戦略的パートナーシップにより、ソフトバンクの投資先企業は欧州と米国の約2億4000万人の顧客とのつながりを利用できるようになり、ドイツテレコム(DT)はARPUの上昇、解約の減少、JV参加がメリットに


ソフトバンクはDTの新規株式2億2500万株を受領してDTはTモバイルUS(TMUS)の株式約4500万株を受領、DTは発表済みのTモバイル・オランダの売却による受取金の再投資によってさらに約2000万株のTMUS株式をソフトバンクから取得する意向


ソフトバンクのテレコム事業はエクスポージャーが日本、欧州、米国に分散され、ソフトバンク株式会社の41%、DTの4.5%、TMUSの3.3%1を所有することに


ソフトバンクは、主として固定価格のオプション(上昇余地なし)の対象資産であるTMUS株式をDT株式(上昇余地大)と交換して第2位のプライベート株主となり、4.5%の持分を有して取締役の派遣を意図


ソフトバンクはTMUSに対して意味のある上昇余地エクスポージャーを維持し、5Gリーダーシップと合併シナジーによってTMUSが今後も大きな株式価値をもたらすと予想

東京--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- ソフトバンクグループ株式会社は本日、ドイツテレコム(DT)との間で戦略的パートナーシップおよび株式交換契約を締結したと発表しました。両社の戦略的パートナーシップに基づき、ソフトバンクの300社を超える投資先企業は、欧州と米国にわたるDTの約2億4000万人の顧客とつながりを持つことが可能になり、投資先企業は低コストで迅速に規模を拡大する力を獲得します。DTは、ARPUの上昇、解約の減少、JV参加から恩恵を受けます。


株式交換契約に基づき、DTは2020年6月の契約と関連してソフトバンクから得ていたコール・オプションの一部を行使します。DTはソフトバンクから約4500万株のTモバイルUS(TMUS)株式を取得し、代わりにソフトバンクに対して授権資本から2億2500万株のDT株式を新規発行します。その後の行動として、DTは、コール・オプションを行使してさらに約2000万株のTMUS株式をソフトバンクから取得することを構想しており、その際には、発表済みのTモバイル・オランダの売却による予想受取金24億ドルが再投資されます。このような取引(株式交換と受取金の再投資)の結果として、ソフトバンクはDTの4.5%の株主となり、TMUSには3.3%1の株主持ち分を維持します。これは、TMUSの株価が一定の基準に達した場合はトゥルーアップ株式を通じて6.9%に上昇します。


この取引により、ソフトバンクのテレコム事業はエクスポージャーが日本、欧州、米国に分散され、ソフトバンク株式会社の41%、DTの4.5%、TMUSの3.3%1を所有することになります。ソフトバンクは世界各地の総数3億人近い顧客とのつながりを利用できるようになり、その内訳は、ソフトバンク株式会社の約5500万人、DTの約9500万人、TMUSの約1億4000万人です。


本取引は財務的魅力を備えています。ソフトバンクは、上昇余地のない主として固定価格のオプションの対象資産であるTMUS株式をDT株式と交換しますが、DTの株式は、合意された参照価格の20ユーロを超えていく大きな長期的上昇余地があるとソフトバンクは考えています。ソフトバンクは、第2位のプライベート株主となり、取締役の派遣を意図しています。さらに、ソフトバンクは主として変動的なオプションの対象資産である株式と、可能性としてトゥルーアップ株式2を通じてTMUSに有意味なエクスポージャーを維持します。ソフトバンクは、TMUSが5Gのリーダーシップを維持して合併シナジーを実現する中で、TMUSで大きな株式価値が継続的に生まれると予想しています。


ソフトバンクは、資金調達やヘッジのための担保としてDT株式とTMUS株式を使用することが可能になります。このような取引はいずれも長期の戦略的パートナーシップと整合性があり、ソフトバンクはDTとTMUSの株価に大きなエクスポージャーを維持します。


ソフトバンクグループ株式会社副社長執行役員COO、SoftBank Group International最高経営責任者のマルセロ・クラウレは、このように述べています。「これは、当社の投資先企業、ソフトバンク、ドイツテレコムにとって真の意味でウィンウィンとなる重要な取引です。長期の戦略的パートナーシップは、当社の投資先企業が日本、欧州、米国で合わせて約3億人の顧客とのつながりを得て成長をターボチャージできる素晴らしい機会を作り出します。この取引により当社のテレコム事業のエクスポージャーは分散され、ソフトバンクはDTの第2位のプライベート株主となり、成長性の高いTMUSには意味のあるエクスポージャーを維持します。これはまた、TMUSの多数持ち分を取得するというDTが明らかにしている目標に向けての大きな一歩でもあり、世界最大のテクノロジー投資家がソフトバンクに加わることは、そのTelco 2030ビジョンの正しさを明らかにし、「Magenta Advantage」を示しています。これから長い間Timotheus Höttgesとそのチームと協力していくことを楽しみにしています。」


ドイツテレコム最高経営責任者のTimotheus Höttgesは、このように述べています。「私たちはソフトバンクをドイツテレコムの新たな主要投資家として、また戦略的パートナーとして迎えることをうれしく思います。この協力から得られるソフトバンクとドイツテレコムの両社にとっての価値創造の機会に取り組むことを待ち遠しく思います。」


この契約に関連して、DTの経営陣は、次の年次株主総会でクラウレ氏をDTの監査役会に選出するというソフトバンクの提案を支持します。この取引はソフトバンクの取締役会とDTの監査役会の承認を受けており、DTの商業登記に組み込まれることで完了して有効になる予定です。


本取引において、サリバンアンドクロムウェルがソフトバンクの法律顧問を務めました。


ソフトバンクグループについて


ソフトバンクグループは、世界中の人々の生活の質を向上させる画期的な技術に投資しています。ソフトバンクグループは、電気通信、インターネット・サービス、AI、スマートロボット、IoT、クリーン・エネルギー技術の提供企業に出資する投資持ち株会社のソフトバンクグループ株式会社(東証:9984)、優れた起業家が業界を変革し、新たな産業を育成することを支援するために1000億ドル以上を投資するソフトバンク・ビジョン・ファンド、地域最大のベンチャー・ファンドである50億ドル規模のソフトバンク・ラテンアメリカ・ファンド、米国の有色人種の起業家が設立した企業への投資に特化した1億ドルのファンドであるSBオポチュニティ・ファンドで構成されています。詳細については、https://global.softbankをご覧ください。


1 Tモバイル・オランダの売却による受取金24億ドルを使用してDTが意図している約2000万個のTMUSオプションの行使によって予想される影響を含みます。意図されたオプションの行使を考慮しなければ、ソフトバンクの所有割合は4.9%です


2 トゥルーアップ株式は、TMUSの株価が一定の基準に達した場合に利用可能になります


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情報提供元: ビジネスワイヤ
記事名:「 ソフトバンク、長期戦略的パートナーシップおよび株式交換契約をドイツテレコムと締結