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2018年9月30日締めの9カ月間の純利益は108億カタール・リヤル(30億米ドル)となり、トルコ・リラ安の影響にもかかわらず前年同期比で6%増加しました。
総資産は8530億リヤル(2340億米ドル)となり、2017年9月時点に比べて8%増加しました。総資産が増加した最大の要因は、貸出金が4%増加して6040億リヤル(1660億米ドル)になったことです。貸出金の主な資金源は顧客預金で、2017年9月から7%増加して6150億リヤル(1690億米ドル)となりました。当グループの資産と負債の増加はトルコ・リラ安の影響を一部受けましたが、こうした影響にもかかわらず、QNBの優れた資産負債管理能力を反映してQNBグループの2018年9月30日時点の預貸比率は98.3%に改善しました。
当グループは、営業効率の改善を推し進めたことで、コストが削減され、持続可能な収益創出源を獲得しました。その結果、グループの効率比率(費用収益率)は前年の29%から26%に改善しました。この数字は、MEA地域の大手金融機関の中で最良の水準にあると考えられます。
信用の質の高さは、2018年9月30日時点の不良債権率がMEA地域の金融機関の中で最も低い水準と考えられる1.8%にとどまったことにより裏付けられています。引当金に関する当グループの保守的な方針により、カバレッジ比率は2018年9月30日時点で106%になりました。
2018年9月30日時点の自己資本比率(CAR)は15.6%で、カタール中央銀行およびバーゼル委員会が定める規制最低基準を上回りました。当行の主力市場における為替面での逆風によるCARへの影響は、限定的でした。
QNBは、(1)オーストラリア市場での5年および10年満期の総額5億6000万米ドル(7億豪ドル)の債券発行、(2)台湾での7億2000万米ドルの30年債の発行を含め、今年に入り国際市場からの資金調達を順調に完了しています。これは、新たな債券市場への進出による資金調達源の分散化、持続可能な長期資金の調達、資金源の年限の延伸が奏功したことに加えて、QNBグループの強力な財務内容とその戦略に対する国際投資家の信認を反映しています。
今年に入り、フィッチ・レーティングスとムーディーズはカタール封鎖による影響の巧みな管理を評価し、格付け見通しを「安定的」に変更しました。また、QNBグループは以前からカタールの銀行として最高格付けを得ており、主要格付会社のムーディーズ、スタンダード&プアーズ、フィッチ・レーティングスより世界で最も高い格付けを得ている銀行の1つとなっています。
QNBグループの従業員は2万9000人を超え、1200カ所以上の拠点と4300台のATMを通じて、2300万人を超える顧客にサービスを提供しています。
*配信元:AETOSWire
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