GSアライアンス株式会社は、国連の定めているSDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)の達成を目指す具体的な技術(植物、天然バイオマス系生分解性プラスチック、次世代型二次電池、次世代型燃料電池、量子ドット、金属有機構造体、天然深共晶溶媒、プラスチックリサイクル、人工光合成の技術など)を研究開発しています。
これらの技術が注目され、2020年に、国連機関の1つであるUNOPS S3i Innovation Centre Japanが支援するスタートアップ企業として採択されました。本論文は、その中でも開発してきた植物、天然バイオマス系生分解性プラスチック、天然バイオマスコーティング材料、天然バイオマス系塗料などの化学製品群を説明する総説論文となっています。
必要となる製品強度、コストなどの面で、石油由来の化学製品と比較して課題が残るものの、できるだけ、石油由来の化学製品を植物、天然バイオマス由来の化学製品に置き換えていく、というコンセプトに戻づいて、研究開発しています。 最近は、“No more Petroleum, No more Fossil Fuel”というコンセプトとも表現しています。
このRSC Sustainabilityという科学論文誌は、SDGs課題解決に向けての具体的な化学技術を掲載する、英国王立化学会が最近新しく出版した論文誌であり、特に、SDGsの17個ある目標のうちの12番目の目標である、つくる責任、つかう責任 (Responsible Consumption and Production:持続可能な生産消費形態を確保する)の解決に向けての科学技術を掲載する論文集です(12番目の目標だけには限らない)。