100%植物、天然バイオマス由来生分解性樹脂ボトル


100%天然バイオマス由来生分解性樹脂ペレット


植物、天然バイオマス由来生分解性樹脂製歯ブラシ


植物、天然バイオマス由来生分解性樹脂製ボールペン

脱炭素、カーボンニュートラル社会構築のための、環境、エネルギー分野における最先端技術を研究開発するGSアライアンス株式会社(Green Science Alliance Co., Ltd:本社:兵庫県川西市、代表取締役:森 良平)は、“世の中の石油由来の化学製品を、全て植物、天然バイオマス由来に置き換える”というタイトルで論文を発表しました。


■概要
タイトル: Replacing all petroleum-based chemical products with natural biomass-based
chemical products: a tutorial review
論文誌名: RSC Sustainability (英国王立化学会)
著者 : 森 良平
発表時 : 2023年1月初旬
URL : https://pubs.rsc.org/en/content/articlelanding/2023/su/d2su00014h

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/341338/LL_img_341338_1.jpg
100%植物、天然バイオマス由来生分解性樹脂ボトル

GSアライアンス株式会社は、国連の定めているSDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)の達成を目指す具体的な技術(植物、天然バイオマス系生分解性プラスチック、次世代型二次電池、次世代型燃料電池、量子ドット、金属有機構造体、天然深共晶溶媒、プラスチックリサイクル、人工光合成の技術など)を研究開発しています。

これらの技術が注目され、2020年に、国連機関の1つであるUNOPS S3i Innovation Centre Japanが支援するスタートアップ企業として採択されました。本論文は、その中でも開発してきた植物、天然バイオマス系生分解性プラスチック、天然バイオマスコーティング材料、天然バイオマス系塗料などの化学製品群を説明する総説論文となっています。

地球の人口は最近80億人に達し、この人口爆発による気候変動、地球温暖化、森林の消滅、砂漠化、生物種の絶滅、水汚染、プラスチック汚染などの環境破壊は深刻になっています。地球温暖化の主な原因は、CO2やメタンなどの温暖化ガスの急増と言われています。プラスチック汚染問題に関しても、既に我々人体にマイクロプラスチック、呼吸している大気中からナノプラスチックが入りつつあり、人体や生態系への影響が懸念されています。このようなプラスチックは主に石油から作られています。

世の中にはこれらプラスチック以外にも樹脂、燃料、コーティング材料、塗料、色材、ゴム、繊維、化粧品、洗剤、界面活性剤、接着剤、肥料、潤滑剤、可塑剤など、無数の化学製品であふれていて、ペットボトル、医療機器、自動車部品、家電、オフィス、家庭用器具、消費財などに使用されています。

これらの製品は、全て石油から作られているので、生産時にCO2が発生します。また、廃棄、燃焼された時には、プラスチックなどの化学製品内に固定されていた石油由来の炭素が、CO2となり大気中へ排出されます。この現象は国連が定めているSDGsの考え方とも異なり、石油から生産し、消費して、環境を破壊するという、一方方向の人間の消費活動です。

このような製品に対して、GSアライアンス株式会社は、これまで、植物、天然バイオマス由来、かつ生分解性のあるプラスチック、樹脂などを開発してきました。さらに、プラスチックだけにとどまらず、上述したように燃料、コーティング材料、塗料、色材インキ、ゴム、繊維、化粧品、洗剤、界面活性剤、接着剤、肥料、潤滑剤、可塑剤、UV硬化型樹脂、セルロースナノファイバーなどあらゆる化学製品群を、石油ではなく、植物、天然バイオマスから作るよう開発を進め、商品化してきています。商品によっては、石油系材料を一切含まない、100%天然バイオマス材料由来の製品も開発しました。

これらの植物、天然バイオマス由来の化学製品は、植物が成長過程において大気中のCO2を吸収するので、廃棄時にもカーボンニュートラルに近づくと言えます。一方で、生産時には、CO2が発生するので、再生可能エネルギーを用いた生産体制を整えるなどの努力も必要です。

必要となる製品強度、コストなどの面で、石油由来の化学製品と比較して課題が残るものの、できるだけ、石油由来の化学製品を植物、天然バイオマス由来の化学製品に置き換えていく、というコンセプトに戻づいて、研究開発しています。
最近は、“No more Petroleum, No more Fossil Fuel”というコンセプトとも表現しています。

このRSC Sustainabilityという科学論文誌は、SDGs課題解決に向けての具体的な化学技術を掲載する、英国王立化学会が最近新しく出版した論文誌であり、特に、SDGsの17個ある目標のうちの12番目の目標である、つくる責任、つかう責任 (Responsible Consumption and Production:持続可能な生産消費形態を確保する)の解決に向けての科学技術を掲載する論文集です(12番目の目標だけには限らない)。

GSアライアンス株式会社としては、今後は、投資を募り、石油由来の化学製品を、全て植物、天然バイオマス由来の化学製品に置き換える本事業を、国内外に加速していく予定です。


■会社概要
商号 : GSアライアンス株式会社(冨士色素株式会社グループ)
代表者 : 代表取締役 森 良平博士(工学)
本社所在地: 〒666-0015 兵庫県川西市小花2-22-11
事業内容 : カーボンニュートラル、脱炭素、SDGs課題に取り組む環境、
エネルギー分野の最先端技術の研究開発
(国連のスタートアップ企業支援プログラムUNOPS GIC KOBEに2020年に採択)
URL : https://www.gsalliance.co.jp/
情報提供元: @Press