『伝言猫がカフェにいます』『伝言猫が雪の山荘にいます』


著者近影(©️松山勇樹)


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『伝言猫がカフェにいます』『伝言猫が雪の山荘にいます』


株式会社PHP研究所(京都市南区・代表取締役社長 瀬津要)は、2023年12月9日にPHP文芸文庫『伝言猫が雪の山荘にいます』(標野凪 著/税込770 円)を発売しました。標野凪さんは、読者の間で「読むと心が癒される」と話題の作家で、代表作『今宵も喫茶ドードーのキッチンで。』からなるシリーズは、累計17万部を突破しています。本書は、勢いに乗る著者の最新ヒット作『伝言猫がカフェにいます』の続編です。この「伝言猫」シリーズは、天寿を全うした猫が主人公の連作短編集で、「命は消えても、つながりは消えない」という著者の思いが込められています。4万部目前の第一巻が発売直後から好評で、読者からも期待の声が多数寄せられたことが、シリーズ化の決め手となりました。


「会いたい人」に想いを届ける猫が活躍する物語


人間と旅に出たり、探偵として謎解きしたりするなど、猫が「お仕事」をする物語は枚挙に暇がありません。「伝言猫」シリーズもまた、天寿を全うし、虹の橋を渡った猫のふー太の活躍を描くお仕事小説です。ふー太は、あの世とこの世の境にあるカフェ・ポンで「伝言猫」として採用され、働くことになりました。「伝言猫」の仕事は、カフェに来店したお客様がアンケートに書いた「会いたい人」に行き、受け取った「想い」をその人に届けることです。この仕事を5回達成すれば、ふー太にも「会いたい人に会える」という報酬が待っています。ふー太が奮闘する様子に、『伝言猫がカフェにいます』の読者からは、「想いを受け取る場面にジンとした」「ふー太の、人間は複雑なことに悩みすぎるという言葉にハッとした」「うちの子も、虹の橋の向こうで頑張っていると考えたら元気になれた」など、感動のコメントが寄せられています。


第2弾はミステリ仕立て


続編『伝言猫が雪の山荘にいます』でも、ふー太は伝言猫として活躍します。依頼を受けたふー太が向かったのは、意外にも雪の山荘です。今作で著者と編集者は、続編の舞台を設定するにあたり、自分たちが「猫」や「カフェ」と同じくらい好きな「ミステリ」を取り入れたいと考えました。登場人物全員が山荘に閉じ込められたクローズド・サークルで物語が展開されるという、第一巻にはないドキドキ感を取り入れつつも、猫の視点から人間のあたたかさを見つめなおした意欲作です。


カフェを経営する猫好き作家だから描ける世界


著者の標野凪さんは、現在も都内でカフェを経営するユニークな作家です。「伝言猫」シリーズには、カフェでの豊富な接客経験と、最期を看取った飼い猫への想いがつまっています。主人公・ふー太が、すぐ居眠りをしたり、ふくらませた「しっぽ」を使って伝言を届けたりするなど、かわいらしい猫のしぐさや習性は、愛猫との暮らしを参考に描かれました。ファンタジックな設定とリアルな描写の絶妙なバランスは、本作品の魅力の一つです。「伝言猫」の世界は、たとえ会えなくても大切な存在とつながっていられることを教えてくれます。


著者:標野 凪(しめの なぎ)


静岡県浜松市生まれ。東京、福岡、札幌と移り住む。福岡で開業し、現在は東京都内で小さなお店を切り盛りしている現役カフェ店主でもある。2018年「第1回おいしい文学賞」にて最終候補となり、2019年に『終電前のちょいごはん 薬院文月のみかづきレシピ』でデビュー。著作に「終電前のちょいごはん」「喫茶ドードー」「伝言猫」シリーズほか、『占い日本茶カフェ「迷い猫」』『本のない、絵本屋クッタラ おいしいスープ、置いてます。』などがある。


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著者近影(©️松山勇樹)


書誌情報


1巻タイトル:伝言猫がカフェにいます
発売日:2022年11月22日
ページ数:256ページ
定価:770円(税込)
ISBN:978-4-569- 90261-6
判型・製本:文庫判並製
発行:株式会社PHP研究所
https://www.php.co.jp/books/detail.php?isbn=978-4-569-90261-6


2巻タイトル:伝言猫が雪の山荘にいます
発売日:2023年12月9日
ページ数:256ページ
定価:770円(税込)
ISBN:978-4-569- 90366-8
判型・製本:文庫判並製
発行:株式会社PHP研究所
https://www.php.co.jp/books/detail.php?isbn=978-4-569-90366-8


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情報提供元: @Press