カリフォルニアプルーンカリフォルニア州ローズビル(2022年2月16日)-Advances in Nutrition(栄養学の発達)』誌に掲載された、「閉経後の女性の骨健康の改善に向けた炎症経路の調節におけるプルーンの役割」と題する新たな科学的レビューで、ペンシルベニア州立大学の研究者らは骨の健康、酸化ストレス、炎症、消化管の健康とプルーン摂取との関係を調査しました。18件を超える研究の分析統合において、研究者らはプルーンと骨の健康の間の関連性を認め、酸化ストレスや炎症マーカーの抑制及び腸内微生物叢の変化による、プルーンの骨に対するプラスの影響の背後にあるメカニズムをさらに解明する研究を提案しました。
レビューの主任執筆者であるペンシルベニア州立大学の栄養科学及び生理学部准教授のコニー・J・ロジャース博士(Connie J. Rogers、PhD、MPH)は、「骨粗鬆症は50歳以上の女性に関する公衆衛生上の大問題を代表しています。医薬品を使わない栄養による医療介入への注目が高まっており、一定の人々に対する医療介入手段の候補としてプルーンの幅広い研究が進められています」と述べています。「プルーンによる骨保護効果が、その抗酸化物質や抗炎症作用に関連している可能性を示す証拠が続々と出されており、プルーンの摂取による消化管の変化が骨の好ましい転帰に関わっている可能性があります。」
■参考文献 Damani JJ, De Souza MJ, VanEvery HL, Strock NCA, Rogers CJ. The Role of Prunes in Modulating Inflammatory Pathways to Improve Bone Health in Postmenopausal Women. Adv Nutr. 2022 Jan 3:nmab162. Epub ahead of print.