2022年2月1日に行われた認証授与式において

BSIグループジャパン株式会社(神奈川県横浜市西区みなとみらい3-7-1 OCEAN GATE MINATO MIRAI 3階、代表取締役社長:漆原 将樹、以下 BSIジャパン)は、トランスコスモス株式会社(東京都豊島区東池袋3-1-1 サンシャイン60、代表取締役社長兼COO:奥田 昌孝、以下 トランスコスモス)に対し、ISO 19650-1(※1)およびISO 19650-2(※1)に基づいた「設計と建設のためのBIM BSI Verification(検証)」を認証しました。

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/295532/LL_img_295532_1.jpg
2022年2月1日に行われた認証授与式において

昨今、建設業界におけるデジタル化が急速に進んでいます。プロジェクトの開始から建設物の廃棄までのプロセスを、ビッグデータやIoT、クラウド、AI、BIM(ビルディング情報モデリング)などを駆使して、効率的に管理する手法が取り入れられ始めています。

BIMは、デジタルモデリングを使用して、初期設計から建設、保守、最終的に廃棄に至るまで、建設資産のライフサイクル全体にわたる情報管理の仕組みです。3次元モデルを含む仮想建設環境(共通データ環境)において、エンジニアや所有者、建築家、請負業者間とのコラボレーションを可能にし、効率的な情報共有ができます。

ISO 19650は、BIMを使用して建設された資産のライフサイクル全体にわたって情報管理を行うための国際規格です。BIMレベル2(※2)と同様の原則と高レベルの要件がすべて含まれ、本ISOの前身となるPAS 1192規格と密接に連携しています。本要件を満たしていることを証明することは、成熟したBIMの導入を示すことになります。

BSIジャパンでは、BSI Kitemark認証および検証サービスの提供によって、お客様のBIM成熟度を証明するサービスを展開しており、トランスコスモスによるBIM BSI Verificationの認証は、「意匠設計のためのBSI BIM Design & Construction Verification(検証)」BPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)を含めたアウトソーシング業界においては日本で初の認証取得となります。

BIM Verification認証を取得されましたが、今後ISO 19650を普及・推進するためには、情報マネジメントサイクルの中で、発注組織・元請受託組織・受託組織のそれぞれの役目を理解し、果たすべき役割がますます重要になってきております。

トランスコスモス様のWebサイトでもご紹介されています、是非ご参照ください。
https://www.trans-cosmos.co.jp/company/news/220202.html


- 注記 -
※1
ISO 19650は、BIMを含む、建築および土木工事に関する情報の統合およびデジタル化
ISO 19650-1:2018は、BIMを使用した情報マネジメント:概念および原則
ISO 19650-2:2018は、BIMを使用した情報マネジメント:資産のデリバリーフェーズ
ISO 19650-3:2020は、BIMを使用した情報マネジメント:資産の運用フェーズ
ISO 19650-5:2020は、BIMを使用した情報マネジメント:情報マネジメントへのセキュリティを意識したアプローチ

※2
英国政府は2016年4月以降、建物やインフラストラクチャーを含む中央調達政府プロジェクトに入札する建設サプライヤーに対して、BIMレベル2で作業することを要求しています。英国ではBIMの成熟度によって、レベル0からレベル3まで設定されています。


■トランスコスモス株式会社 専務執行役員 内村 弘幸様のコメント
- 認証取得の目的
トランスコスモスでは従来より建設業界に向けてBIMのモデリングサービスを広く展開していますが、株式会社大林組様が推進する「ワンモデルBIM」全社一貫利用のモデリングパートナーとしてもサービス提供しています。

今回、元請受託組織と連携したBIMを基盤とする業務プロセスの運用に取り組むため、また受託組織としての役割と国際標準に沿ったBIM運用の指針を理解するためにISO 19650-1およびISO 19650-2の認証を取得いたしました。

- ISO 19650 認証取得による成果、工夫、苦労した点
ISO 19650-1およびISO 19650-2に対する解釈を進めていく中で、受託組織としての役割やISO規格に対するBIM運用の指針を理解し、実務における運用基盤や情報管理・活用方法を議論し、整理できたことが成果だと感じています。

苦労した点としては、求められる情報を明文化して資料として整備する点でした。

- 認証機関にBSIを選んでいただいた理由、また審査の感想
BIMの先進国である英国で設立された世界最古の国家規格協会であり、日本語でのISO 19650-1およびISO 19650-2の審査であることが決め手になりました。
審査においては、適切な指導をいただき、より最適なプロセスに向けて取り組ませていただきました。

- 今後の活用について
BPOを含めたアウトソーシング業界において日本で初の認証取得企業として、元請受託組織であるお客様企業と連携し、BIM運用プロセスに準拠したサービスを提供することで、更なる生産性の向上を目指します。

また、建設業界のBIMに関する共通情報基盤の構築を目指すなど、日本におけるBIM活用の推進に貢献して参ります。


■トランスコスモス株式会社について
トランスコスモスは1966年の創業以来、優れた「人」と最新の「技術力」を融合し、より価値の高いサービスを提供することで、お客様企業の競争力強化に努めて参りました。

現在では、お客様企業のビジネスプロセスをコスト最適化と売上拡大の両面から支援するサービスを、アジアを中心に世界30の国と地域・173の拠点で、オペレーショナル・エクセレンスを追求し、提供しています。また、世界規模でのEC市場の拡大にあわせ、お客様企業の優良な商品・サービスを世界48の国と地域の消費者にお届けするグローバルECワンストップサービスを提供しています。

トランスコスモスは事業環境の変化に対応し、デジタル技術の活用でお客様企業の変革を支援する「Global Digital Transformation Partner」を目指しています。
URL: https://www.trans-cosmos.co.jp/


■BSI(英国規格協会)とBSIグループジャパンについて
BSI(British Standards Institution:英国規格協会)は、1901年の設立以来、世界初の国家規格協会として、また、ISOの設立メンバーとして活動する規格策定のプロフェッショナルです。現在、193カ国で84,000組織以上のお客様の活動に貢献しています。BSIグループジャパンは、1999年に設立されたBSIの日本法人です。マネジメントシステム、情報セキュリティサービス、医療機器の認証サービス、製品試験・製品認証サービスおよびトレーニングコースの提供をメインとし、規格開発のサポートを含め規格に関する幅広いサービスを提供しています。
URL: https://www.bsigroup.com/ja-JP/
情報提供元: @Press