3. 「Google SecOps」導入のメリット Google SecOpsは、AIを搭載したインテリジェンス主導のセキュリティ運用プラットフォームで、効率的かつ自律的なセキュリティ運用への変革を支援します。 従来のSIEM製品では、ツールを導入したものの、ログなどの分析には専門的な知識や高度なスキルが必要となり、運用担当者の確保や育成が課題となっていました。また、担当者の経験が浅い場合、運用品質が安定しないという懸念もありました。これに対し、Google SecOpsは、セキュリティ向けにカスタマイズした生成AIモデルであるGemini for Google SecOpsがケース管理やリスク分析にあたっても自然言語でサポートを提供するため、担当者の負担やスキルレベルへの依存を抑え、安定した品質で運用しやすくなることが特長です。 また、従来のSIEMでは、SIEM/SOAR/ケース管理などをそれぞれ対応する必要がありましたが、Google SecOpsはこれらを1プラットフォームで提供しており一元的な対応が可能となります。これにより、拡張や運用変更などの際に柔軟かつ低コストで対応が可能となるというメリットも生まれます。
※1:SIEMとは「Security Information and Event Management」の略称で、「セキュリティ情報イベント管理」と訳されます。さまざまなセキュリティ製品やネットワーク機器等からログを収集し分析を行い、サイバー攻撃などの兆候を検知するソリューションです。
※2:SOARとは「Security Orchestration, Automation and Response」の略称で、セキュリティ運用業務の効率化や自動化を実現するための技術、あるいはソリューションです。インシデントが発生したときのプロセスをあらかじめ定義した内容に従って、情報収集や初期調査、状況報告などを自動的に行います。
※3:UEBAとは「User and Entity Behavior Analytics」の略称で、ユーザー及びエンティティ(サーバー、ルーター、IoTデバイスなど)の行動を分析し、異常な行動を検出し、セキュリティ上の影響を解析するセキュリティソリューションです。