カール・スコウ

ウィルヘルムセン・シップマネージメントは、ドイツ・ハンブルグに本社を置くアレンケル・タンカーズの株式の過半数を取得する契約を新たに締結し、タンカー市場での地位強化を確立致しました。

この取引により、ウィルヘルムセン・シップマネージメントは、アレンケル・タンカーズの5隻のタンカーの管理を引き継ぐことになります。ウィルヘルムセン・シップマネージメントは、当取引によりアレンケル・タンカーズの80%の所有権を獲得し、残りの20%は既存オーナーであるMPCキャピタル・グループが保有し、アレンケル・タンカーズは、新たにバーバー・シップ・マネージメント社として再スタートを切ります。

ウィルヘルムセン・シップマネージメント社は、10年ぶりにタンカー事業に再参入することを決定し、その第一歩として、現在の船舶管理事業の基礎となっているバーバーの名称を復活させました。

ウィルヘルムセン・シップ・マネージメント社の最高経営責任者兼社長のカール・スコウは、「今回の買収は、タンカー部門における弊社の事業拡大の意思を明確に示したものです」と述べています。

またスコウは加えて「アレンケル・タンカーズ社は、信頼性の高いタンカー管理で高い評価を得ており、ウィルヘルムセン・シップ・マネージメント社との共通の価値観となる環境への配慮や安全性の確保、そして高い管理能力を備えていることから、同社との理想的な関係を築くことができました」「私たちは今、安全で持続可能かつ費用対効果の高いオペレーションの実績で長年にわたって証明されてきた経営ノウハウを適用して、タンカーセグメントで成長することを楽しみにしています。」と、今回の買収についてコメントしています。

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カール・スコウ

■「バーバー」の復活
ウィルヘルムセン・シップ・マネージメントは、同社が1975年に香港で設立された当時、バーバー・シップ・マネージメント・リミテッド名で親しまれていました。

その後同社は、2009年に子会社であったインターナショナル・タンカー・マネジメント社(ITM)を売却し、タンカー市場から撤退しましたが、タンカーに対する規制が改善されたことを受けて、2年前に撤退の決定を撤回しました。

バーバー・シップ・マネージメント社は、ウィルヘルムセン社のタンカー部門における新たな専門的知見を備えた管理部門として、今年1月1日より活動を開始しています。

「タンカー市場は、品質や安全性の側面で10年以上前とは全く異なる分野であり、能力面での規制も格段に強化されています。このことが、今回の重要な買収によって事業に再参入する自信につながりました」と弊社スコウは述べています。


■ウィルヘルムセン・シップマネージメントについて
ノルウェーのウィルヘルムセンのグループ会社であるウィルヘルムセン・シップ・マネージメントは、450隻の管理船と10,800人以上の船員を擁する世界最大級の第三者船舶管理会社です。同社は、LNG/LPG、Ro-Ro、PCC/PCTC、コンテナ船、クルーズ船、バルクやオフショア船といった様々な船舶セグメントに対して、高度な技術および乗組員管理サービスを提供しています。また、世界の8つのオフィスで管理を行い、10カ国に10箇所の乗組員配乗オフィスを構え、乗組員ネットワークを強化しています。その他の主なサービスとしては、ドライドッキングサービス、レイアップサービス、新造船の監督業務などがあります。


■MPCキャピタルグループについて
MPCキャピタルは、実物資産投資に特化した、国際的に活躍する資産・投資運用会社です。同社は、国際的な機関投資家、家族経営の企業、プロの投資家向けの投資商品を開発・運用しています。MPCキャピタルは、不動産、海運、インフラの各資産カテゴリーに重点を置いています。海運業界におけるMPCキャピタルの長年の経験は、運航業務に関する専門知識やプロジェクト・ファイナンスおよびコンセプトに関する能力を組み合わせたものです。同社は、世界市場を牽引する船舶管理サービスと広範な業界ネットワークに支えられ、お客様のために革新的でオーダーメイドの海運投資を開発し、世界の数々の海事セクターにおいて投資家向けに、単一ソースからの完全なソリューションまで、幅広く提供しています。
MPC キャピタルAGは2000年に上場し、グループ全体で約200名の従業員を擁しています。
情報提供元: @Press