多くのメゾンがパワフルでピースフルなコレクションを発表した2022年春夏。コレクションの着想源について、<ジル サンダー>のルーシー&ルーク・メイヤーは「パンデミックを生き抜くためにポジティブな色が必要だった」と語り、ドリス・ヴァン・ノッテンは「フラストレーションの爆発」と語りました。明るい色に華やかな柄。いつにも増して情熱的なデザインに湧き上がる、爆発的なファッション欲。今は「着たい!」という感情に身を任せ、ファッションに溺れたい。そんな気分です。ここ数年、素材がいいとか、機能性とか、サスティナブルであるとか、洋服選びの基準がどこか理論的になっていたように思います。 もちろん、どれも大切なことですが、もっと感情的にファッションを楽しんでもいいのではないでしょうか? BRUTUSの春のスタイルブック、テーマは「Fashion and Emotions 感情で、服を着る」。着飾る喜びを思い出す、“Fun Fashion”なムード満載の一冊です。
●特集内容 ファッションストーリー ・COLOR HAS POWER <ボッテガ・ヴェネタ>、<ルイ・ヴィトン>、<ジル サンダー>、<エルメス>、<プラダ>、<ディオール>など、多くのメゾンが作るカラフルなアイテムを使ったファッションページ。モデルには、映画『偶然と想像』やNetflixオリジナル『浅草キッド』等で活躍する、俳優の中島歩さんを起用。
・Patter Play 柄×柄のスタイリング提案。一見、難しそうな組み合わせも、色のトーンを揃えたり、サイジングの妙で上品にまとめられます。鳩山一郎氏の邸宅「鳩山会館」で撮影。
・Make New Trad オーバーサイズやストリートスタイルが隆盛するいま、メンズファッションの原点といえるトラッドに改めて注目しました。<ミュウミュウ>の超クロップド丈のネイビーニットにローライズのチノパンや、<ラルフ ローレン>のシャツに<クレージュ>のベストを合わせ、パンツには<ラフ シモンズ>を取り入れるなど、アイビースタイルやプレッピースタイルを現代版にアップデート!