紺木綿地魚河岸模様絞り浴衣(今昔西村蔵)【後期】


蓼藍(たであい)


菊模様型紙(長板中形)(個人蔵)【通期】


白木綿地梅花模様浴衣(個人蔵)【前期】

国宝「上杉本洛中洛外図屏風」ほか、上杉氏ゆかりの文化財を数多く収蔵し、上杉氏や米沢の歴史と文化を紹介する米沢市上杉博物館(所在地:山形県米沢市、館長:曽根伸之)では、企画展「藍のものがたり 紅花のものがたり ~きらめく二つの色彩の伝統と現在~」を7月5日(土)より開催します。

イベント詳細: https://www.denkoku-no-mori.yonezawa.yamagata.jp/141aitobeni.html

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/439271/LL_img_439271_1.jpg
紺木綿地魚河岸模様絞り浴衣(今昔西村蔵)【後期】

■企画展「藍のものがたり 紅花のものがたり」開催の背景
日本の二大染料である「藍」「紅花」。2種類の植物から生まれる「藍色」と「紅」はそれぞれの伝統と文化を作っています。山形県の県花「紅花」はかつて県内の経済を支えた換金作物で、金のように価値がありました。そこからわずか1%だけ絞り出される「紅色」は江戸時代、貴重な染料として富裕層を虜にしました。一方庶民の日常まで普及していたのが「藍色」です。この二つの色彩にまつわる染織資料、材料、道具などから、伝統的染色文化を歴史的・民俗的視点で紹介するほか、伝統色の不思議にも科学的視点で迫り、二つの色彩の魅力と自然のサイクルの中で生活してきた日本人の暮らしや感性を紹介すべく本展覧会を企画しました。


■企画展「藍のものがたり 紅花のものがたり」について
古来、布や糸を染めるために様々な染料が使用されてきました。19世紀の中頃に化学染料が誕生するまでは、動植物から抽出した天然の染料によって色を得てきました。
日本の色彩文化において欠かせない藍色と紅色は、藍と紅花から生まれます。藍と紅花は染料でありながら、それぞれの独自の文化を築いてきました。本展では、この二大染料の色彩と染色技法の歴史、そこから生まれた意匠や衣服を紹介し、その魅力を再発見します。

画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/439271/LL_img_439271_3.jpg
菊模様型紙(長板中形)(個人蔵)【通期】

画像3: https://www.atpress.ne.jp/releases/439271/LL_img_439271_8.jpg
紅縮緬絞り刺繍花模様小袖(河北町紅花資料館蔵)【前期】

■開催概要
イベント名: 企画展「藍のものがたり 紅花のものがたり
~きらめく二つの色彩の伝統と現在~」
開催日時 : 7月5日(土)~8月31日(日)
前期:7月5日(土)~8月3日(日)
後期:8月6日(水)~8月31日(日)
(展示替:8月4日~5日)
開館時間 : 9:00~17:00(入館は16:30まで)
会場 : 米沢市上杉博物館
(〒992-0052 山形県米沢市丸の内1-2-1)
アクセス : JR山形新幹線「米沢」駅から2km
入場料 : 一般 590円(470円)
高校・大学生 390円(310円)
小・中学生 240円(190円)
※( )は20名以上の団体料金
主催 : 米沢市上杉博物館
協力 : 大倉集古館、原始布・古代織参考館、鈴木紅花研究所、
株式会社新田、赤崩草木染研究所
連携 : 最上川源流よねざわ紅花プロジェクト推進協議会
企画協力 : 株式会社イデッフ
公式サイト: https://www.denkoku-no-mori.yonezawa.yamagata.jp/141aitobeni.html

<内容>
(1)展示構成
≪藍のものがたり≫
藍は古くから日本で親しまれ、様々な染色技法と結びつき、布や糸などの染料として用いられてきました。本展では、江戸から昭和にいたる浴衣や型紙に加えて、当時の風俗を描く浮世絵などを中心に紹介し、現代もなお広く受容されている藍染の魅力を、その技法や素材、デザイン性の要素から紐解き、注染などの技法で衣装を凝らした浴衣などをとおして紹介します。

画像4: https://www.atpress.ne.jp/releases/439271/LL_img_439271_2.jpg
蓼藍(たであい)

≪紅花のものがたり≫
古くから貴族のあこがれの色であった紅は、紅花による染色です。江戸時代、山形県は良質な紅花の一大産地でした。紅染めの原料「紅餅」に加工されて、主に舟運によって京都へ運ばれました。紅染の染織や意匠から「紅」の色彩の魅力に迫ります。また、戦後、米沢にはなかった紅花染の技法について調査研究に取り組み、栽培から染織までの一貫化に挑んだ鈴木孝男氏の仕事について紹介します。

画像5: https://www.atpress.ne.jp/releases/439271/LL_img_439271_6.jpg
紅花

(2)ギャラリートーク
日程:7月5日(土) 14:00~
担当学芸員による展示解説。申し込み不要、要入場券

(3)ゲストギャラリートーク
日程:7月13日(日) 14:00~
解説:山村幸夫氏(原始布・古代織参考館館長)

(4)アウトリーチ
「赤崩草木染研究所見学」
日程:7月26日(土) 10:00~12:00
対象:高校生以上
料金:500円
定員:15名(要申込、6月25日(水) 9:00受付開始)
備考:赤崩草木染研究所現地集合

(5)募集制ワークショップ
「ナイトツアー ようこそ夜の博物館『藍と紅花のひみつ』」
日程:7月11日(金) 19:00~20:30
対象:どなたでも(中学生以下は保護者同伴)
料金:500円
定員:20名(要申込、6月11日(水) 9:00受付開始)

「紅花のふしぎ ~ハンカチをそめよう~」
日程:8月2日(土) 13:30~16:00
講師:新田克比古氏、新田翠氏(株式会社新田)
対象:小学生以上
料金:500円
定員:15名(要申込、7月2日(水) 9:00受付開始)

「愛の生葉でストールをそめよう」
日程:8月23日(土) 13:30~16:00
対象:小学生以上
料金:500円
定員:15名(要申込、7月23日(水) 9:00受付開始)


■施設概要
商号 : 米沢市上杉博物館
代表者: 館長 曽根伸之
所在地: 〒992-0052 山形県米沢市丸の内1-2-1
開館 : 2001年9月
URL : https://www.denkoku-no-mori.yonezawa.yamagata.jp/top.htm


【本件に関するお客様からのお問い合わせ先】
米沢市上杉博物館
TEL:0238-26-8001
情報提供元: @Press