試作第3弾を試飲しながらのミーティング
仕込み用の三陸産牡蠣
ノンアルコールビール第3弾のアンケート結果(計30名)の年齢層
今回のノンアルコールビールの味(1(嫌い)~5(好き))
一関工業高等専門学校の中川 裕子教授は、2023年の末から医療法人社団やまと「やまと在宅診療所」の医師、管理栄養士、世嬉の一酒造と共に栄養補助飲料として利用できるノンアルコールクラフトビールの開発を行ってきました。このノンアルコールクラフトビールは、三陸の栄養豊富な牡蠣を使用しており、亜鉛を含むミネラル分やナトリウムを摂取することができます。亜鉛は体内で作ることができない必須栄養元素で、免疫機構や味覚、皮膚の形成にもかかわる重要なミネラル分です。また、塩分も含まれるため、夏の発汗時の水分補給にも適しています。試作第3弾に関するアンケートの結果をもとに2025年夏の販売を目標に現在商品を作成しています。
一関工業高等専門学校 未来創造工学科 化学・バイオ系の中川 裕子教授は、公益財団法人さんりく基金を活用して、栄養補助飲料としてのノンアルコールビールに栄養豊富な牡蠣を利活用することを提案し、岩手県一関市の酒造会社、世嬉の一酒造が試作を進めています。「世嬉の一酒造株式会社」は、「いわて蔵ビール」というビールブランドを手掛けており、イギリスで開催された<WORLD BEER AWARDS 2024>にて三陸牡蠣のスタウト(オイスタースタウト)が、スタイル別世界1位(World's Best Beer)に選ばれています。また、2021年には禁酒時代のヒール(ノンアルコールビール)もスタイル別世界1位を受賞しています。
第3弾の試作品には、三陸広田湾産の牡蠣のむき身と玄米、ゆずが入っており、これをベースに改良を加えて商品を作成します。30名の方のアンケートの結果では、平均評価が3となり、もう少し味に改善が必要と考えられました。多かった感想としては、「栄養補給目的の飲料としては比較的美味しい」「牡蠣の味が強い」「さわやか」「ビールっぽくない」でした。チームでのモニタリングにはやまと在宅診療所の医師や管理栄養士も参加し、味・栄養成分に関して忌憚ない意見を交換しました。せっかくのクラフトビール風飲料ですので、ビールらしさを目指しつつ、現在世嬉の一酒造では商品の作成に向けた最終検討を行っています。
このノンアルコールビールは、栄養素が豊富な牡蠣を材料にミネラル分やアミノ酸、塩分を手軽に摂取することができ、栄養補助だけでなく、スポーツ後やドライブ時、パーティー等でも少しリッチな気分が味わえるクラフトビール風のノンアルコール飲料です。
■一関工業高等専門学校とは
一関工業高等専門学校は、昭和39年に岩手県南部の一関市に設立され、中学校卒業後から5年一貫の準学士課程と、2年間の専攻科を設置し、一貫して産業を支える技術者を育成しています。今年で創立60周年の節目を迎えました。教育理念である「明日を拓く創造性豊かな実践的技術者の育成」を実践するため、社会のニーズに対応した技術者を育成しています。
■学校概要
学校名: 独立行政法人 国立高等専門学校機構 一関工業高等専門学校
校長 : 小林 淳哉 (こばやしじゅんや)
所在地: 〒021-8511 岩手県一関市萩荘字高梨
URL : https://www.ichinoseki.ac.jp/
■いわて蔵ビールとは
岩手県にある造り酒屋「世嬉の一酒造」が1995年に立ち上げたビールブランド。「いわて蔵ビール」は、世嬉の一酒造の酒造りの技と、醸造士の経験と知識により生まれたクラフトビールブランド。これまで多くの国際大会で受賞し、高い評価をいただいています。
工場長 後藤 孝紀は、岩手県青年卓越技能者に認定されております。
岩手の良さ・すばらしさをビールを通してお客様にお届けするというミッションのほかに、根底では、「世の人々が嬉しくなる一番の酒を目指す。」という理念をもって醸造しています。
■会社概要
社名 : 世嬉の一酒造株式会社
代表者: 代表取締役社長 佐藤 航(さとうわたる)
所在地: 〒021-0885 岩手県一関市田村町5-42
URL : https://sekinoichi.co.jp/
■医療法人社団やまととは
2011年の東日本大震災をきっかけに結成された医療支援チームがベース。2013年4月に宮城県登米市で「やまと在宅診療所 登米」を開設し、現在は在宅診療を主体とする診療所11カ所(宮城県登米市、大崎市、栗原市、仙台市若林区、仙台市青葉区、名取市、白石市、岩手県一関市、神奈川県川崎市、横浜市、高知県高知市)のほか、訪問看護ステーション、栄養ケアステーションを運営。やまと地域医療グループには医療法人社団やまとのほか、一般財団法人やまとコミュニティホスピタル(宮城県仙台市)、医療法人やまとコールメディカル福岡(福岡県宗像市)がある。
■法人概要
法人名: 医療法人社団やまと
代表者: 理事長 田上 佑輔(たのうえゆうすけ)
所在地: 〒987-0511 宮城県登米市迫町佐沼字南元丁72番地
URL : https://yamatoclinic.org/
■企画概要
「栄養補助飲料としてのノンアルコールビールの開発を目的としたさんりく産牡蠣の利活用」というテーマで、一関工業高等専門学校・世嬉の一酒造・やまと在宅診療所の三機関がタッグを組み、スポーツをされる方の栄養・水分補給にも飲んでいただけるようなノンアルコールクラフトビールの作成を目指しています。
図1
ノンアルコールビール第3弾のアンケート結果(計30名)
・年齢層
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/427725/LL_img_427725_3.jpg
ノンアルコールビール第3弾のアンケート結果(計30名)の年齢層
男性18名、女性12名の幅広い年齢層を対象に試飲して頂きました。普段ビールを飲む方はちょうど半数、普段ノンアルコールビールを飲む方は13%でした。
図2
・今回のノンアルコールビールの味を数値(1(嫌い)~5(好き))で教えてください
平均評価 3.17
画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/427725/LL_img_427725_4.jpg
今回のノンアルコールビールの味(1(嫌い)~5(好き))
今回のノンアルコールビールに関しては、好き嫌いが分かれる味となりましたが、水分と同時に栄養補給もできるノンアルコール飲料に対する印象は好ましいと仰る方が7割でした。
図3
仕込みに使う牡蠣は陸前高田産です。
画像3: https://www.atpress.ne.jp/releases/427725/LL_img_427725_2.jpg
仕込み用の三陸産牡蠣
図4
試作第3弾を試飲しながらミーティングを行った一関工業高等専門学校・世嬉の一酒造・やまと在宅診療所のメンバー
製品化に向けて目指すものがだいぶ見えてきました。ご期待ください。
画像4: https://www.atpress.ne.jp/releases/427725/LL_img_427725_1.jpg
試作第3弾を試飲しながらのミーティング
画像5: https://www.atpress.ne.jp/releases/427725/LL_img_427725_5.jpg
一関高専
画像6: https://www.atpress.ne.jp/releases/427725/LL_img_427725_6.jpg
世嬉の一酒造
画像7: https://www.atpress.ne.jp/releases/427725/LL_img_427725_7.jpg
やまと在宅診療所
情報提供元: @Press