そんな折、Ruby on Railsが7へとアップデートされました。Ruby on Rails7の特徴の1つは素早い画面表示を含めた全体の高速化です。VALUE KITにもRuby on Rails7を導入すれば、画面の表示速度を向上できます。
そこでサイバーウェーブでは、IT業界でもいち早くRuby on Rails7を導入しました。これまでRuby on Rails5で運用していたVALUE KITをバージョンアップさせ、Ruby on Rails7の機能をベースにした「VALUE KIT ver.2」をリリースしました。
今回のバージョンアップでは「Ruby on Rails7の設計思想にできるかぎり則ること」を目指しました。Ruby on Railsが目指す方向に沿ってVALUE KITを構築することで、Ruby on Railsの今後のアップデートに継続してすばやく対応できるようにするためです。
バージョンアップ前は、画面が表示されるまでに4~9秒ほど必要になっていました。しかしRuby on Rails7を導入したことで500ミリ秒~1秒の時間で表示できるようになり、格段にユーザーの使いやすさが向上しました。
今回のVALUE KITのバージョンアップは、Ruby on Rails7のアップデート(2021年12月16日)から1年もたたずに成功させることができました。挑戦的な試みに早期から着手できた理由は、VALUE KITの設計思想にあります。
VALUE KITは、すべての開発プロジェクトの雛形となる「原本」と、それぞれのお客様ごとにカスタマイズした「コピー」を分離しています。原本の改修をしても、お客様ごとに実稼働しているコピーのVALUE KITへは影響を与えないようになっているため、難易度の高いバージョンアップにも安全に取り組むことができます。
■使いやすい画面設計 また、Ruby on Rails7の導入に合わせてVALUE KIT が提供する管理画面のデザインをユーザーにとってわかりやすいようにリニューアルしました。