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山中塗の製品
作硯家 西本 浩一氏
挽物木地の酒器
加賀百万石の文化に親しむ温泉旅館「星野リゾート 界 加賀」では、2021年9月1日から11月30日の間、「山中塗の木地師があつらえた無垢の酒器で日本酒を味わう体験」を開催します。漆器製品の企画から製造・販売を手掛ける「株式会社 西本」の代表・西本 浩一氏と、山中塗の特徴ともいわれる木をろくろで削り出して器に仕立てる挽物木地(ひきものきじ)の技を見学します。その後、木地師に酒器をあつらえてもらい、無垢の木の酒器で日本酒を味わう体験です。
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ろくろで器を削り出す「挽物木地」の技
「手業のひととき」とは、地域の文化を継承する職人や作家、生産者の方々に出会い、宿泊者がその希少な技を間近で見たり、舞台裏を知ったりすることができるご当地文化体験です。「界」では、ブランド発足十年来、「その地域、その季節ならではのおもてなし」を提供してきました。地域の文化を継承する職人や作家、生産者の方々から文化のルーツを詳しく学び、丁寧な手業を間近で見学させていただく機会が多く、その度に発見があり、その地域に一層愛着を感じるという経験を重ねてきました。その経験を元に、宿泊者にもぜひ、地域の文化を継承する職人や作家、生産者とその手業に触れ、より深く地域の魅力を感じて欲しいという思いで「手業のひととき」を春夏秋冬、各季節 4 施設ずつ実施しています。
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山中塗の製品
石川県加賀市の山中温泉地区で作られる漆器で、山中漆器とも呼ばれます。石川県内の3大漆器工芸として、「塗りの輪島」「蒔絵の金沢」に並び「木地(きじ)の山中」(*1)と評されています。木が育つ縦の方向に器の形を取る縦木取(たてきど)りという技術が用いられ、木目模様を生かした自然な風合いを表現するのが特長です。木を薄く軽く加工することができ、乾燥による歪みが出にくく、丈夫な漆器になります。山中温泉には古くから、木から器を削り出す木地師(*2)が多く、挽物(ひきもの)木地(*3)は全国一の生産量を誇っています。
*1 出典 山中塗オフィシャルサイト [https://www.yamanakashikki.com/]{https://www.yamanakashikki.com/}
*2 木地師…ろくろを用いて椀や盆など木工品を加工・製造する職人
*3 挽物木地…木材をろくろで回転させながら刃をあて、削り出して器物を作ったり装飾を施したりする技術やその製品
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作硯家 西本 浩一氏
1966年、加賀市生まれ。1990年より漆器制作に携わり、2009年に独立した後、多くの職人たちを束ね、主に茶道具を中心に作品を生み出しています。完成までに数年を有する茶道具の棗など、美術的価値の高い作品を、茶道文化の中で鍛えて、制作を続けています。
今回は普段お見せする事の無い、木地師の工房とその手業をご覧いただきます。準備している2種類の形の中からお好きな形をろくろで削り、形にしますので、その時の木を削る音、見る間に形が変わっていく様子はダイナミックで思い出に残る体験となると思います。本来は出来上がったばかりの器を木のまま使うことは出来ないのですが、今回は特別に木の香りが残る素朴な器を夕食の乾杯にお使いいただけます。さっき出来上がったばかりの器で飲むドリンクは格別ですので、ぜひ体験してみて下さい。
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挽物木地の酒器
宿泊当日、実際に挽物木地の工房にて、まず、西本氏より山中塗の歴史や同じ石川県の「輪島塗」や「金沢塗」との違いや特徴を伺います。その後、2種類の酒器の形から好きな形を選び、その場で木地師がろくろを回しながら酒器あつらえる工程を見学します。ろくろで木を削る工程では、一面にふわっと木の香りが広がり、木目模様を生かした自然な風合いの酒器が完成します。
通常の工程だと挽物木地の酒器に、拭漆(ふきうるし)(*4)の工程を行い、漆器として完成しますが、特別に無垢の酒器を夕食の乾杯に使用します。木地師があつらえた無垢の木の香りが残る酒器でたのしむ日本酒は格別です。日本酒は、舌触りや、口当たり、香りの華やかさ、しっかりとした味わいをたのしむことができます。
*4 木地に漆を摺り込んで拭き取り磨く作業を何度も繰り返す技法
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黒色の吹漆を施した器のイメージ
夕食で木の香りや質感を楽しんだ酒器は拭漆(ふきうるし)の工程を行うため、一度日本酒を味わった後の酒器を当館のスタッフが預かります。酒器は、茶色・朱色・黒色のいずれかの色の漆で丁寧に仕上げ、後日発送。職人さんに自分好みに仕上げてもらった酒器を家でも堪能できます。
<1日目>
13:00 木地師が酒器を削り出す技を目の前で見学
15:00 チェックイン
16:00 入浴
17:30 山中塗や九谷焼で提供する会席料理とともに、木地師があつらえた無垢の酒器で日本酒を味わう
<2日目>
08:00 朝食
12:00 チェックアウト
■期間 :2021年9月1日~11月30日の平日
■時間 :宿泊初日11:00~12:30/13:00~14:30/15:00~16:30のいずれか
■場所 :工房なかじま(現地集合解散)
■料金 :1名11,000円(税込、宿泊費別)
■定員 :1日2組4名*1名より実施
■受付 :7日前までに下記専用ページから予約 *事前に宿泊予約が必要です。
■予約URL :[https://www.hoshinoresorts.com/sp/tewaza/]{https://www.hoshinoresorts.com/sp/tewaza/}
■備考 :完成した器は後日郵送します。(約1か月後発送)
YouTube動画 :
https://www.youtube.com/watch?v=bP_o1DMJzZo
【1】衛生管理
星野リゾートでは、コロナ対策の一環として、お客様の健康と公衆衛生を考慮し、以下の対応を行っております。
・チェックイン時の検温実施
・通常の客室清掃に加え、ホテル館内のアルカリ電解水による清掃と拭き上げ
・館内各所に除菌用アルコールを設置
・全客室に手指消毒用アルコールを設置
・食事処入店時に全てのお客様へ手指のアルコール消毒を実施
・食器類(お皿、グラス)やカトラリーの高温洗浄(80度以上)、食事用トレイの除菌洗浄
・フロントにパネルやビニルシートなどのパーテーションを設置
・館内での接客業務の際にマスクを着用
・スタッフの健康と衛生面の管理徹底(出社前の検温と記録確認)
・湿度40%以上を保つ加湿器を全客室に設置(星のや東京、沖縄県内の施設を除く)
・レストランにおけるメニューのQRコード化(界ブランド全施設)
【2】3密回避
密閉、密集、密接の3つの「密」を回避する滞在を作るべく、以下の対応を行っております。
・大浴場の混雑度がスマートフォンで分かる3密の見える化および混雑予測サービス実施(一部)
・滞在中、混雑が確認された場所での、入所・入店規制
・半個室での食事処にて夕朝食の提供(界 *一部施設を除く)
・食事処の混雑状況を管理し、入店時間の分散化
・チェックアウトのフロント精算時に、入列規制を適宜実施
・客室でのチェックイン対応(星のや・界)
・パブリックスペースへのCO2(二酸化炭素)濃度測定器の配備
・自然換気、機械換気など、建物の設計にあわせた換気の徹底
関連資料:[【星野リゾート】コロナ対策まとめ]{https://drive.google.com/drive/folders/1VE_ZHeCzopebvZ3htCnqGYAdITPAQh9E}
加賀水引・加賀友禅などの伝統工芸をちりばめた客室や、スタッフが披露する加賀獅子舞など、伝統とモダンが融合した宿。山中漆器や九谷焼の器で料理とのマリアージュを楽しめます。名物料理「活蟹のしめ縄蒸し」は、ミシュランガイド富山・石川(金沢)に紹介されました。
〒922-0242 石川県加賀市山代温泉18-47/客室数 48室
[https://kai-ryokan.jp/kaga/]{https://kai-ryokan.jp/kaga/}