各施設が独創的なテーマで、圧倒的非日常を提供する「星のや」。沖縄県・読谷村にある滞在型リゾート「星のや沖縄」では、2023年6月1日から8月31日の期間、重要無形文化財・喜如嘉(きじょか)の芭蕉布の美しさと品格に触れる「涼やかに着なす、芭蕉布の世界」を開催します。芭蕉布は、糸芭蕉の繊維から作る沖縄を代表する織物で、琉球王朝時代には涼しさを感じられる装いとして広く用いられていました。当プログラムでは、人間国宝 平良 敏子氏をはじめとする女性たちが復興させ、次世代へ伝承される大宜味村・喜如嘉の芭蕉布の工房を訪れ、畑づくりから一貫して手仕事で行われる技と想いに触れます。また、星のや沖縄の施設内で、芭蕉布の着物をまとい、海からの風を感じながら庭の散策を楽しむ他、芭蕉布とゆかりのある琉球古典舞踊を鑑賞します。盛夏を迎える沖縄で、琉球王朝時代から続く涼を感じるこの上ない優雅な体験です。


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背景


芭蕉布は 600 年前の琉球王朝時代より、琉球王府の王族から庶民まで幅広く使われてきた伝統的な織物です。琉球王朝時代、冊封使が大きな芭蕉葉の陰で涼み、機織りの音に耳を傾けていたという歌からも芭蕉は夏の暮らしに欠かせない存在だったと言えます(*)。当プログラムでは、琉球王朝時代から続く素晴らしい工芸品を知って欲しい、喜如嘉の女性たちが守る技術と情熱に触れて欲しいと開発しました。羽のように薄い芭蕉布が海からの風をはらむ、琉球王朝時代から続く沖縄の涼を感じます。
(*)参考文献 「徐葆光 奉使琉球詩 船中集」


喜如嘉の芭蕉布とは


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芭蕉布は、亜熱帯を中心に分布する植物・糸芭蕉の天然繊維を原料とした沖縄を代表する織物です。沖縄では自生している芭蕉ですが、沖縄県北部・村の喜如嘉という地域で作られる芭蕉布は、より良質な糸を採るために、糸を採取するまでに3年をかけて芭蕉を育て、糸取りから仕上げまで一貫した共同作業で作られています。民藝運動の主唱者・柳宗悦の著書「芭蕉布物語」では、「今時こんな美しい布はめったにないのです。いつ見てもこの布ばかりは本物です」と称賛され、1974年には、国の重要無形文化財に「喜如嘉の芭蕉布保存会」指定されました。代表の平良敏子氏(1921-2022)は、2000年重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定され、喜如嘉の女性たちと手掛けた素晴らしい技とその情熱は、次世代に伝承されています。


「涼やかに着なす、芭蕉布の世界」特徴



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芭蕉布は琉球王朝時代の夏の装いに欠かせない伝統的な織物です。 特に上質な芭蕉布は、中国や江戸幕府への献上品としても重用されてきました。最初のプログラム「芭蕉布サロン」では、沖縄県北部の大宜味村にある「芭蕉布会館」へ星のや沖縄のスタッフと訪れます。喜如嘉では、「芭蕉布作りは畑仕事から」と言われ、より良質な糸を採取するために、糸芭蕉の畑をつくり栽培から行っています。保存会の方々の案内のもと、糸芭蕉が育つ広大な畑を見学した後、繊維を取り出す「苧引き」や「絣結び」「織り」など全ての工程を手作業で行う工房にお邪魔します(*)。丁寧な作業について学び、琉球王朝時代からの歴史や国の重要無形文化財に指定された技と想いを知ります。
(*)見学できる工程は、その日の作業内容によって異なります。


2 海からの風をはらむ軽やかな「芭蕉布」をまとい、沖縄の盛夏を涼やかに過ごす


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芭蕉布は、風通しのよいさらりとした生地です。薄く張りがある布は「トンボの羽」とも形容され、夏場でも肌にまとわりつきにくく、涼しさを感じられるのが特徴です。 琉球王朝時代には、芭蕉布の着物が珍重され、王府内でも夏の装いとして用いられていました。今では、沖縄県内でも手に届くことが少なく、中でも重要無形文化財に指定された喜如嘉の芭蕉布は、ギャラリーで鑑賞する貴重な着物です。今回、喜如嘉の芭蕉布保存会の協力を得て、風が通り抜ける芭蕉布ならではの着心地を特別に体験します。専任の着付け師が施す芭蕉布の着物と芭蕉布の帯の美しい着姿で、星のや沖縄の庭や浜辺を散策する涼やかなひと時を楽しみます。


3 踊り手がまとう優美な芭蕉布で、琉球王朝時代に想いを馳せる琉球舞踊を特別鑑賞


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琉球王朝時代の夏の過ごし方を倣い、星のや沖縄の道場で琉球舞踊を鑑賞します。道場を貸し切って行うプラン限定の演目は、暑い夏の日を涼むために慣れ親しんでいる団扇への感謝を表す古典舞踊「作田(つぃくてん)」です。手に持つ団扇にも芭蕉布を使用する他、踊り手の衣装には特別展で展示されるほど貴重な芭蕉布の胴衣(ドゥジン)と裙(カカン)に、鮮やかな芭蕉布の着物を羽織ります。踊り手の優雅な舞と海からの涼やかな風をはらむ芭蕉布を愛でながら、琉球王朝時代に想いを馳せる、この上ない時間を過ごします。


滞在スケジュール 例


7:00 星のや沖縄 出発
9:00 大宜味村・喜如嘉の芭蕉布会館で「芭蕉布サロン」 畑や工房を見学
12:30 出発
14:00 星のや沖縄 戻り
17:00 着物の着付け、星のや沖縄の庭を散策
18:00 道場にて、琉球舞踊をプライベート鑑賞


「涼やかに着なす、芭蕉布の世界」概要


期間     :2023年6月1日~8月31日
料金     :1組  1,000,000円(税・サービス料込)*宿泊料別
含まれるもの :芭蕉布会館での「芭蕉布サロン」、芭蕉布の着付け体験、
琉球古典舞踊の鑑賞(全てプライベート開催)
定員     :1日1組(2名まで)
予約     :公式サイト([https://hoshinoya.com/okinawa/]{https://hoshinoya.com/okinawa/})にて2週間前まで受付
備考     :天候により実施内容が変更になる場合があります。


■星のや


「夢中になるという休息」をコンセプトに、施設ごとの独創的なテーマで、圧倒的非日常を提供する「星のや」。国内外に展開する各施設では、その土地の風土、歴史、文化などの本質を識る喜びを滞在に織り込み、訪れた人を日々の時間の流れから解き放ちます。
URL :[https://hoshinoya.com]{https://hoshinoya.com}


■星のや沖縄


沖縄の贅沢を集めた、海岸線に沿うリゾート。沖縄の史跡から発想を得た「グスクウォール」と美しい自然海岸に囲まれた敷地に、色彩豊かな畑と庭、穏やかな海に臨むオーシャンフロントの客室が広がります。沖縄文化が馴染む空間で海を眺めて暮らす、グスクの居館です。
〒904-0327 沖縄県中頭郡読谷村字儀間474/客室数 :100室
[https://hoshinoya.com/okinawa/]{https://hoshinoya.com/okinawa/}


情報提供元: @Press