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KBC Co-Pilot ProgramTMは、KBCの戦略・技術コンサルタントと世界トップレベルのシミュレーション技術であるPetro-SIMTMを、クラウド上のIIoT型DaaSソリューションと組み合わせることで、お客様のプロセスオペレーションの遠隔からのパフォーマンス監視と改善支援を実現します。
米フロリダ州オーランド--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- 横河電機株式会社(本社:東京都武蔵野市 代表取締役社長:西島
剛志)の子会社であるKBCアドバンストテクノロジーズ(KBC Advanced Technologies Limited
本社:英国ウォルトン・オン・テムズ(サリー州) CEO:Andrew Howell)は、「KBC Co-Pilot ProgramTM(ケービーシー・コ・パイロット・プログラム)」の提供を本日から開始しますのでお知らせします。航空機の副操縦士(Co-Pilot)が、付加的な知識をもって操縦士を支え、いざというときには介入支援するように、KBC
Co-Pilot Programは、お客様を支える専門的知識と見識をもって、お客様のプラントが常に最大限に能力を発揮できるように遠隔で支援します。
これは、クラウド上での集積技術およびコンサルティングによって、プラント操業をあらゆる面から自動化していこうという、KBC Production
CoreTM ビジョンを具現化するものです。KBC Co-Pilot
Programは、お客様が使っているプロセスシミュレータおよび計画ツールを常に最新の状態に保ち、また運転員によって成されたアクションが、実現可能な最高のプロセスパフォーマンスと、制約内での装置の安全運転をもたらすようにします。
KBC Co-Pilot Programは、次のような状況が当てはまる製造プラントに適しています。
・人員の経験がまだ浅いために、計画どおりの運転ができていない。
・操業計画が必ずしも現実的かつ達成可能ではない。
・エンジニアが有する、利益最大化やリスク低減のためのツールや知識が限定的である。
・運転員が、生産計画から逸脱したタイミングを必ずしも自動的に把握できていない。
KBC Co-Pilot
Programが生み出す価値とリスクの低減により、処理量向上、歩留まり向上、プラントの信頼性向上、操業コスト低減といった効果がもたらされ、導入コストの5倍から10倍の大きな経済的効果が見込めます。
KBCは、YOKOGAWAの事業ユニットであり、クラウドを活用してDaaS※を提供するIndustrial
Knowledgeと、横河電機の子会社でありエネルギーマネジメントソリューションを提供するSoteica Visual
Mesaの事業を統合し、KBC Co-Pilot Programを実現するケーパビリティがKBCに集結しました。KBC Co-Pilot
Programの最初のソリューションは、蒸留塔、流動接触分解装置、接触改質装置などの製油所の装置のパフォーマンスを遠隔で監視し、その維持・向上を支援するものです。
主な機能は次のとおりです。
・DaaSであるWeb* TechnicianTMを活用したリアルタイムなデータの接続
・実際のプラントデータを元にした、Petro-SIMの高精度プラントモデルの自動校正
・校正済みPetro-SIMモデルからのLP
Vector(原油価格、エネルギー価格、プラントパフォーマンスなどの情報から運転計画を立案するための線形計画法ツールのベクター)の自動更新
・定期的な装置パフォーマンスの健全性チェック(実測値
対 計画値 対 潜在値)
・KBCからのアドバイスを適用するためのコンサルティングおよび支援
・経済環境、需要、装置の能力など外的要因の変更による生産計画の組み直し
今後、サプライチェーン最適化、運転最適化、エネルギー管理、運転員の能力向上、プロセス自動化などを対象にしたプログラムを順次リリースしていく計画で、対象プロセスもオイル・ガスの生産工程、石油精製、LNG、ガス処理、石油化学、化学、電力など広範囲に適用していきます。
KBC アドバンストテクノロジーズCEOのAndrew Howellは、次のように話しています。「KBC Co-Pilot
Programの発表を迎えられたことをとても嬉しく思っています。私たちは、お客様の競争力向上を支援するため、人、プロセス、技術を結び付けた総合的なアプローチをしています。YOKOGAWAの自動化技術と、Industrial
Knowledgeのクラウド技術が加わったことにより、KBCは場所や時間にとらわれず継続的なソリューションの提供ができるようになりました。お客様が事業目標を達成できるように支援していくことがKBCの使命です。KBC
Co-Pilot ProgramTMは、KBCのProduction Core
ビジョンを実現に近づける大きな一歩だと考えています。」
また、KBC アドバンストテクノロジーズEVPのSimon Wrightは、次のように話しています。「KBC Co-Pilot
Programは、投資以上の効果をお客様にもたらします。クラウドでリアルタイムのデータを提供するIndustrial Evolution
(2016年2月からIndustrial
Knowledge)のサービスは、15年以上の実績があります。世界のプロセス産業界で数多くのリーディングカンパニーがWeb*Technicianサービスを活用しリアルタイムのプロセスデータを共有しています。私たちは、クラウドを産業に適用し、安全にお客様のデータを管理し、ナレッジベースとして提供することができます。KBCの技術をコンサルティングを、必要な時にお客様と結びつけることによって、新しい価値を提供していきます。」
※ DaaS:Data as a Service の略。データを経営上の資産として有効活用できるように提供するクラウドサービス。
●本プレスリリースに関するお問い合わせ先:
横河電機株式会社
マーケティングコミュニケーション部 広報課
Yokogawa-pr@cs.jp.yokogawa.com