• 新しい完全燃焼バインダーは、アルミニウムやチタンなどの金属をバインダージェット方式で3D印刷するための重要な一歩


  • CleanFuseがエックスワンの増え続けるFuseブランドのバインダーに加わる


  • 現在エックスワンのシステムは基準を満たす金属6種以上およびセラミックを印刷可能

米ペンシルベニア州ノースハンティンドン--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- ザ・エックスワン・カンパニー(Nasdaq:XONE)は本日、新しい完全燃焼金属バインダー「CleanFuse」を発表しました。これにより将来、アルミニウムやチタンなど、その他のバインダーでは焼結中に残留する炭素の影響を受けやすい高級金属を使用したバインダージェット方式の3D印刷が可能になります。この特許申請中のバインダーは、2020年第1四半期に提供を開始します。




エックスワンのシステムはすでに、広く使用されているステンレススチール316L、304L、17-4PHなど、基準を満たす金属素材6種以上を使用してバインダージェット方式での造形を実現していますが、高需要のほかの金属や一部のセラミックによるバインダージェット方式の3D印刷を開発するには、完全燃焼バインダーが重要な一歩となります。



エックスワンのジョン・ハートナー最高経営責任者(CEO)は、次のように述べています。「CleanFuseは、バインダージェット方式の3D印刷分野で重要な前進です。CleanFuseは将来、アルミニウムやチタンを使ったバインダージェット方式の3D印刷を実現するほか、現在当社の厳格な認定プロセスで審査中のインコネル718や625など、ベータ素材の3D印刷においても重要です。」



バインダージェット方式で金属性能を維持



バインダージェット方式は成熟した3D印刷プロセスであり、デジタルファイルを使い、インクジェットで金属、砂、セラミックなどの粉末粒子層にバインダーを素早く噴射して、1層ずつ固体部品を造形します。金属を印刷する場合、最終部品を焼結して粒子を融解結合し、固体化する必要があります。



バインダージェット方式は、その他の製造手法と比べて、精密な金属部品や金属製品を製造できる高速で破棄物の少ない方法です。さらに、これまでは不可能だった新たな自由な設計が可能です。



しかし、焼結中にバインダーが完全燃焼しなければ、一部の影響を受けやすい金属の化学的性質や基本的性能が、残留炭素によって変わる可能性があります。このため、CleanFuseを用いた金属の3D印刷では、部品の溶接性など、一貫した部品性能を維持できるメリットがあります。これは航空宇宙、自動車、防衛など、部品を最終製品に統合したり、組み込んだりすることが多いアプリケーションで非常に重要です。



新しいFuseシリーズのバインダー



CleanFuseは、新たなExOne Fuseブランドのバインダー製品ラインの一部となります。この変更は、3D印刷による優れたコア、型、工具、最終部品を実現する上でエックスワンのバインダーの化学的性質がますます重要になっていることを反映しています。



エックスワンの金属およびセラミック3Dプリンター向けFuseバインダー・ファミリーには、以下の製品が含まれます。




  • CleanFuse:高品質の完全燃焼バインダー。残留炭素がないため、アルミニウムやチタンなど、炭素の悪影響を受ける金属素材との使用に適しています。


  • AquaFuse:水性バインダー。さまざまな金属素材との使用に適しています。


  • FluidFuse:汎用性のある溶剤性バインダー。低粘性のため、さまざまな金属のほか、セラミックを含む非金属素材との使用に適しています。


  • PhenolFuse:フェノール性バインダー。炭素、炭化タングステン(WC)、炭化ケイ素(SiC)などの非金属素材やその他のセラミックなど、高温が必要な素材の印刷に適しています。



エックスワンについて



エックスワンは、産業顧客向けに3D印刷機、3D印刷製品やその他の製品、素材、およびサービスを世界規模で提供する企業です。エックスワンの事業は主に3D印刷機の製造・販売と、導入されている3D印刷機を利用した顧客のための仕様指定製品の印刷で構成されます。エックスワンの印刷機は直接印刷と間接印刷に対応しています。直接印刷は部品を製造するもので、間接印刷は部品を製造するためのツールを作成するものです。エックスワンでは、エックスワン・アドプション・センター(EAC)のネットワークを通じて顧客のための製造前共同作業と印刷製品を提供しています。エックスワンは、消耗品や交換部品などの関連素材、および3D印刷機の購入者が製品を印刷する上で必要なトレーニングや技術サポートといった他のサービスも提供しています。さまざまな産業用素材に対応する印刷力と、業界をリードする出力体積(造形ボックスサイズと印刷速度で測定)によって、エックスワンは産業顧客のニーズに応えられる独自の位置づけを獲得していると考えています。



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情報提供元: ビジネスワイヤ
記事名:「 エックスワンが高級金属の3D印刷向けに独自の新しいバインダー「CleanFuse」を発表