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GSMAのジョン・ジュスティ最高規制責任者(CRO)は、国際電気通信連合(ITU)世界無線通信会議2015(WRC-15)の結果と、同会議で次世代のモバイルサービスを支えるために追加周波数帯が指定されたことについてコメントしました。
「私たちはモバイルインターネットの将来を確かなものにするために必須の新周波数帯を指定する決定がWRC-15でなされたことを歓迎します。数週間にわたって熱のこもった条約交渉が行われ、各国政府は新たに3つの世界的に調和の取れた周波数帯で合意し、世界の市民がモバイルブロードバンドで求めている需要の高まりに対応する上で、重要な前進となりました。WRCプロセスを通じて世界的に調和の取れた周波数帯を確保することは、世界の消費者に低コストでどこでも使えるモバイルブロードバンドを提供するために必要な規模の経済を推進する上で、鍵を握ります。」
「GSMAは、都市部の容量ニーズを満たすために、Cバンドの200MHz(3.4-3.6GHz)について世界的な調和を達成すべく、全地域の政府が強力に支えるとしたことを称賛します1。私たちはLバンド(1427-1518MHz)を世界的に調和させる決定についてもうれしく思います。これは通信エリアと容量の能力を理想的に兼備する中間周波数帯となります。」
「WRC-15は700MHz帯(694-790MHz)を米大陸およびアジア太平洋の地域的に調和の取れた帯域から世界的なものへと拡大する決定も行いました。この帯域を欧州、中東、アフリカで利用できるようになったことで、各国政府は重要なモバイルブロードバンドサービスのリーチを改善する上で前進することになりました。」
「GSMAは特に、多数の国が700MHz未満帯域(特に610-694/698MHz)をモバイルブロードバンドのために柔軟に利用することを追求するビジョンを示したことを称賛します。この帯域での旧式のテレビサービスをより少ない帯域ではるかに効率的に提供できるだけでなく、実際には消費者の慣行としてビデオコンテンツをモバイル機器で利用する傾向が高まっているのです。モバイルと放送の両方をこの帯域で許可することで、これらの政府は各国市民の変化するニーズに対応できます。」
「700MHz未満帯域が米大陸の半数以上の人口をカバーする市場でモバイル向けに利用できるなったことに加え、インド亜大陸の幾つかの大市場がこの帯域の一部をモバイルブロードバンドに利用する意向を発表しました。今回のWRC-15の決定は、世界的な調和に向けての動きを作る上で大きな節目となる成果です。」
「さらに将来に目を向けると、WRC-19の新たな議題項目として、5Gモバイルサービス向けの24GHz以上の高周波帯域の指定でWRC-15が合意したことを、私たちは評価します。これはモバイルイノベーションの新たなうねりに向けての長い取り組みとして非常に重要な第一段階となります。この新たなイノベーションは、既存技術よりはるかに高速で、モバイルが人々の生活に以前にも増して重要な役割を果たすことになる超連結社会を促進するものです。」
編集者への注記
1 Cバンドの3.3-3.4GHzと3.6-3.7GHzの部分も地域的に、また複数の重要市場で利用できます。
GSMAについて
GSMAは世界中のモバイル通信事業者を代表する団体で、モバイル事業約800社を結集しています。そのうち250社は携帯電話機および端末メーカー、ソフトウエア企業、機器プロバイダー、インターネット企業など、広範囲なモバイル・エコシステムを構成する企業であり、関連業界セクターの組織も参加しています。GSMAはモバイル・ワールド・コングレス、モバイル・ワールド・コングレス上海、モバイル360シリーズといった業界を主導するイベントの開催も行っています。
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