米マサチューセッツ州ウォルサム--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- 革新的な創薬能力を新規低分子医薬品の創出に適用している非上場バイオテクノロジー企業のX-Chem,
Inc.(X-Chem)は、アステラス製薬(アステラス)との広範な創薬連携契約の締結を発表しました。この連携により、1200億種以上の化合物を含むX-ChemのDNAエンコード化DEXTMライブラリーの拡大を続けるコレクションから、アステラスが関心を持つ複雑な創薬標的に対する新規リード化合物を発見することが可能になります。この新しい提携関係は、X-Chemが製薬会社と結ぶ初回の提携契約としては最も包括的なもので、アステラスの複数の治療領域において、創薬が困難な標的に取り組むことを目的としています。




X-Chemの最高経営責任者(CEO)であるリック・ワグナー博士は、次のように述べています。「アステラスという優れたパートナーと長期の関係を築くことができるのは当社にとって大きな喜びです。この契約は高度に連携的な活動として構成されており、アステラスの将来のポートフォリオに新規化学成分をもたらす有力な源泉になる可能性とともに、ヒト疾患の治療に有意義な影響を与える可能性も持っています。」



この複数年にわたる契約の条件に従い、X-Chemは1600万ドルの前払い金を受け取ることになります。X-Chemは研究資金に加え、創薬連携の前進にともなってライセンス料およびオプション料を受け取る権利を持ちます。またアステラスはこの連携を通じて発見された化合物につきライセンスのオプションを持ち、X-Chemはライセンスされた化合物につき、前臨床、開発、商業化の各目標に対するマイルストーン支払いを受け取る権利を得ます。今後の製品販売に基づくロイヤルティーに加え、マイルストーン支払いは、目標ごとに1億ドル以上に達することが可能です。



X-Chemの営業開発担当エグゼクティブであるO. Prem
Das博士は、次のように述べています。「この連携はX-Chemにとって、その対象範囲と持続期間という点で、変革をもたらす取引です。困難を伴う新規標的に対し、新規のリード構造を創出する上で、アステラスのニーズを満たすようにカスタマイズを行います。取引は研究の範囲を拡大するための仕組みを内包し、DEXTMを使用した創薬プロセス通じてアステラスの科学者の関与・投入を高められるようにしています。」



DNAエンコード化X-Chem(DEX™)ライブラリー/プラットフォームについて



X-ChemはDEX™ライブラリーの規模と多様性のおかげで、従来のスクリーニング手法を使用して過去に失敗したものを含む広範な標的を対象に、かつてない成功率で、新規の強力な選択的リード化合物のシリーズを多数発見することができます。ライブラリーのデザイン、スクリーニング手法、バイオインフォマティクスにおける多くの専有的イノベーションが、DEXTMプラットフォームのひときわ優れた性能の基礎となっています。特にライブラリーの構築に対するX-Chemのアプローチにより、追加的な化学反応をDNAエンコード化ライブラリーの合成で利用できます。これらの成果は全体として、以前にも増して多様なレパートリーの低分子をもたらし、フラグメント分子、低分子量複素環式化合物、大環状構造を含む広範なカテゴリーをカバーします。この多様なライブラリーは、活性分子を発見する高い能力との組み合わせで、強固なプロセスをもたらしました。このプロセスは、標的化が困難または不可能というカテゴリーに分類された標的に対し高い成功率を収めています。



DNAエンコーディングについて



X-Chemの創薬エンジンが基礎を置くライブラリーは現在、化合物数が1200億種を超えて拡大中ですが、低分子の反復型コンビナトリアル合成によって生成され、これら低分子は合成の履歴を記録したDNAタグにつながれます。ライブラリーに含まれる低分子にはすべて、独自のDNAバーコードが付けられています。目的の標的への親和性に基づく結合を使用し、混合物としてライブラリーのスクリーニングが行われます。ライブラリーの中で、標的に結合するまれな特定分子を「釣り上げ」、残りの分子は洗い流すことができます。次いでDNAシーケンシング法を使用して、標的に結合して高密化される分子を発見します。ライブラリーが備えている多様性は、標的に結合する関連分子のファミリーないしクラスターを複数作り出し、創発的な構造活性相関の基盤を形成します。構造活性相関は一般的に、医薬品化学者が特定の分子から医薬品へと化学的に繰り返し洗練させる際の導きとして使用されます。次いでDNAシーケンシング情報でエンコードされた合成の履歴に基づき、DNAのタグ付けなしに分子を作り出し、従来のアッセイで活性の試験を行います。



X-Chemについて



X-Chem,
Inc.はマサチューセッツ州ウォルサムに拠点を置く非上場バイオテクノロジー企業です。当社の使命は、保有する強力な生産エンジンを、高価値の治療標的に対する低分子化合物の発見に適用することです。X-Chemはロシュ、アストラゼネカ、バイエル、ファイザー、アレクシオン、MDアンダーソンがんセンター、サノフィ、ヤンセン、その他幾つかの一流の製薬会社、バイオテクノロジー組織、学術センターと提携関係を築いています。X-Chemの詳細情報についてはhttp://www.x-chemrx.com/をご覧ください。



アステラス製薬について



東京に拠点を置くアステラス製薬は、革新的で信頼できる医薬品の提供を通じて世界中の人々の健康を向上させることに献身する企業です。当社は優先的な治療領域として泌尿器科、オンコロジー、免疫、腎臓科、神経科に集中すると同時に、新しい技術や手段を活用して新たな治療領域や創薬研究を前進させています。また当社は医療/保健事業における内部の能力と外部の専門力を組み合わせることで、新しい価値を創出しています。アステラスは医療変革の最前線に身を置き、革新的な科学成果を患者にとっての価値に転換しています。詳細情報については当社ウェブサイト(www.astellas.com/en)をご覧ください。



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情報提供元: ビジネスワイヤ
記事名:「 X-Chemが複数の治療領域でアステラス製薬との戦略的連携を発表