WELL v2の完成版は、WELLビルディング・スタンダード(WELL)が最もダイナミックかつ弾力的で、厳格なテストと入念な吟味を経たバージョンに成長・進化したもの

ニューヨーク--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ)-- 国際WELLビルディング協会(IWBI)は本日、2年間に及ぶ広範な開発と、実際に使用しての適用、評価検討を経て、WELLビルディング・スタンダード(WELL Building Standard)の最新版となるWELL v2を正式に発表しました。この新しい完成版となる規格は、これまでのIWBIの評価システムの中で最も弾力的で対応力のあるバージョンであり、WELLのエコシステム全体を構築するための基盤となります。


IWBIのリック・フェドリジー会長兼最高経営責任者(CEO)は、次のように述べています。「2014年にWELLを発表して以来、より良い建物、活気ある地域社会、より強い組織を、当協会の使命の中核に据えています。ここにたどり着くまで長い道のりでしたが、WELL v2はあらゆる課題に直面しても、揺るぎない強さ、ロバスト性、弾力性を発揮できることを確認しました。世界的流行病から社会正義まで、WELL v2は関連性と拡張性がある世界的な評価システムとして、対応力、包摂性、技術的ロバスト性を備え、顧客中心に基づき、あらゆるタイプの組織と空間に適用できることを証明できました。」


WELL v2は、建物や組織がより配慮があって意図的な空間を提供し、人間の健康と福利の向上に貢献できるようにする手段です。設計への介入、運用のプロトコルとポリシー、健康と福利の文化を育む真剣な取り組みを通じて、人間の健康向上を目指す一連の戦略が含まれています。最初のバージョンであるWELLビルディング・スタンダード(WELL v1)の先駆的な基盤を発展させたWELL v2は、世界中のWELLユーザー、医療・設計の実務者、公衆衛生の専門家、建築科学者から成る多様なコミュニティーの専門性を取り入れています。


WELL v2は、これまでのバージョンやパイロット版を1つの評価システムに集約し、あらゆるプロジェクトタイプと分野に対応できるように設計されています。このシステムは時間の経過と共に、特異性と専門性を高めていくことを意図しており、こうして多様なプロジェクトタイプや地域のほか、新たな証拠や絶えず進展を見せる公衆衛生の必須要件に対応できるように適応させます。この規格は、人間の健康と福利に影響を与える10のコンセプト(空気、水、栄養、光、動き、温度の快適さ、音、材質、こころ、コミュニティー)を中心に据えています。


これらコンセプトの特徴はすべて、入手できる証拠によって裏打ちされており、設計、政策、建物中心の戦略が健康と福利の成果に結びついていることが示されています。また、サードパーティーのグリーン・ビジネス・サーティフィケーション(GBCI)が文書もしくは性能テストまたは両者によって検証済みです。そして、WELL v1もしくはWELL v2パイロット版または両者によってテスト済みであり、その採用と理解は54カ国の4億1300万平方フィート以上と広範な類型の建物を対象とする3300件超のプロジェクトによって証明されています。さらに、健康および設計の実務者、主題専門家、ユーザー、その他のサードパーティーから成る多様なコミュニティーから外部の意見も取り入れています。


IWBIのプレジデントを務めるレイチェル・ガターは、次のように述べています。「WELLビルディング・スタンダードは世界で健康と福利を推進する有力ツールとして、人々が働き、生活し、力を発揮し、最高の気分を感じることができるよう支えます。IWBIはWELLを手段に、私たちの知識を実践へと橋渡しすることに貢献しています。私たちが学んだすべてのことを、より利用しやすく、適応性があり、公正な評価システムへと流し込んでおり、このシステムは一貫して最新の科学研究と業界の最優良事例に根ざしています。WELL v2はダイナミックかつ弾力的で、検証済みであり、世界を変える準備ができていることを実証しました。」


「2018年にWELL v2パイロット版を発表して以来、何千ものメンバーから成る世界的コミュニティーからのフィードバックを取り入れるべく、たゆまぬ努力を続けました。あらゆることを網羅し、すべての戦略を検討し、すべてのテーマを考査しました。WELL v2がパイロット段階を卒業した現在、長年の共同作業の集大成を迎えることになりますが、この成果は世界中の建物、コミュニティー、組織に広く波及効果があるでしょう。」


WELL v2パイロット版は、IWBIの世界的コミュニティーに速やかに採用され、そのリリース以来、3300件以上のプロジェクトがパイロット版でのWELL認定を取得するために登録しました。WELL開発プロセスの重要な要素に、さまざまな個人から意見を確保することがあります。2年間に及ぶパイロット段階に、WELL v2は厳格な開発プロセスを通じて継続的な改善と改良を行いましたが、それらには6月間のパブリックコメント募集期間に寄せられた何百ものコメント、150人以上のWELLコンセプト顧問からの審査とフィードバック、関係者による最終審査で得た何千ものコメント、そしてWELL v2パイロット版を異なるプロジェクトや異なる場所で導入・実施できるように、明確な説明や戦略を提供した8つの公開補遺が含まれます。さらに、世界的に評価されている16人のソートリーダーが共同議長を務め、30カ国の600人近くのプロフェッショナルリーダーや市場リーダー、専門家から成るCOVID-19に関するIWBIタスクフォースは、40日間にわたり全力を尽くした取り組みで、さらに何千件ものコメントを共同でクラウドソーシングし、予防と準備、弾力性、回復へのサポートを改善できるように、WELL v2を一層強化する方法をさらに評価しました。


コーチングサポートの強化や深く掘り下げた研究から、同業者とつながって学ぶ機会まで、WELL v2がもたらす一連の強化機能、製品、サービスは、組織がWELLおよび拡大する世界的コミュニティーとのかかわり方を規定し直すことになります。今年の残りの期間とそれ以降、IWBIは新しいリソースやツールを提供し、個人が互いにかかわり合い、IWBIのデジタルプラットフォームと付き合う方法を変革していきます。すでに利用可能な新しいWELL v2スカイブリッジ・ツールは、実務者がWELL v2パイロット版とWELL v2の主要な類似点と相違点を評価できるように設計されています。


WELL v2がパイロット版から卒業したのに伴い、WELL v2パイロット版およびWELL v1のプロジェクトの新規登録は、2020年12月31日に終了します。WELL APの試験は引き続き、2021年末までWELL v1に基づいて実施します。


WELL v2の詳しい情報については、https://v2.wellcertified.com/wellv2/en/overviewをご覧ください。来る2020年9月24日に実施するウェブキャスト「Let's celebrate: WELL v2 is here」(WELL v2のリリースを祝う)にご参加ください。


国際WELLビルディング協会について


国際WELLビルディング協会(IWBI™)は、人々が目標を達成できるように建物や地域社会、組織を変革する世界的な活動を主導しています。当協会は建物と地域社会、またその中のすべてが快適性を向上させ、より良い選択を促進し、健康とウェルネスを損なうのではなく、これを全体的に高める方法に特に焦点を当てています。WELL v2は、普及しているWELLビルディング・スタンダード(WELL)の最新版で、WELLコミュニティー・スタンダードのパイロット版は、健康的な地域社会の新たな世界基準を定める地域規模の評価システムです。WELL健康・安全評定はあらゆる種類の施設を証拠に基づいて第三者が検証する評定であり、運用方針、保守プロトコル、緊急計画、ステークホルダー教育に重点を置いており、現在はCOVID-19後の環境に対応するとともに、今後はより広範な健康および安全関連の課題に対応できるようにしています。IWBIは、WELL AP™資格の管理、適用可能な研究の遂行、教育資源の開発、そしてあらゆる場所で健康とウェルネスを促進する政策の提唱を通して、ウェルネスコミュニティーを動かしています。IWBIは、世界最大の企業市民イニシアチブである国連グローバル・コンパクトに参加しており、企業がWELLを使用して国連持続可能な開発目標(SDGs)を推進できるよう支援しています。WELLの詳細については、こちらをご覧ください。


International WELL Building Institute、IWBI、WELL Building Standard、WELL v2、WELL Certified、WELL AP、WELL Portfolio、WELL Portfolio Score、The WELL Conference、We Are WELL、WELL Community Standard、WELL Health-Safety Rating、WELL Health-Safety Rated、WELL Workforce、WELLなどとその関連ロゴは、米国およびその他の国々におけるInternational WELL Building Institute pbcの商標または認証マークです。


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情報提供元: ビジネスワイヤ
記事名:「 国際WELLビルディング協会がWELL v2を正式発表