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玄米vs胚芽米は……
お疲れのビジネスパーソンにおすすめの胚芽米。お米一粒一粒の少しかけている部分にプチっとついている小さな黄色い粒が胚芽で、そこにたっぷりの栄養素が詰まっています。疲労回復に有効な「ビタミンB群」が非常に豊富で、美容と健康に欠かせない「食物繊維」も含まれています。
戦後から現在までの日本人の食物繊維の摂取量の推移をみると、徐々に減ってきていることがわかります。毎日の主食を工夫し、積極的に穀物から摂取しましょう。「食物繊維といえば野菜!」と思っている人が多いのですが、実は野菜や果物から摂取するより穀物から摂取する方が、糖尿病予防効果が高いんです。
さて、「食物繊維のある穀物」と聞くと、多くの人が「玄米」を連想するかもしれません。確かに玄米は食物繊維を多く含みますが、食べ慣れない、おかずを選ぶなどの理由から、長続きしない人が多かったりします。まだまだ使用頻度(摂取頻度)が低いのです。
そこでおすすめしたいのが胚芽米。玄米よりもはるかに食べやすいんです! おかずのじゃまをしないので、毎日の食卓に気軽に取り入れられます。
また風邪を引いているときや体調がすぐれないとき、疲れているときは、胃腸を休ませなければいけませんよね。そんなときに玄米をとると胃腸に負担をかけるだけです。その点、胚芽米なら安心して食べることができます。
食物繊維だけを比較すると玄米の方が多いのですが、食べやすさ(どんなおかずにも合う!)、胃腸への負担、総合的に見た栄養価などトータルで点数をつけると胚芽米の勝利。
また、胚芽米や玄米に含まれているビタミンB群は水溶性ビタミンで、水と一緒に体から外に出ていってしまいます。そのため、毎日こまめに摂取することが理想的。
だからこそ主食で補うことが有効になります。
白米では食物繊維もビタミンB群もほとんど摂取できません。白米がいいという人は、他の食品から食物繊維やビタミンB群を摂取すれば良いのですが、定期的に摂取するというのは難しいことです。
毎日食べるご飯だからこそ、栄養価豊富かつ食べやすくて長続きしそうなものを選びましょう。
白米、玄米、胚芽米。ビタミンB群の豊富さ、食物繊維の量、胃腸への負担……トータルで考えると胚芽米の優勝でしょう。
ビタミンB1(チアミン)は、疲労回復に効果のあるビタミンとして注目されています。糖質代謝に使われる栄養素で、糖質を多くとったらその分ビタミンB1も消費されるため、多めに摂取する必要があります。
糖質をとり過ぎるとビタミンB1不足をきたし、代謝が正常に行われなくなってしまいます。結果、ビタミンB1が不足すると糖質がエネルギーになりにくく、疲れやすい状態になってしまうのです。また、激しいスポーツをする人ほど糖質を消費しているためにビタミンB1の必要量が増し、必然的にビタミンB1が不足しやすい状態になります。
つまり、せっかく身体のエネルギー源となる栄養素をとったとしても、ビタミンB1が足りていないと、身体中の細胞にエネルギーとして送り込むことができなくなってしまうのです。ビタミンB1は、エネルギー代謝を円滑に行わせるための潤滑油のような役割を担っているわけです。
ビタミンB1は
胚芽米、豚肉、そば、納豆、豆腐、たらこ、ほしのり
などに豊富に含まれています。また、水溶性でとりだめができないため、毎日摂取する必要があります。熱に弱くゆでるなどの調理を施してしまうと流れ出てしまうので、加熱のしすぎには注意しましょう。日本食中心の生活を送っている人は、白米を胚芽米に代えるだけでも効果的です。
ちなみに、ビタミンB1はアルコール代謝にも関与します。アルコールを代謝する際、お酒を飲み過ぎるとビタミンB1不足に陥り、泥酔してしまいます。場合によっては二日酔いの原因にもなりますので、ビタミンB1は欠かせないのです。
<ちなみに…>現代の「脚気」?
また、ビタミンB1欠乏症として有名な「脚気」は、心臓機能の低下による下半身のむくみ、知覚障害からしびれなどを起こし、最悪死に至らせます。明治時代、主食をビタミンB1が多く含まれる玄米から白米に切り替えることで流行病となりましたが、現代、インスタント食品の利用増加にともなってビタミンB1が不足し、脚気になる人が増えているようなので、注意しましょう。
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