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UL(アンダーライターズ・ラボラトリーズ)、ザイリンクス、アイカス、プリズムテック、その他の貢献企業が協力し、エンドポイント、ゲートウェイ、その他のネットワーク化コンポーネントのセキュリティー機能を評価するセキュリティー/サイバーセキュリティー評価プラットフォームを提供
米マサチューセッツ州ニーダム--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- インダストリアル・インターネット・コンソーシアム(IIC)は、セキュリティー評価に重点を置いた初のテストベッドとしてセキュリティークレーム評価テストベッド(Security
Claims Evaluation
Testbed)を発表します。IIC会員組織のUL、ザイリンクス、アイカス、プリズムテックが、エンドポイント、ゲートウェイ、その他のネットワーク化コンポーネントのセキュリティー機能を評価するために、容易に構成できるオープンサイバーセキュリティープラットフォームを提供するプロジェクトを共同で進めています。データソースには、産業、自動車、医療、その他の分野でセキュアな運用の分析に必要な関連エンドポイントを含めることができます。
IIC会員は各社の装置をテストベッドに接続して、デバイスレベルで個別に評価するか、他のエンドポイントやゲートウェイなどのシステムと共に評価するか、2通りのシナリオで各社のデバイスのセキュリティーを評価できます。オプションには、参加企業によるクレームの評価に関連する重要なシステム特性を支えるシステム運用のセキュリティープロセスについて、それを実証するための方法論の吟味と証拠の収集が含まれます。さらに、このテストベッドにより、産業用インターネット参照アーキテクチャー技術報告書で全体像が説明されている通り、セキュリティーを確保すべきアーキテクチャーパターンの重要領域の評価が可能になります。
製品開発のごく初期段階にデバイスのセキュリティーを理解しておけば、製品発売の遅延を最小限に抑えることができます。このテストベッドの狙いは、メーカーが自社製品の発売前に、セキュリティー状態を改善したり、近く公表されるIICセキュリティーフレームワーク技術報告書に対する整合性を検証したりして、市場投入期間を短縮できるようにすることです。
テストベッドは3段階に分けて展開します。初期段階はラボ環境に、第2段階はマイクロファクトリー環境に導入していきます。第3段階は、テストベッドの拡大状況に応じて決定します。セキュリティーテストベッドを段階的にリリースという手法を取ることで、産業分野向けのモノのインターネット(IIoT)/インタストリー4.0を推進する多くの重要アプリケーションで大規模展開する前にデバイスレベルやシステムレベルでセキュリティーの脆弱性を評価するという独特の学習機会が提供されます。
ULのエネルギー&電力技術部門担当バイスプレジデント兼ゼネラルマネジャーを務めるジェフ・シュミットは、次のように述べています。「産業用インターネットのセキュリティー保障に寄与するための仕事は、より安全な環境を世界規模で支えるというULの業務にとって必然的な延長線上にあります。IICが承認した初のセキュリティー評価テストベッドをIIC会員に加え、広範なIIoTコミュニティーに提供することにより、私たちは製品開発サイクルの早い段階で自社製品のセキュリティープロファイルに対処し、ひいてはより効率的な製品展開プロセスを実現したいと考えるメーカーのニーズを満たしているのです。」
ザイリンクスでコーポレート/戦略的マーケティング担当バイスプレジデントを務めるローレンス・ゲットマンは、次のように述べています。「ザイリンクスは、改ざん防止・情報保証・信頼性の点で最高レベルの機能を達成することに重点を置いた当社最新のオールプログラマブルSoC技術を産業分野向けIoT業界へ提供することに真剣な努力を傾けています。ザイリンクスの技術は、セキュリティークレーム評価テストベッドの中核を成しています。プログラマブルSoC機器が本質として備えている高い柔軟性と構成機能を活用すれば、多種多様な使用事例が生まれ、それによって参加企業のセキュリティークレームの評価がさらに高まるのです。」
アイカスの最高販売マーケティング責任者(CSMO)のデビッド・べバーマンは、次のように述べています。「アイカスは、セキュリティー、拡張性、動的コンポーネントに基づく構成機能、標準ベース、確定論的ハードリアルタイム性、多言語対応という特徴を備えたソフトウエアプラットフォームによって、産業分野向けIoT産業の実現に寄与します。アイカスのJavaバイトコードをベースにした技術によるツールチェーンおよびプラットフォームならびにセキュアメッセージング技術は、セキュリティークレーム評価テストベッドのコンポーネントレベルでの導入およびランタイム認証、認可、IP保護を可能にし、認証、認可、プライバシーをクラウドにもたらしてテストベッドを拡大します。」
プリズムテック最高経営責任者(CEO)のローレンス・ロスは、次のように述べています。「プリズムテックは、OMGのData
Distribution Service for Real-time
Systems規格に基づく産業分野向けIoT用のセキュアで高性能なリアルタイムエンドツーエンドのデータ接続性ソリューションを開発しています。当社の技術は、幅広い参加企業によるセキュリティークレームの評価に対応できるものとして、柔軟でセキュアなエッジツークラウドのデータバックボーンをセキュリティークレーム評価テストベッドに提供します。」
セキュリティークレーム評価テストベッドに貢献するパートナー:
このテストベッドは、非IIC会員の技術をいくつか活用していきます。これらの技術には、クラウド通信にエンドポイントを提供するSoC-e(System-on-Chip
engineering
S.L.)のセキュアインテリジェントゲートウェイとネットワーキングIP、Juxt.ioのリアルタイム分析機能付きテストベッド総合モニタリング、PFPサイバーセキュリティーのエンドポイントモニタリング、iVeiaのプログラマブルSOCプラットフォームおよびIPが含まれます。
テストベッドの詳細については、www.iiconsortium.org/security-claimsをご覧ください。
インダストリアル・インターネット・コンソーシアムについて
インダストリアル・インターネット・コンソーシアムは、機械や機器、インテリジェント・アナリティクス、職場の人々の相互接続性の開発、採用、使用拡大を促進するために結成された開かれた会員組織で、これまでに230以上の組織が参加しています。2014年3月にAT&T、シスコ、ゼネラル・エレクトリック、IBM、インテルが設立したIICは、優先事項を触媒・調整し、産業インターネットの技術を可能にします。詳細については、www.iiconsortium.orgをご覧ください。
ULについて
ULは独立系の有力なグローバル安全科学企業として、120年以上にわたり進歩のために奮闘してきました。当社のほぼ1万1000人の専門家がULのミッションに導かれて、501条c項3号の公共慈善団体であるアンダーライターズ・ラボラトリーズ・インクとUL,
LLCという2つのまったく異なる法人を介して、あらゆる人々のために安全な職場環境と生活環境を促進しています。ULは調査研究と標準規格によって常に前進して、進展し続ける安全ニーズに応えています。企業、メーカー、事業者団体、世界の規制当局と提携し、複雑化したグローバルサプライチェーンにソリューションを供給します。詳細については、www.UL.comをご覧ください。
ザイリンクスについて
ザイリンクスは、オールプログラマブルFPGA、SoC、MPSoC、3D
ICを提供する一流企業です。ザイリンクスは、ソフトウエアディファインドおよびハードウエア最適化の両アプリケーションを独自の形で実現し、クラウドコンピューティング、SDN/NFV、ビデオ/ビジョン、産業分野向けIoT、5Gワイヤレスにおいて業界の発展に力添えしています。詳細については、www.xilinx.comをご覧ください。
アイカスについて
アイカスは、リアルタイムの組み込みシステム向けのJava開発・分析ツールを製作している大手企業です。当社は2001年に設立され、ドイツのカールスルーエに本社を構えています。
JamaicaVMはアイカスの主力製品で、完全にプリエンプタブルで確定論的なガベージコレクション機能を備えたハードリアルタイムJava仮想マシンです。JamaicaVMは、リアルタイム制御、ネットワーク通信、ヒューマンマシンインターフェース(HMI)などの極めて重要なシステム向けに最適化されています。JamaicaVM
は、産業自動化、軍事および航空宇宙、自動車、医療、金融の市場で広く使用されています。詳細については、www.aicas.comをご覧ください。
プリズムテックについて
プリズムテックのお客さまは、モノのインターネット、産業用インターネット、先進的無線通信のためのシステムを実現させています。プリズムテックは、こうしたお客さまがプラットフォームカバレッジ、性能、拡張性、効率性、柔軟性、ロバスト性という要件を備えたシステムを構築する際に必要とするデータ接続性ソリューション、ツール、専門的サービスを供給しています。
プリズムテックのお客さまは、産業自動化、エネルギー、ヘルスケア、輸送、スマートシティー、航空宇宙、防衛など、数多くの市場分野にサービスを提供しています。プリズムテックの追加情報については、www.prismtech.comをご覧ください。
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