第37回(2022)京都賞受賞者の3名


カーヴァー・ミード


ブライアン・T・グレンフェル


ザーキル・フセイン

公益財団法人稲盛財団(理事長:金澤 しのぶ)は、第37回(2022)京都賞受賞者を決定しました。本年は、先端技術部門「エレクトロニクス」、基礎科学部門「生物科学(進化・行動・生態・環境)」、思想・芸術部門「音楽」より以下の3人が選ばれました。
京都賞は、科学や文明の発展、また人類の精神的深化・高揚に著しく貢献した方々を讃える国際賞です。受賞者にはディプロマ、京都賞メダル(20K)および賞金1億円が贈られます。

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/313005/LL_img_313005_1.png
第37回(2022)京都賞受賞者の3名

■先端技術部門 授賞対象分野:エレクトロニクス
カーヴァー・ミード/電子工学者・応用物理学者
カリフォルニア工科大学 ゴードン・アンド・ベティ・ムーア工学・応用科学名誉教授

【大規模集積回路(VLSI)システム設計の指導原理の構築と確立への先導的貢献】
大規模集積回路(VLSI)の進歩に伴って複雑化する設計過程を、論理設計・回路設計・レイアウト設計に階層化し、製造工程から切り離す新たな方法論を提案・推進した。また各設計過程を自動化するCAD技術の確立にも多大な寄与をなし、VLSIを基盤とするエレクトロニクス技術と産業の発展に大いに貢献した。


■基礎科学部門 授賞対象分野:生物科学(進化・行動・生態・環境)
ブライアン・T・グレンフェル/集団生物学者
プリンストン大学 キャスリン・ブリガー・アンド・サラ・フェントン生態・進化生物学および公共政策教授

【病原体の進化と感染拡大を統一的に分析する革新的方法論の開拓】
進化を考慮してRNAウイルス感染症の消長を予測する方法論「ファイロダイナミクス」を提案し、免疫動態・疫学・進化学を統合した研究分野の開拓・発展に貢献した。これらの成果に基づき、さまざまな感染症の感染メカニズムの理解や効果的な感染予防方針の提案に大きな役割を果たした。


■思想・芸術部門 授賞対象分野:音楽
ザーキル・フセイン/タブラー奏者

【インドの伝統打楽器タブラーの新たな音楽的可能性を切り開いた革新的創造力に富む芸術家】
ヒンドゥスターニー音楽を代表するタブラー奏者であり、インド伝統音楽の枠組みを超えて世界中のさまざまなジャンルの音楽家と共演して新しい音楽世界を切り開いた。超絶技巧、魅力的なパフォーマンス、そして豊かな創造性により、世界の音楽家たちに絶大なインパクトを与えている。


■行事について
授賞式および京都賞関連行事につきましては、いまだ新型コロナウイルスの感染収束が十分に見通せない状況のため、本年も中止いたします。
記念講演のみオンラインでの動画配信を予定しております。詳細は改めて京都賞ウェブサイト( https://www.kyotoprize.org )にてお知らせいたします。


■稲盛財団公式ウェブサイトおよびSNSアカウント
稲盛財団公式サイト : https://www.inamori-f.or.jp
京都賞公式サイト : https://www.kyotoprize.org
京都賞公式Facebook : https://www.facebook.com/KyotoPrize
京都賞公式Twitter : https://twitter.com/KyotoPrize
京都賞公式Instagram: https://www.instagram.com/kyoto.prize/
情報提供元: @Press