様にも個別にご議論・ご検討いただきき、当社経営陣との意見交換に役立てていただきたく、本書簡を公開するものとします。
(8月26日付全国保証株式会社への書簡)
https://hibiki-investment-news.com/eng/zenkokuhosho_20220826/
2022年8月29日
ひびき・パース・アドバイザーズ
代表取締役、チーフインベストメントオフィサー
清水雄也
www.hibiki-path-advisors.com
info@hibiki-path-advisors.com