Our New World (Toranomon)


製作風景


アーティスト 清川 あさみ

公益財団法人日本交通文化協会(東京都千代田区、理事長:滝 久雄)は、森ビル株式会社(東京都港区、代表取締役社長:辻 慎吾 ※)、公益財団法人メトロ文化財団(東京都千代田区、会長:奥 義光)の協賛のもと、大型ステンドグラスのパブリックアート「Our New World (Toranomon)」を制作しました。東京メトロ日比谷線「虎ノ門ヒルズ駅」の地下2階 改札内コンコースに常設し、2023年7月15日(土)から公開します。

※“辻”のしんにょうの点の数は1つです。

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/362248/LL_img_362248_1.jpg
Our New World (Toranomon)

本パブリックアートは、華やかで斬新な発想をもつアーティストの清川 あさみ氏が原画・制作監修を務めました。「見た事ないあり方のステンドグラスで地下であっても動きのある世界を表現したい。人も景色も未来に向かって移ろっていく。その移ろいを表現したい。」そのような想いをもって大型のステンドグラスを手掛けた清川氏は、清川氏が今までに訪れた世界中の都市や新しい虎ノ門エリアの風景を集めて、誰も見たことのない新たな都市を創造しました。見る角度によって見え方が変わる効果を取り入れることで、無数のイメージからなるそれぞれの都市の歴史や文化の多様性とその重なりが浮かび上がります。
歩みを進めるごとに景色は変わり、今見た景色は過去になり、明日見る景色は今見た景色とは違う新たな未来を見せ、行き交う人々に刺激や時のながれを感じさせます。地下空間に広がる誰も見たことのない都市「Our New World (Toranomon)」は、近代的かつ「駅まち一体」となった虎ノ門ヒルズ駅と結びつき、新たな虎ノ門の街とつながって、共存していきます。

今回の製作は、清川氏が約2カ月かけて原画の段階からアイデアを出しながら監修しました。鉛桟を使わない、「視覚的に動きを感じる新しいステンドグラスの在り方」について試作を重ね制作しました。そして静岡県熱海市のクレアーレ熱海ゆがわら工房(以下 クレアーレ)の7人のステンドグラス職人が、約8カ月かけて製作しました。縦約2.7メートル、横約6.0メートルの大きさで、ガラスは全243種類、3,351ピースを使用しています。加えて、ステンドグラスの上に見る角度によって見え方が変わるレンチキュラー効果の高いレンズの型ガラスを重ねて、立体感や動きを出しています。クレアーレでは、面積あたりで使用したガラスのピース数は過去最多となり、複層型のステンドグラス作品は初めてとなります。

なお、当作品は日本交通文化協会が手掛けるパブリックアートとして557作品目となります。


■大型ステンドグラス「Our New World (Toranomon)」製作風景
クレアーレ熱海ゆがわら工房では、ヨーロッパ中世からの伝統的な製法で、ドイツのマイスターが1枚1枚手づくりした手吹きガラス「アンティークグラス」を使用しています。味わい深く、このガラスを透過した光が壁や床につくり出す「映り込み」の美しさは比類ありません。ガラスに絵を描いて焼き付ける「絵付け」では、鉄や銅などの金属とガラスの粉末からできている「グリザイユ」と呼ばれるステンドグラス専用の顔料を使用。絵付けされたガラスは、630℃で焼き付けられます。こうして、100年以上経っても色褪せることのない美しい作品が生み出されます。

画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/362248/LL_img_362248_2.jpg
製作風景

■大型ステンドグラス「Our New World (Toranomon)」作品概要
<当事業の目的>
(1)アーティスト・清川 あさみ氏の原画をもとにしたステンドグラス作品によるパブリックアート普及の重要性を追求
(2)パブリックアートを通じて気軽に芸術に慣れ親しむことで、人々の心を和ませ元気づける空間を創出
(3)東京都心部の観光資源開発と地域活性化に貢献

<設置場所>
東京メトロ日比谷線「虎ノ門ヒルズ駅」地下2階 改札内コンコース

<規模と仕様>
縦 約2.7m・横 約6.0m、LED内蔵のステンドグラス

<原画・制作監修>
清川 あさみ氏

<題名>
Our New World (Toranomon)

<協賛>
森ビル株式会社、公益財団法人メトロ文化財団

<ステンドグラス製作>
クレアーレ熱海ゆがわら工房(静岡県熱海市泉230-1)

<作家プロフィール>
清川 あさみ(きよかわ あさみ) 兵庫県生まれ
現在は東京を拠点に活動する清川 あさみは、90年代より雑誌の読者モデルとして注目を集め、2000年代には文化服装学院にて服飾を学びながら、「ファッションと自己表現の可能性」をテーマにアーティストとしての創作活動を開始し国内外で多数の展覧会を開催し、その活動は常に高い注目を集めています。
清川の作品は、ソーシャルメディアや雑誌などのメディアシステムを通して日々膨大な情報に晒される社会で、個人のアイデンティティの内と外の間に生じる差異や矛盾に焦点を当て、可視化します。
写真や雑誌、本や布に刺繍を施す独自の手法を用いた作品でよく知られ、代表作として「美女採集」「Complex」「TOKYO MONSTER」などのシリーズがあり、個展や世界各地のグループ展やフェアに参加し、近年は表現・活動の領域を広げ広告、映像、空間、プロダクトデザインなどのクリエイティブに携わるとともに、絵本の制作や地方創生事業にも取り組む。

<企画・制作>
公益財団法人日本交通文化協会 https://jptca.org/
情報提供元: @Press