タレス、クラウドペイメントシステムのDXを加速
- タレスのpayShield 10Kが新しいMicrosoft Azureペイメント・ハードウェア・セキュリティ・モジュール（HSM）サービスに採用され、支払いアプリケーションのセキュリティを強化
- リアルタイムのクリティカルな支払トランザクションに暗号鍵オペレーションを提供
- 支払処理、支払クレデンシャル発行、機密データ保護を含む幅広いユースケースを金融機関に提供
パリ・ラデファンス--(BUSINESS WIRE)--（ビジネスワイヤ） -- タレスは本日、payShield 10KテクノロジーがMicrosoft Azure Payment HSM（ペイメント・ハードウェア・セキュリティ・モジュール）に採用されると発表しました。これは、リアルタイムのクリティカルな支払トランザクションを保護する暗号鍵オペレーションをAzure上で提供する新しいサービスです。このソリューションは現在、公開プレビュー中であり、サービス・プロバイダーや金融機関は、自社のクラウド・ベースの支払システムのデジタル・トランスフォーメーションを自信を持って加速することができます。
タレスのpayShield 10KのMicrosoft AzureペイメントHSMとの統合は、支払処理、支払クレデンシャルの発行、鍵と認証データの安全確保、機密データの保護などの幅広いユースケースを可能にするクラウド・ベースのソリューションです。
タレスの暗号製品担当副社長のTodd Mooreは、次のように述べています。「支払アプリケーションのクラウドへのデジタル・トランスフォーメーションは、金融機関と支払サービス企業に大きなメリットをもたらすことが確実です。タレスのペイメントHSMテクノロジーの統合は、金融機関と同じ最高度の支払アプリケーション・セキュリティを提供しながら、拡張性、従量課金制度、リモート管理を含む魅力の高い新機能も提供します。」
マイクロソフトのAzureセキュリティ担当シニアディレクターのDevendra Tiwariは、このように述べています。「Microsoft Azureペイメントは、企業がクラウド導入を追求して自社の支払システムのセキュア・トランスフォーメーションを加速することを容易にします。タレスのpayShield 10Kの統合により、当社は、顧客の要求に応えながら、同時にあらゆる支払のセキュリティと健全性を確保することができます。」
ペイメントHSMユーザーのためのデータの保護とセキュリティ
タレスのpayShieldを通じて提供されるMicrosoft AzureペイメントHSMは、オンプレミスのHSMを使用するペイメントHSMユーザーや、初めからクラウド・ネイティブなアプローチを望んでいるペイメント・エコシステムの新規参入者に以下の大きな利点をもたらします。
- 強化されたセキュリティとコンプライアンス：AzureペイメントHSMソリューションは、検証されたPCI P2PE/PCI PINコンポーネントやソリューションの一部として導入することができ、継続的なセキュリティ監査コンプライアンスを簡素化することに役立ちます。タレスのpayShield 10K HSMは、FIPS 140-2 Level 3およびPCI HSM v3の認証を受けています。
- Azure上でも完全に利用者が管理可能なHSM：AzureペイメントHSMは、サブスクリプション・サービスの一部であり、シングルテナントHSMと完全な顧客管理、そしてHSMへのエクスクルーシブ・アクセスを提供します。HSMの割り当てが終われば、マイクロソフトは顧客のデータにアクセスできません。同様に、HSMが必要でなくなった時には、顧客データはHSM解放後すぐに消去され、完全な個人情報保護とセキュリティが維持されるようになっています。
- payShield HSMのリモート管理：サービスのユーザーは、タレスpayShield Managerを使用することができ、サービスの一部としてHSMへのリモート・アクセスを確保できます。パフォーマンスとアプリケーションの幅広い要件を満たせるように複数サブスクリプションのオプションが利用でき、エンドユーザーのビジネスの発展に合わせて迅速にアップグレード可能です。
payShield 10Kについて
タレスの第5世代決済用HSM、payShield 10Kは、クリティカルな環境で実証された支払セキュリティ機能を提供します。これには、トランザクション処理、機密データ保護、支払認証の発行、モバイルカード受け入れ、支払トークン化が含まれます。payShield 10Kは、イシュアー、サービス・プロバイダー、アクワイアラー、プロセッサー、支払ネットワークを含むグローバルな支払エコシステム全体で使用でき、EMVCo、PCI SSC、GlobalPlatform、Multos、ANSI、世界や地域の多様な支払ブランドやネットワークなど、幅広い組織のために、最新の義務的なセキュリティ要件やベストプラクティスに対応しています。
タレスについて
タレス（Euronext Paris：HO）は、コネクティビティ、ビッグデータ、人工知能、サイバーセキュリティ、量子コンピューティングといったデジタルと「deep tech」のイノベーションに投資する世界的な先進技術のリーダーであり、私たちの社会の発展に不可欠な信頼できる未来を作ることを目指しています。当グループは、防衛、航空、宇宙、輸送、デジタルアイデンティティ、セキュリティの分野でお客さまとなる企業、組織、政府が必須の役割を果たす助けとなるソリューション、サービス、製品を提供し、個人に対する配慮をあらゆる意思決定の背後にある原動力としています。
タレスは、68カ国に8万1000人の従業員を擁しています。2020年には、当グループは170億ユーロの売上高を上げました。
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