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低炭素海運の見通しは、業界がGHG目標を達成するにはさらなる対策が必要であることを示す
ヒューストン--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- ABSは業界が意欲的な脱炭素目標の達成を目指す中、海運向けの炭素削減戦略について、最新の動向と予測の結果を公表しました。
「低炭素海運への針路を定める」では新たな燃料、技術、運用対策を検討しており、世界の重要トレードレーンについての予測と突き合わせて、2030年と2050年における海運の見通しを描いています。
2つの「見通し」文書の2番目(1番目は2019年6月に公表)では、ABSが現在および今後の燃料について現時点で把握していることを適用して、どのエネルギー源が各トレードレーンに最適かとともに、これが各トレードレーンを担当する船舶の設計にとって意味するであろうことを推定しています。
ABSの会長・社長・最高経営責任者(CEO)を務めるクリストファー・J・ヴィエルニッキーは、次のように述べています。「海運における脱炭素の課題は3つの要素、すなわちエネルギー効率に優れた船舶技術、運用最適化、低炭素もしくはゼロ炭素の燃料またはカーボンニュートラルな燃料という要素を伴った複雑な謎解きであると見なすことができます。あらゆる要素が役割を持っていますが、当社は低炭素燃料へと海運が移行するスピードが単独では世界のカーボンフットプリントに最大の影響を及ぼしていくこと、これが商品需要、運用実務の改善、船舶航路、船舶設計で予測可能な変化を上回る影響を持つことを突き止めました。当社調査のモデルは当業界が2050年までに二酸化炭素排出原単位の削減目標を達成することを示していますが、年間の総GHG排出量についての目標は達成できないかもしれません。要するに、業界の現在の路線と公式の大目標の間に落差があるのです。」
この「見通し」の手法はマースクによって支持されています。
マースクのパール・B・ラウセン最高技術責任者(CTO)は、次のように述べています。「マースクは10年以上にわたりCO2効率の業界リーダーであり続けましたが、当社は2050年までにカーボンニュートラルを達成するという大胆な目標を自らに設定しました。この意欲的目標を実現するためには、早くも2030年までに商業的に実現可能な初のカーボンニュートラル船を就航させる必要があり、これは業界とサプライチェーンが一致協力して初めて実現します。それゆえ、脱炭素の方途と、今後の海運の見通しに関するABSの調査は時宜を得たものになっています。この調査は徹底的で包括的なものであり、今後の課題を解決の実際的手段と結び付けています。」
ABSはマリタイム・ストラテジーズ・インターナショナル(MSI)と連携して、今後の海運によるCO2排出量についての世界的シナリオを想定しました。これは船舶で使用される燃料の今後の変化に加え、海運が依存する種々の産業分野の脱炭素を考慮に入れたものです。ABSはHerbert Engineering Corp. (HEC)とも協力して、タンカー、ばら積み貨物船、コンテナ船の一連の設計概念を開発し、IMOの温室効果ガス目標を達成するための実際的選択肢を探りました。
この「見通し」調査では、現在の傾向だと、石油ベースの燃料が依然として2050年までに相当の市場シェアを占めることになり、これは排出量の課題を達成する上で大きな意味合いを持つことが示されています。
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「低炭素海運への針路を定める」はこちらからダウンロードできます。
ABSについて
ABSは船舶・海洋業界に船級サービスおよび技術的助言サービスを提供する世界的有力組織であり、設計・建設の安全性と卓越性の標準確立に傾倒しています。高度な技術とデジタルソリューションの安全で実用的な適用に傾注するABSは、業界や顧客と協力し、船舶・海洋資産向けに、正確でコスト効果の高いコンプライアンス機能、最適性能、運用効率を開発しています。
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ABS Media Relations
Gareth Lewis
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