『スカパン』


Altneu(アルトノイ)2021年公演より


Grass919『ミッツアロのカラス』



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10月1日(土)から10日(月・祝)までの10日間にわたって長野県松本市で開催される演劇的フェスティバル「FESTA松本2022」。本イベントは、まつもと市民芸術館の総監督を務める串田和美氏が、かねてから構想していた演劇やダンスなどを集めた演劇祭を、自ら総合ディレクターとなって昨年立ち上げた。第2回となる今年も俳優やミュージシャン、ダンサーらが集結し、演劇を中心に多彩な公演が開催される予定となっている。

長野県松本市といえば、音楽の街、山岳の街、学問の街と言われているが、実は舞台芸術や工芸など“アート”もしっかりと根付いている。そんな街の中で、2004年にオープンしたのが、まつもと市民芸術館。串田氏は「街が劇場に、劇場が広場に」というキャッチコピーのもと、劇場を飛び出して野外劇などを開催。そのほか、松本の風物詩ともいえる『空中キャバレー』や「信州・まつもと大歌舞伎」は市民に愛される演目となった。

舞台演劇の街・松本で開催される本イベントについて、参加者からのコメントが届いた。

優れた技術と表現力、品格のある舞台で観客を魅了する日本を代表するバレエ・ダンサーで、現在は新国立劇場バレエ団“オノラブルダンサー”の酒井はな氏(舞踏家)は、Altneu(アルトノイ)『杜子春-Toshishun-』と『パフォーミングアーツ・セレクション2022』に出演する。(以下、酒井氏コメント)

「昨年に引き続き今年もFESTA松本に参加させていただけてとても嬉しいです。私は松本市の街の雰囲気が好き。それに加えて、FESTAで活気づくと居るだけで高揚してしまう。ついついひょっと、街で踊り始めても、それを立ち止まって見るひとがいる。ここにはパフォーマンスをみることが生活に根付いているのを感じます。お店も活気に満ちて、対話したり自問自答したり、誰かのおしゃべりがBGMに。私は出演者として、みんなの話題になりたいし、他の演目を見て誰かと論じてみたい。毎年秋がくるのをとても楽しみにしています。」

「FESTA松本」初参加の大森博史氏(俳優・演出家)は、1975年にオンシアター自由劇場に入団し、串田氏とともに1996年の解散まで中心メンバーとして活躍した。今回、串田氏演出の『スカパン』に出演するほか、自身が演出を務める『ミッツアロのカラス』にも出演する。(以下、大森氏コメント)

「カオス・シチリア物語の中から選ばれた六つの物語。ある時は美しい自然を語り、暴力があり、星を眺めての哲学的語り、ユーモア…、絶望があってその克服が語られます。自分の農地で働く小作人に誘拐された地主の話。夜中に毎晩、寝言で大笑いしていると神経衰弱の女房になじられ複雑な気持ちになる夫の話。羊飼いに遊ばれ虐められ、巣と卵を壊され上空高くに飛翔したカラスの話、他三遍。今回、松本の串田さんが描く生きる喜びと共感のフェスティバル。ミッツアロのカラスが語る生の輝きがどう響き合うか一同心から楽しみにしています。」

主宰する「劇団た組」の全作品の脚本・演出を担当し、第10回市川森一脚本賞を最年少で受賞した加藤拓也氏(脚本家・演出家・映画監督)は「FESTA松本」初参加。作・演出を手掛けた『ドードーが落下する』を上演。(以下、加藤氏コメント)

「まつもとには幾度か訪れた事があり、のびのびとした劇場の面構え、劇場の周りにあるお店の面白さ、そこに集まる人々の雰囲気、とにかく環境が素晴らしく、いつか公演できればと思っていました。そうしたらば、なんと劇団として初めてのツアーで行かせてもらえることに、しかもお祭りに参加する形で! これまで演劇祭には一度も参加したことが無くて、一度に集まるなんて、なんて楽しそうなんだととても楽しみにしています。初めての地方公演がまつもとで、FESTAでという事もしっかり脳みそに刻まれそうです。そして『ドードーが落下する』という作品は「青春失踪劇」と名付けられている通り、失踪した男と、された男の話です。今から稽古も本番も待ち遠しい!是非いらしてください。」

「髙山植物園」主宰の髙山さなえ氏(劇作家・演出家・高校教師)は、昨年に続いて2回目の参加となる。松本市出身で信州大学人文学部を卒業、2018年に「第7回近松門左衛門賞」を受賞。そして昨年「第27回劇作家協会新人戯曲賞」を受賞した作品『あなたがわたしを忘れた頃に』を今回上演する。(以下、髙山氏コメント)

「髙山植物園主宰の髙山さなえは、今福島県に住んでおります。慣れない土地で、やった事もない高校教師を日々努める中で、「演劇」という科目が世に立ち上がっていく瞬間に生きています。この経験は、劇作家・演出家としてのこれからを支えてくれると同時に、永遠に繰り返すが如く、劇作家・演出家の経験が演劇教育に活かされるのだという、皮膚がヒリヒリする感触を保ちながら、髙山植物園は松本での再演に臨みます。新たな出演者を迎え、より一層風変わりな演劇を楽しんでいただけましたらこんなに幸せなことはありません。10月に松本でお会いできる日を、楽しみにしております。」

他にも多彩な演目が上演される予定。舞台演劇の街・松本が、街を挙げて盛り上げる「FESTA松本2022」は、まつもと市民芸術館から徒歩圏内の場所が会場となっている。街歩きも楽しみながらぜひ体験してもらいたい。



【概要】



開催名:FESTA松本2022(フェスタまつもと2022)

日程:10月1日(土)~10月10日(月・祝)

会場:まつもと市民芸術館、信毎メディアガーデン、上土劇場ほか

主催:(一財)松本市芸術文化振興財団

企画制作:まつもと市民芸術館 TCアルプ

総合ディレクター:串田和美(まつもと市民芸術館 総監督)



【公演ラインナップ】



公演名:『スカパン』 



公演日:【小ホール】9月30日(金)※プレビュー公演、10月1日(土)、2日(日)

【桝形跡広場】10月6日(木)、8日(土)、9日(日)、10日(月・祝)

会場:まつもと市民芸術館 小ホール、松本城大手門枡形跡広場

原作:モリエール「スカパンの悪巧み」

潤色・演出・美術:串田和美

出演:串田和美 大森博史 武居卓 小日向星一 串田十二夜 皆本麻帆 湯川ひな 

細川貴司 下地尚子/小日向文世



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『スカパン』



公演名:『別役実三部作』 



公演日:10月1日(土)、2日(日)

会場:上土劇場

原作:別役実

演出:千葉哲也

上演作品:「舞え舞えかたつむり」出演:田村真央 荒井正樹

「いかけしごむ」出演:髙木友葉 深沢豊 荒井正樹

「受付」出演:堀田康平 近藤隼



公演名:Altneu(アルトノイ)『杜子春-Toshishun-』 



公演日:10月4日(火)、5日(水)

会場:まつもと市民芸術館 小ホール

原作:芥川龍之介

演出・振付:島地保武 酒井はな

出演:島地保武 酒井はな 岡本優(TABATHA)



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Altneu(アルトノイ)2021年公演より



公演名:Grass919『ミッツアロのカラス』



公演日:10月4日(火)、5日(水)

会場:上土劇場

原作:ルイジ・ピランデッロ「カオス・シチリア物語」

演出・脚色:大森博史

出演:秋本奈緒美 大月秀幸 高橋広司 上久保慶子 篠原要 大月利貴 大森博史



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Grass919『ミッツアロのカラス』



公演名:『バッタの夕食会』



公演日:10月4日(火)、5日(水)、10日(月・祝)

会場:信毎メディアガーデン

構成・演出・美術:串田和美

出演:串田和美 近藤隼 武居卓 細川貴司 下地尚子 深沢豊 草光純太 

荒井正樹 加賀凪 串田十二夜 髙木友葉 田村真央 堀田康平 ほか



公演名:ダンス・ダブルビル『パフォーミングアーツ・セレクション2022』



公演日:10月7日(金)

会場:まつもと市民芸術館 実験劇場

上演作品:①『瀕死の白鳥』/『瀕死の白鳥 その死の真相』

『瀕死の白鳥』

ミハイル・フォーキン原型 酒井はな改訂

出演:酒井はな チェロ:四家卯大

『瀕死の白鳥 その死の真相』

演出・振付:岡田利規

出演:酒井はな 編曲・チェロ:四家卯大 



②鈴木竜『When will we ever learn?』

演出・振付・出演:鈴木竜(Dance Base Yokohama)

出演:飯田利奈子 柿崎麻莉子 Ikuma Murakami

ドラマトゥルク:丹羽青人(Dance Base Yokohama)



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パフォーミングアーツ・セレクション 『瀕死の白鳥』提供:DanceBaseYokohama ©NaoshiHATORI



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パフォーミングアーツ・セレクション『When will we ever learn?』提供:Dance Base Yokohama © Naoshi HATORI



公演名:劇団た組『ドードーが落下する』



公演日:10月8日(土)、9日(日)

会場:まつもと市民芸術館 小ホール

作・演出:加藤拓也

出演:藤原季節 平原テツ 秋元龍太朗 金子岳憲 今井隆文 中山求一郎 安川まり 秋乃ゆに 山脇辰哉

  



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『ドードーが落下する』©大橋仁



公演名:髙山植物園第11回公演『あなたがわたしを忘れた頃に』



公演日:10月8日(土)、9日(日)

会場:まつもと市民芸術館 シアターパーク

作・演出:髙山さなえ

上演作品:「僕が妊娠した水曜日」出演:草光純太

「月曜日に看護師は恋をする」出演:下地尚子

「私は金曜日に壊れる」出演:加賀凪



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『あなたがわたしを忘れた頃に』©ホンダアヤノ



公演名:0歳から楽しめるファミリーシアター『へんてこうじょう~松本スペシャルVer.~』



公演日:10月9日(日)

会場:信毎メディアガーデンほか

出演:to R mansion、イーガル



公演名:KAAT神奈川芸術劇場プロデュース ミュージカル『夜の女たち』



公演日:10月10日(月・祝)

会場:まつもと市民芸術館 主ホール

原作:久板栄二郎 

映画脚本:依田義賢

上演台本・演出:長塚圭史

音楽:荻野清子

出演:江口のりこ 前田敦子/伊原六花 前田旺志郎 北村岳子 福田転球/大東駿介 北村有起哉

石橋徹郎 中山義紘 入手杏奈 山根海音 篠崎未伶雅 山口ルツコ 小熊綸 加瀬友音



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『夜の女たち』



他、多彩なジャンルの演目を予定。

チケット発売:8月6日(土)10:00より順次発売

最新情報はFESTA松本ホームページにて随時更新予定。

公式ホームページ:https://festamatsumoto.com

お問い合わせ:まつもと市民芸術館 TEL.0263-33-3800 



情報提供元: @Press