田中 久弥 教授が考案した、耳周辺に貼り付ける脳波センサ
田中 久弥 教授が考案した、耳周辺に貼り付ける脳波センサの性能検証結果
工学院大学(学長:今村 保忠、所在地:東京都新宿区/八王子市)の田中 久弥 教授(工学研究科情報学専攻)は、生体計測とその解釈を研究しており、このたび、脳波を耳周辺から計測できる脳波センサを開発しました。8月22-23日に開催される「大学見本市2024~イノベーション・ジャパン」(主催:国立研究開発法人 科学技術振興機構)において最新研究成果を企業に向けて紹介し、社会での技術活用を進めます。
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/404671/LL_img_404671_1.jpg
田中 久弥 教授が考案した、耳周辺に貼り付ける脳波センサ
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田中 久弥 教授が考案した、耳周辺に貼り付ける脳波センサの性能検証結果
従来の脳波計測は、計測キャップをかぶる、導電性ペーストが頭髪について汚れる、といった外見や装着の課題を抱えています。田中 久弥 教授は、耳介周辺に這わせるような形のセンサを考案し、ウェアラブルな脳波計測装置として活用できます。外見を損なわないという点では、イヤホン型がすでに数社から製品化されていますが、本開発品はイヤホン型よりも多チャンネル化が容易で、加えて定常状態視覚誘発電位(SSVEP)などの特定電位が観測可能です。このセンサと小型脳波計回路を組み合わせると、長時間快適に安定した脳波計測が実現します。研究室での実験では、医療用脳波計でアルファ波や複数の周波数特性と比較したところ、ほぼ同じ波形をとらえることに成功しました。
身体不自由者の意思伝達手段としてbrain-computer interface(BCI)への組み込みや、SSVEPやASSRといった電位の計測は確認できており、技術を組み合わせてゲームなどへの応用も想定しています。今後は企業等との連携を通じて実現性を高め、ヘルスケア業界や障がい者支援、エンターテインメント分野への貢献を図ります。
8月22日-23日に開催される大学見本市では、来場者はモックアップを手に取ることが可能です。
■大学見本市での出展技術
展示タイトル :耳脳波を日常計測できる電極
進捗レベル :研究フェーズ
分野 :健康・医療
ブース番号 :H-004
ショートプレゼンテーション:8月23日(金) 12:52-13:00
プレゼン会場B
■特許情報
発明の名称 :脳波計測装置
発明者 :田中 久弥、近藤 蒼大
出願人 :学校法人工学院大学
特許出願番号:特願2023-1350021
■大学見本市2024~イノベーション・ジャパン 開催概要
日時 :2024年8月22日(木)、23日(金) 両日とも10:00-17:00
会場 :東京ビッグサイト 南展示棟 南1ホール
(東京都江東区有明3-11-1)
来場対象者:企業の技術開発担当者、営業担当者、経営者、
学校関係者等、その他オープンイノベーション
および産学連携に興味のある方等
主催 :国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)
共催 :文部科学省
後援 :公益社団法人経済同友会、
独立行政法人工業所有権情報・研修館、
独立行政法人国際協力機構、
国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構、
独立行政法人中小企業基盤整備機構、
東京商工会議所、特許庁、
一般社団法人日本経済団体連合会、
日本商工会議所(50音順)
参加料 :無料
申込方法 公式サイト: https://innovationjapan.jst.go.jp/
情報提供元: @Press