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「仮想通貨を買う」というと、ほとんどの方が「BitFlyer」や、流出事件で話題になった「Coincheck」といった、いわゆる“取引所”から買うものと思われていることでしょう。しかしながら、実は取引所を経由することなく仮想通貨を手にいれることが可能なのです。ここではその方法についてご説明します。
取引所で買う以外に仮想通貨を手に入れるには、“マイニング”することで可能となります。“マイニング”という言葉を耳にされたことのない方がほとんどかと思いますが、マイニングの話をする前に、まずはビットコインを例に仮想通貨の基本的な仕組みについて触れます。
※ちなみに、ビットコイン=仮想通貨と思われている方が少なからずいらっしゃるようですが、ビットコインは仮想通貨の一つであり、ビットコイン=仮想通貨、ではないことをご認識ください。
たとえば、円であれば日本銀行という中央集権的な機関が存在します。簡単に言うと、日本銀行のみがお金を発行、管理できるようになっています。それに対して、ビットコインの世界では、日本銀行のような絶対的な機関は存在しません。
分散型台帳といわれる方式で、世界各地で管理され、売り買いをはじめ、取引履歴等も、世界各地で管理・保存されているのです。
ここでこう思う人がいることでしょう。
「各地で取引履歴を、それもデータの形で管理をしていたら、簡単にデータの改ざんができてしまうのでは? 」当然、そのリスクはあります。
それを防ぐために、過去の取引履歴と、追記しようとしている取引データの整合性を厳密に確認し、不正や改ざんが起きないようにしているのです。
また、データの追記作業を容易におこなえないよう、取引履歴が記された取引台帳にデータ追記をするためには、膨大な量の計算問題を解く必要があるような仕組みになっています。不正な侵入を防ぐため、強固な鍵がかけられているようなものです。
膨大の量の計算問題を解くためには、それこそ膨大な量のコンピューターリソースを必要とします。具体的には、2018年2月22日現在では、約22Ehash/sというとてつもなく高い計算能力が求められます。
”E”とはあまり目にすることのない単位だと思いますが、エクサと読み、10の18乗をあらわします。企業や家庭で使用しているようなPCでは到底処理をすることができないため、通常は専用のマイニングマシンを購入し、利用します。
マイニングマシンを活用し、計算問題を解き、取引台帳にデータ追記をしてくれた人に対し、対価としてビットコインが新規に発行されるようになっているのです。
頑張ってくれたことへの労いのお小遣いのようなものです。
つまり、計算問題を解き、データを追記し、その見返りとしてビットコインを新規発行してもらう行為を”マイニング=採掘”と呼ぶわけです。
ちなみに、上記の画像がマイニングマシンの一例です。昨今のビットコインの高騰に伴い、非常に入手しにくくなっています。
参考資料
「BTCマイニングプールのシェア」
https://blockchain.info/ja/pools?timespan=4days