25年のキャリアを持つ中山さんは、教育者としてだけでなく、著名なトロンボーン奏者としても活躍しています。マサチューセッツ州会議事堂での天皇誕生日祝賀演奏や、Amazonプライムシリーズ「弁護士ビリー・マクブライド」でのトロンボーン演奏など、その活動は多岐にわたります。アカデミー賞受賞俳優ビリー・ボブ・ソーントンから直々に招待され、「トロンボーンガール」役を演じた中山さんは、トロンボーンでの演奏は稀なチャイコフスキーの美しい楽曲None but the Lonely Heartで、世界中何千万もの視聴者に感動を与えました。
1980年代のライブ・エイドのようなプロジェクトや、ジョン・レノンの「イマジン」のようなグローバル・アンセムは、平和と相互理解に向けて人々を結集させる上で、音楽がいかに強力な力を持ちうるかを長年にわたって示してきたと言えるでしょう。こうした歴史的な足跡をたどり、中山さんの「Songs for World Peace」イニシアチブは、この強力な力を利用して行動と団結を鼓舞するものです。 遠山 歌子さんとのコラボレーションで創設されたこのイニシアチブは、国連などの著名なパートナーを含む世界中のサポーターを巻き込み、急速に勢いを増していて、多くの人々の心をとらえた音楽の力によって、このプロジェクトが2022年にヒロシマ音楽賞を受賞したのも当然であり、平和構築の取り組みの先陣を切る役割をさらに強固なものにしています。 中山さんは大阪で、2025年大阪万博の包括的テーマである「いのち輝く未来社会のデザイン」と、サブテーマである「いのちを救う」「いのちに力を与える」「いのちをつなぐ」を体現するパフォーマンスを通して、過去と現在を見事融合させ、このビジョンを実現することを目標にしています。