フィンランドのメディアアーティストで音楽プロデューサーのミッコ・H・ハーポヤ(音楽修士)が2025年4月に来日、サウンドスケープ・アートプロジェクト「Helsingin reitit - The Routes of Helsinki」の15周年記念展を行います。邦題として「ヘルシンキの道」と題し、東京・谷中のGallery TEN、埼玉・飯能のメッツァビレッジの2箇所で開催、会期中は展示のほか演奏やアーティストトーク、ワークショップなども開催します。アーバン・サウンドスケープ・アートの分野では、フィンランド人として日本初の個展となります。
■「Helsingin reitit - The Routes of Helsinki」について 「Helsingin reitit - The Routes of Helsinki」は、ミッコ・H・ハーポヤが2010年に始めた長期的なサウンドスケープ・プロジェクトです。本作はフィンランドの首都ヘルシンキの都市の音像を捉え、それをラジオフォニック作品、オーディオビジュアル・インスタレーション、学際的なアート・パフォーマンスとして創作したものです。 ハーポヤのアートは、サウンドスケープを通して、季節のサイクルや年月の経過とともに急速に変化するヘルシンキへと聴く者をいざないます。北欧の首都ヘルシンキでは、常に発展し続けるその中心部にいても、森や自然に簡単にアクセスしてその音を聴くことができ、都市に居ながら、静かな夏の夜を体験することが可能です。 本プロジェクトの最新作「Keskusmetsa(中央の森)」は、2023年にフィンランド代表として、欧州放送連合の「Prix Palma Ars Acustica」コンペティションに参加しました。
展示は、映像作品(『The First Route』2014/2017)、ヘッドフォン用の複数のバイノーラル・サウンド作品、マルチチャンネルのオーディオビジュアル・インスタレーションにより構成され、展示期間にはハーポヤ、そして共にビジュアルデザインを手がけたキラ・レスキネン(文学修士)が、学際的なアートパフォーマンスとアーティストトークを行います。
■「ヘルシンキの道 Helsingin reitit - The Routes of Helsinki 2010-2025」展示内容詳細 メイン展示:Kaupungin iho - The Skin of the City (2025, length 18:26) <1ch映像/マルチチャンネル 3D音響作品>