- 週間ランキング
2018年11月20日~22日、東京ビッグサイトにて開催された『第1回 ぐっすりEXPO(エキスポ)~良質睡眠推進展~』では、良質な睡眠を支援するための製品・サービスが一堂に集まった。
今回この「日本で唯一の「眠り」に特化した専門展示会」にビジネスライフ編集部員が潜入。睡眠グッズの「今」をレポートする。
入場するとまず目に飛び込んでくるのは、ドーナツを割ったようなフォルムのガジェットだ。「音・光・香」の3要素から睡眠に働きかけ、心地よい眠りへ導入するという。
ドーナツの断面部のようなスピーカーから360°全方向に睡眠サウンドが広がり、半月状のライトがロウソクのようにゆらぐ。小さなリングから漂うのは、独自開発された睡眠専用のアロマだ。
この睡眠サポート機器「sleepion(スリーピオン)」シリーズを開発したのはモバイルバッテリー・ダンボーシリーズで有名なcheero。香りや照明、入眠音楽が睡眠の質を改善することはよく知られているが、この3要素をたったひとつのガジェットでカバーできるとは驚きだ。
特に注目したいのは「sleepion2」から導入されたアロマリング。
アロマの楽しみ方としてよく知られているものには、キャンドルの炎で温め、熱で香りを拡散させる「オイルウォーマー」、風力や超音波で香りを拡散させる「アロマデフューザー」などがある。どちらもアロマオイルを使用し、火の扱いや機器の掃除に気を配らなければならない。
しかしアロマリングはオイルタイプにつきものの扱いにくさとは無縁だ。パッケージから取り出すと完全解放状態で48時間効果が持続し、密封容器で保存すれば毎日8時間×6日間ほど保つという。
五感の中で、感情を司る「大脳辺縁系」にダイレクトに働きかけるのは嗅覚だけだ。この情報伝達の仕組みが感情調節に有効だとして、今「香り」が注目され始めている。
詳しくはこちら→ 「明るい自分を取り戻そう!「香り」と「笑顔」で即効・イライラ解消」
従来「香りへのアプローチ」は女性のものと思われがちだった。しかし男女どちらでも使いやすいデザインの「スリーピオンシリーズ」なら、性別による障壁を感じることなくアロマを楽しめるだろう。
今回の展示では「sleepion」「sleppion2」に続く「sleepion3」もその姿を現した。「5分で快眠」がキャッチコピーの最新モデルでは、シンプルで誰にでもカンタンに使えることを目指したという。
これまでのオリジナル音源に加え、一度は聴いたことのあるクラシック曲や自然音を新たに搭載。シリーズ集大成として機能を充実させつつも、税込8,900円という低価格を実現させた。睡眠だけでなくメンタルマネジメントにも有効なガジェットとして注目していきたい。
詳細はこちら↓
自然な音、天然の香り、安らげる光。 快眠サポートツール「Sleepion3」
cheero | あなたの生活をちょっと便利にするコモノたち
→NEXT:5年間洗濯不要!腰痛に効く羊毛シーツ
「このベッドシーツなら、4~5年は洗濯不要です」
国産ムートン生地の寝具などを扱うアイン・ドマールでは、羊毛の機能性を目の当たりにした。
最も品質が良いとされる背中の毛だけを贅沢に使用したベッドシーツ。指の関節が埋まってしまうほど厚い羊毛が均一に敷き詰められている。毛足間の空気層が暖かさをとどめつつ汗の湿気を放出し、冬暖かく夏はサラリとした寝心地。羊毛特有の調湿作用はシーツがダニの住処になるのも防いでくれる。毛の密度はフケや食べかす、水分すらも浸透させないほど高い。
高密度な毛は体圧を分散させる効果があり、腰痛や床ずれ予防効果が認められ病院などでも利用されているという。寝るだけで血行の流れが促進されるため、冷え性を根本から治したい方にもおすすめだ。
眠っている間に呼吸が止まる「睡眠時無呼吸症候群」の症状でもあるイビキ。寝ている本人は症状に気がつかないため、家族が注意するだけでは意味がない。またイビキを不規則にかきながらの睡眠は日中の倦怠感の原因にもなり、仕事のパフォーマンス低下も招いてしまう。
睡眠時無呼吸症候群について詳細はこちら→【家族のいびきに悩む人必見!】日中のだるさ、「SAS」のせいかも?経験者から聞く「睡眠時無呼吸症」の実態。
上記記事にもあるように、イビキは肥満と密接に関わっている。喉や首まわりの脂肪が気道を狭め、イビキをかきやすくなってしまうのだ。
しかし、生活習慣や体型をすぐに変えることはできない。そこで便利なのが「スマイルスリーパー」(三和デンタル)だ。先端の丸い部分が舌をくわえ込み、睡眠時に舌が気道を狭めるのを防止する。慣れるまでは少し痛みを感じるが、1週間もすればコツがつかめてくる。
「スマイルスリーパー」が画期的なのは、「着けたその日からイビキが止まる」という即効性だ。
睡眠外来で睡眠時無呼吸症候群の治療を行う際には、「CPAP」(酸素を鼻から気道に送り込む装置)を使用する。50万円以上するこの機械を気軽に試すのは難しい。しかし鼻にチューブを差し込むことなく気道を広げられる「スマイルスリーパー」があれば、自宅で気軽にイビキ治療を始められるだろう。普段から「イビキがうるさい」と言われている人、日中の集中力低下に悩む人におすすめの商品だ。
「スマイルスリーパー」は全国の歯科医院で販売中。
スマイルスリーパー | 睡眠659ドットコム(気管拡張医療研究会)
スマイルスリーパーFacebook
→NEXT:睡眠用たわし?姿勢改善ぬいぐるみ?ユニークな睡眠グッズ
ピンクのふしぎなぬいぐるみに出迎えられた「アメイズプラス」のブース。
「姿勢を守るクッション MAMO」は、かわいらしい見た目ながらデスクワーク中の猫背を改善してくれる優れもの。PC作業中に机とお腹の間に挟むだけで楽に背筋が伸びるという。実際に抱えてみると、しっとりなめらかな肌触りが気持ちいい。やわらかいだけでなく、中に入った硬い芯が前傾しがちな体を支えてくれるのがわかる。
「体だけでなく、心にも直接安心感を与える」ことを目指したという「MAMO」。デスクワーク用だけでなく「MAMO 手首を守るクッション」「MAMO 寝姿勢を守る抱き枕」と様々なサイズで展開されている。
快眠のカギは「耳」にあった——。
MIMION(ミミオン)は、耳の冷えに注目した商品。睡眠時の冷えに腹巻きや湯たんぽ、というのはわかるが、「耳」に特化した冷え対策は斬新だ。
担当者によると、MIMIONには「冷えやすい耳を温める」他に「頭を冷やす」効果もあるのだという。
古くから健康には「頭寒足熱」が良いと言われてきた。「頭寒」とは正確に言うと「頭に熱をこもらせない」ということ。MIMIONをつけると頭の熱が耳に移動し、効率よく頭を冷やすことができる。
鉱石を練りこんだ特殊生地は保温効果抜群。事前準備は不要で、装着するだけで布団ではカバーできない「耳」を温めてくれる。
人気Youtuberヒカキンも取り上げたというこの商品は、かたくなに「枕」を名乗らない。
「たわし型枕ではない。あくまでも睡眠のためのたわしである」
――そんな強い意思を感じさせる「睡眠用たわし」。ふかふかな寝心地を売りにする低反発枕とは逆に、「チクチク感」が持ち味の一つだ。頭皮への適度な刺激が副交感神経を活性化させ、気持ちよく眠りにつくことができる。
商品開発のきっかけは「気持ちよすぎてすぐ寝てしまう」と評判のヘッドスパ。「頭皮を刺激する枕」の発想がトゲトゲしいたわしと結びついた。老舗たわしメーカー「髙田耕造商店」とコラボし、たわしのような透過性、素材感、清潔感を実現。丸洗いしても30分で乾くため毎日洗って使うことができる。通気性に優れ、頭に熱がこもることもない。暖房が欠かせないこれからの季節、寝起きのぼんやり感を「睡眠用たわし」で回避してみては。
詳細はこちら↓
新・睡眠用たわし|入眠時に着目した、世界初の睡眠用たわし
天然素材の寝具から最新睡眠ガジェット、癒し系グッズまで多様な製品が並んだ「ぐっすりEXPO」。睡眠市場はまだまだ盛り上がりそうだ。