萩原朔太郎大全2022ポストカードデザイン


室生犀星記念館外観


菊池寛記念館外観


世田谷文学館展覧会ポスター

萩原朔太郎没後80年を記念して全国で同時多発的に開催される「萩原朔太郎大全2022」。各施設で開催を予定している催しの全容が決定いたしました。朔太郎の聖地・前橋文学館で開催する3つの展示についてもご紹介します。

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/326264/LL_img_326264_1.jpg
萩原朔太郎大全2022ポストカードデザイン

AD=榎本了壱 D=ATAMATOTEInternational 坂口真理子


■全国的広がりを見せる「朔太郎の世界」
1. 全国初の同時期開催、「萩原朔太郎」を多角的側面から取り上げ紹介
主な展示をご紹介します。

●室生犀星記念館「朔太郎没後80年・犀星没後60年記念 詩の双生児 君は土、彼は硝子」
会期:7月16日~11月6日(日)
前橋と金沢。それぞれの故郷で全くちがう境遇にありながら、「詩」の上で出会った萩原朔太郎と室生犀星。時には恋人のように、時には兄弟のように、時には敵同士となりながら、生涯無二の親友であり続けた二人の友情のヒストリーを、数々のエピソードとともに、振り返っていきます。

●菊池寛記念館第31回文学展「永遠の漂泊者―萩原朔太郎」
会期:10月1日(土)~11月6日(日)
菊池寛記念館30周年を記念した文学展として、萩原朔太郎の生涯と詩の世界を、自筆原稿やノート、書簡、楽器、写真などとともに(一部コーナーでは菊池寛との関わりも)紹介します。
関連行事として、前橋文学館館長 萩原朔美氏による講演会、音楽コンサート、朗読会などを開催します。

●世田谷文学館「月に吠えよ、萩原朔太郎展」
会期:10月1日(土)~2023年2月5日(日)
「人は一人一人では、いつも永久に、永久に、恐ろしい孤独である」(『月に吠える』)。朔太郎の詩は、世代や立場による分断が進み、気づけば一人一人が孤立を余儀なくされている現代の私たちに鋭く、強く迫ってきます。彼が、孤独の先に見たものとは―。直筆資料や、朔太郎に触発された現代の作家たちによる作品を通して見ていきます。

●田端文士村記念館「朔太郎・犀星・龍之介の友情と詩的精神~タバタニサクタロウキタリ~」
会期:10月1日(土)~2023年1月22日(日)
萩原朔太郎、室生犀星、芥川龍之介の原稿や書簡等を展示し、田端における3人の友情のエピソードや互いの批評から窺える詩的精神についてご紹介します。初公開する『月に吠える』収録の「見しらぬ犬」詩稿と、犀星が亡き朔太郎への想いを綴った「えらさといふこと」原稿は必見です!!

●福井県ふるさと文学館「師・萩原朔太郎と三好達治」
会期:10月1日(土)~2023年1月9日(月・祝)
近代詩史に大きな足跡を残した萩原朔太郎と、朔太郎を師と仰ぎ、その詩業を多方面から批評し称えた福井ゆかりの詩人・三好達治。朔太郎への想いが記された三好達治の書簡や、その死を悼んで詠った「師よ 萩原朔太郎」の書幅など、貴重な自筆資料を中心にして二人の交友と詩の魅力を紹介します。


2. 朔太郎の聖地・前橋文学館では3つの展覧会を開催。見応え抜群、是非ご来館を
(1) 企画展「ふだん着の詩集、よそゆきの詩集―萩原朔太郎著作展」
萩原朔太郎が生前に出版した単著を、希少本である異装版も含めて一堂に展示。装丁の特徴や違い、変遷などから朔太郎が自身の著作に込めた思いを探ります。会期中、月1回 程度、『月に吠える』初版無削除版を手にとって読めるイベントも開催。
会期 :9月17日(土)~12月11日(日)(水曜休館、11月23日は開館し、24日休館)
会場 :前橋文学館2階朔太郎展示室
観覧料:100円(特別企画展開催中は共通観覧券500円)

(2) 特別企画展「そこに何をみたか―萩原朔太郎研究会58年の軌跡 萩原朔太郎研究会歴代会長展」
「詩人・萩原朔太郎を研究する」をテーマに、伊藤信吉さん、西脇順三郎さん、那珂太郎さん、三浦雅士さん、松浦寿輝さんら萩原朔太郎研究会の歴代会長が朔太郎をどう捉えたかを著書や研究会会報の言葉から紹介します。
会期 :10月1日(土)~2023年1月15日(日)
(水曜・年末年始休館、11月23日は開館し、24日休館)
会場 :前橋文学館2階企画展示室
観覧料:500円

(3) 企画展「見よ、友情の翼、高く飛べるを アニメ『啄木鳥探偵處』展」
2020年放送のアニメ「啄木鳥探偵處」は文明開花の浅草界隈を舞台に石川啄木と金田一京助が萩原朔太郎らの仲間とともに数々の怪事件に挑む探偵物語。展示ではアニメ作品を中心に紹介。啄木と朔太郎にも焦点を当て、二人の表現活動の足跡を辿ります。
会期 :10月15日(土)~1月22日(日)
(水曜・年末年始休館、11月23日は開館し、24日休館)
会場 :前橋文学館3階オープンギャラリー
観覧料:無料


【参加施設・開催内容等】
1. 施設・団体名:北海道立文学館
タイトル :ふみくらの中の朔太郎
会期 :10.29~12.25

2. 施設・団体名:井上靖記念館
タイトル :井上靖と萩原朔太郎
会期 :10.1~1.9

3. 施設・団体名:市立小樽文学館
タイトル :萩原朔太郎と伊藤整-〈若い詩人〉の憧憬-
会期 :9.3~11.3

4. 施設・団体名:石川啄木記念館
タイトル :石川啄木と萩原朔太郎
会期 :9.27~1.22

5. 施設・団体名:日本現代詩歌文学館
タイトル :「萩原朔太郎大全2022」共同企画 萩原朔太郎に捧げる詩歌
会期 :10.1~10.31

6. 施設・団体名:白鳥省吾記念館
タイトル :萩原朔太郎-省吾と同時代の詩人-
会期 :8.2~1.29

7. 施設・団体名:いわき市立草野心平記念文学館
タイトル :萩原朔太郎大全2022-詩の岬-
会期 :10.8~12.18

8. 施設・団体名:共愛学園前橋国際大学
タイトル :音楽でたどる朔太郎(仮)
会期 :10.24~11.14

9. 施設・団体名:群馬県立土屋文明記念文学館
タイトル :私の同郷の善き詩人
会期 :10.8~12.18

10. 施設・団体名:群馬県立図書館
タイトル :萩原朔太郎大全2022連動企画「萩原朔太郎展」
会期 :9.30~10.26

11. 施設・団体名:群馬県立歴史博物館
タイトル :萩原朔太郎の生きた時代
会期 :10.8~12.4(仮)

12. 施設・団体名:群馬県立近代美術館
タイトル :「萩原朔太郎大全2022」連携展示詩とイメージ-司修作品を中心に
会期 :11.1~12.21

13. 施設・団体名:群馬県立文書館
タイトル :開館40周年記念テーマ展示
前橋藩から朔太郎へ~母方八木家と藩士諸家の文書展
会期 :8.6~12.25

14. 施設・団体名:太田市美術館・図書館
タイトル :萩原朔太郎大全2022
会期 :9.28~10.23

15. 施設・団体名:さいたま文学館
タイトル :朔太郎大全inさいたま文学館(仮)
会期 :11.30~12.25(仮)

16. 施設・団体名:市川市文学ミュージアム
タイトル :月に吠えらんねえ展
~ようこそ!おもひ まぼろし ことだまの街へ~
会期 :10.8~12.11

17. 施設・団体名:公益財団法人日本近代文学館
タイトル :未定
会期 :12.3~2.11

18. 施設・団体名:世田谷文学館
タイトル :月に吠えよ、萩原朔太郎展
会期 :10.1~2.5

19. 施設・団体名:竹久夢二美術館
タイトル :夢二をとりまく人間関係-交流から生まれた美と言の葉-
会期 :10.1~12.25

20. 施設・団体名:東京都北区立中央図書館
タイトル :田端文士とキーン先生~萩原朔太郎~
会期 :11.1~2.5

21. 施設・団体名:田端文士村記念館
タイトル :朔太郎・犀星・龍之介の友情と詩的精神
~タバタニサクタロウキタリ~
会期 :10.1~1.22

22. 施設・団体名:大田区立郷土博物館
タイトル :萩原朔太郎と馬込の文士たち
会期 :9.27~12.11

23. 施設・団体名:公益財団法人大田区文化振興協会
タイトル :『馬込文士村空想演劇祭2021』日本のラジオ『ヨビゴエ』
~萩原朔太郎詩集「月に吠える」「青猫」より~
会期 :10月配信

24. 施設・団体名:慶應義塾大学アート・センター、三田文学会
タイトル :萩原朔太郎大全2022 シンポジウム 萩原朔太郎と詩の未来(仮)
会期 :10.22

25. 施設・団体名:大正大学附属図書館
タイトル :萩原朔太郎とその周辺の人々(仮)
会期 :10.1~12.24(仮)

26. 施設・団体名:「天上の花」製作運動体
タイトル :映画「天上の花」
会期 :公式Twitter参照

27. 施設・団体名:四季派学会
タイトル :四季派学会冬季大会
会期 :11月~12月のうち1日

28. 施設・団体名:明治大学理工学研究科総合芸術系
タイトル :朔太郎と歩く
会期 :12.1~12.24

29. 施設・団体名:鎌倉文学館
タイトル :特集展示「朔太郎とカマクラ」
会期 :10.2~12.23

30. 施設・団体名:小田原文学館
タイトル :小田原時代前後の白秋とその周辺 没後80年目の回想(仮)
会期 :10.1~11.30

31. 施設・団体名:ドナルド・キーン・センター柏崎
タイトル :萩原朔太郎とドナルド・キーン(仮)
会期 :10.1~10.31

32. 施設・団体名:室生犀星記念館
タイトル :朔太郎没後80年・犀星没後60年記念
詩の双生児-君は土、彼は硝子-
会期 :7.16~11.6

33. 施設・団体名:金沢美術工芸大学
タイトル :萩原朔太郎×恩地孝四郎
会期 :10.3~12.27

34. 施設・団体名:福井県ふるさと文学館
タイトル :師・萩原朔太郎と三好達治
会期 :10.1~1.9(仮)

35. 施設・団体名:山梨県立文学館
タイトル :常設展・芥川龍之介コーナー
萩原朔太郎 芥川龍之介への手紙
会期 :10.4~11.30

36. 施設・団体名:堀辰雄文学記念館
タイトル :萩原朔太郎没後80年 萩原朔太郎と堀辰雄
会期 :7.14~12.27

37. 施設・団体名:軽井沢高原文庫
タイトル :文学のふるさと・軽井沢-朔太郎、犀星、龍之介、辰雄…-
会期 :10.14~11.30

38. 施設・団体名:焼津小泉八雲記念館
タイトル :HOURAI 八雲と朔太郎が見た日本
会期 :10.8〜11.17

39. 施設・団体名:愛知大学豊橋キャンパス
タイトル :丸山薫と萩原朔太郎-丸山薫あて、朔太郎書簡の里がえり
会期 :10.3~12.2

40. 施設・団体名:弱法師
タイトル :青年・朔太郎、青き月光のたましひ(仮)
会期 :11.8~11.20

41. 施設・団体名:古美術近藤
タイトル :青年・朔太郎、青き月光のたましひ(仮)
会期 :11.8~11.20

42. 施設・団体名:公益財団法人 吉備路文学館
タイトル :吉備路近代文学の7人展-生誕・没後記念-
会期 :11.13~2.26

43. 施設・団体名:永瀬清子展示室
タイトル :詩人の系譜-萩原朔太郎から永瀬清子へ
会期 :12.9〜3.26

44. 施設・団体名:中原中也記念館
タイトル :萩原朔太郎と中原中也-萩原朔太郎大全2022(仮)
会期 :10.6~11.27

45. 施設・団体名:菊池寛記念館
タイトル :永遠の漂泊者-萩原朔太郎
会期 :10.1~11.6

46. 施設・団体名:坂出市万葉会館
タイトル :萩原朔太郎と詩友 中河与一 ~狭岑の島を訪ねて~
会期 :10.1~30の土日祝

47. 施設・団体名:壺井栄文学館
タイトル :80年の時を経て小豆島で繋がった4人の作家
会期 :10.1~1.10

48. 施設・団体名:北原白秋生家・記念館
タイトル :白秋と朔太郎の世界~朱欒から朱欒へ~
会期 :10.1~1.10

49. 施設・団体名:くまもと文学・歴史館
タイトル :煩悶と運命-朔太郎と熊本のゆかり-
会期 :10.14~12.5

50. 施設・団体名:アーツ前橋
タイトル :萩原朔太郎大全2022 朔太郎と写真
会期 :11.19~3.5

51. 施設・団体名:前橋市立図書館
タイトル :いつか私は詩人朔太郎に出会う運命にあった
-前橋市立図書館と渋谷国忠-
会期 :10.1~1.15

52. 施設・団体名:前橋文学館
タイトル :そこに何をみたか
-萩原朔太郎研究会58年の軌跡萩原朔太郎歴代研究会長展
会期 :10.1~1.15


■企画概要
1. 企画名:萩原朔太郎大全2022
2. 会期 :2022年10月1日~2023年1月10日(中心会期)
3. 主催 :朔太郎大全実行委員会
4. 共催 :開催各館、前橋市
5. 後援 :前橋市教育委員会、前橋市文化協会
6. 協力 :公益社団法人日本文藝家協会、全国文学館協議会、
萩原朔太郎研究会、萩原朔 太郎賞の会、東和銀行、
株式会社新潮社、前橋文学館友の会
7. 協賛 :株式会社ジンズホールディングス・朝日印刷工業株式会社
8. 概要
詩人・萩原朔太郎の没後80年にあたる2022年、朔太郎を介した企画展「萩原 朔太郎大全2022」が全国52か所の文学館や美術館、大学等で開催されます。 本企画は自筆原稿や写真をはじめ朔太郎に関する資料とその他の知的情報を各館で交換し、共にPRを図り、それぞれ特色ある展覧会を同時多発的に全国各地で開催するというものです。
分野を越えてこれほど多くの施設がそれぞれ独自の角度で同時期に朔太郎を展観する試みは、これまでに例がありません。本企画は全国的なネットワークで朔太郎を「共有する」ことの意義を感得する貴重な機会であり、また「言葉」の新しいあり方を創出するきっかけとなることでしょう。
なお、テーマ・規模・展覧会期は各館の事情に合わせて、上記2の会期に重複する形で開催されます。(例:2022年9月から2022年10月まで、同年11月から2023年2月まで)


■萩原朔太郎(はぎわら さくたろう)
1886(明治19)年11月1日―1942(昭和17)年5月11日。群馬県前橋市生まれ。詩人。従兄である萩原栄次から短歌の手ほどきを受け、文学の道に入る。後に詩に転じ、1917(大正6)年に第一詩集『月に吠える』を刊行。口語の緊迫したリズムで、感情の奥底を鮮烈なイメージとして表現し、後の詩壇に大きな影響を与えた。さらに、1923(大正12)年に出版した『青猫』で、口語自由詩の確立者として不動の地位を得る。享年55。


※掲載にあたっては、「前橋文学館」を写真提供元として表記してください。
※「萩原朔太郎大全2022」の広報を目的とする場合に限り、画像をご提供いたします。個人のブログやSNSへの掲載や鑑賞等を目的とする場合にはご提供できません。
情報提供元: @Press