(1) IoT関連の管理装置に組み込む「セキュリティソリューションのソフトウェア開発キット(SDK:Software Development Kit)」の共同開発
(2) セキュアなIoTクラウドプラットフォームの実現
(3) 自動車向けセキュリティの共同研究
◆IoT関連の管理装置に組み込む「セキュリティソリューションのSDK」の共同開発
スマートテレビやエアコン、給湯器といった住宅設備機器など家庭内のIoTデバイスを家の外から遠隔操作する際や、家庭内の電力使用状況を把握する際に必要な管理装置(ホームゲートウェイ)に組み込むセキュリティソリューションを共同開発します。具体的には、ユビキタスの提供するIoTデバイスと管理装置が通信するためのスマートホーム関連技術と、トレンドマイクロのIoTデバイスを保護するセキュリティ技術「Trend Micro Smart Home Network(TM)」を組み合わせて、管理装置を製造、提供する事業者にSDKとして提供します。事業者は本SDKを利用することで、家庭内のIoTデバイスに対する脆弱性を悪用する攻撃やウイルスの感染から防ぐ機能を管理装置に実装できます。共同開発の第一弾として、本SDKを利用し開発した管理装置を2016年1月に米国ラスベガスで開催されるCES(Consumer Electronics Show)期間中に、トレンドマイクロの特設ブースで参考展示します。
◆セキュアなIoTクラウドプラットフォームの実現
ユビキタスが提供するIoTクラウドプラットフォーム「dalchymia(ダルキュミア)」に、トレンドマイクロの総合サーバセキュリティ対策製品「Trend Micro Deep Security(TM)」を導入し、「dalchymia」サービスのAPIとして利用できる環境を構築します。これにより、外部からの不正アクセスや脆弱性を悪用する攻撃を防ぎ、セキュアなIoTクラウドプラットフォームの提供を実現します。また、前出のIoT関連の管理装置とIoTクラウドプラットフォームを連携させることで、短期間で安全なIoT環境を実現します。
「dalchymia」は、デバイスとデータを管理するプラットフォーム(device & data management platform:D2MP)です。デバイスやアプリケーションとのインタフェース、データの保存機能、管理機能などの各種コンポーネントから構成されており、デバイスを利用したアプリケーションサービス開発を効率的に低コストで実現するために必要なAPI仕様(リファレンスアプリケーション、ファームウェア、通信モジュール)の提供を行います。HEMS機器の情報をインターネット経由で「dalchymia」にアップロードし、家庭内の電力見える化などを行うHEMSサービスなどに利用されています。
ユビキタス社は、2001年に創業された組込み機器向けを中心としたコンピュータソフトウェアの開発・ライセンスを行う企業です。ユビキタス社会において必要となる、ネットワーク関連(ホームネットワーク関連・暗号技術を含む)、データベース、システムの高速起動技術、IoT(Internet of Things)時代に向けたクラウドプラットフォームなどの多数のソフトウェアとサービスを提供しております。他と差別化された製品群で、ユビキタス社会の要請に応えます。